「宮崎らしさ」(宮崎)
「天の声」の前知事が逮捕後、「そのまんま東」氏が知事に当選したり、はたまた、「鳥インフルエンザ」が流行したりと話題に事欠かない「宮崎」ですが、2月1日にプロ野球4球団がいっせいにキャンプインしました。宮崎は同じ南九州の中でも太平洋に面していることから、冬に晴れの日が多く気候が温暖であることが特徴で、キャンプ地が集中するのも理解できる気がします。一方、競走馬の世界に目を向けると、アメリカでは冬季に暖かいフロリダやカルフォルニア、ヨーロッパではドバイやイタリアに管理馬を移動して調教を実施する調教師もいます。人も馬も体を動かすという面からは暖かい地に利があるといえるかもしれません。
宮崎育成牧場場内にはワシントニアパームが多く、南国情緒を醸し出しています。クーリングダウンを行っている様子です。(2月9日)
従来、北海道は降雪や馬場の凍結などもあり、冬季には調教が十分出来ないというのが定説でした。しかし、近年、屋内坂路をはじめとした施設の充実にともなって、北海道でも冬季にスピード調教を行えるようになり、また、ライトコントロール法を応用して育成馬の性ホルモン分泌開始も早めることができるなど、暖地となんら遜色のない調教を進めることが可能となってきました。そのようなうわさを聞くと、周りに牧場や育成施設などがなく、当場以外の馬を見る機会の少ない我々は、不安やあせりを感じていないわけではありません。しかし、人の気持ちが揺らいで、馬にとって良いことは何もありません。我々は先人から引き継いだ「宮崎らしさ」を失わないよう、やるべきことに自信を持って調教を進めていこうと考えています。
1F20秒平均のスピードで4Fを走れるようになってきました。先頭はコネクションロッドの05(牝・父ブライアンズタイム)
3~4頭で単位を区切って縦列調教を行っています。先頭はハッピードリーマーの05(牝・父ジェイドロバリー)(2月4日)
併走での調教。内(向かって左)はアポロバラードの05(牝・父シンボリクリスエス)、外はウインクアットデエンジャーの05(牝・父ボストンハーバー)。(2月8日)