青森から育成馬4頭到着(宮崎)
7月2日の八戸市場(青森)でJRAが購買した4頭(牡2、牝2)は、翌3日の朝8時に八戸を出発し、約28時間かけて4日の昼12時頃に宮崎に到着しました。道中は梅雨前線の中を下ってきたため、日中の気温が涼しい中をスムーズな輸送ができたのでほっと一安心です。到着後は、いったん馬房の中でリラックスした後、それぞれ牡2頭、牝2頭のグループで約2時間放牧を行いました。
期待の若駒たちが到着しました。馬運車から降ろしているのはオークアリダーの06(牝・父キンググローリアス)。(7月4日)
到着後、始めての放牧です。輸送の疲れもなく、元気一杯です。先頭がアトラスマーカーの06(牝・父ティンバーカントリー)、後ろがオークアリダーの06(牝・父キンググローリアス)(7月4日)。
翌日には早くもリラックスしておいしそうに草を食べています。向かって右がミスバンダムの06(牡・父サニングデール)、左の四白がモーリフェアリーの06(牡・父プリサイスエンド)(7月5日)
5日には、騎乗馴致開始前に馬の肢元の状態を確認する意味で、四肢のX線検査および屈腱のエコー検査なども実施しました。血液検査やおしっこの検査も行います。新しい環境で、初めて見る人や馬に囲まれて、馬たちは幾分緊張していたようですが、決して痛いことや怖いことをするわけではないことは理解してくれたと思うので、このような検査にもすぐに慣れてくれるはずです。また、我々も事前に馬の状態を確認することで、馴致開始時期の決定等、今後の調教方針を決めていく上で参考になります。
放牧地にも慣れた入きゅう3日後から夜間放牧を開始しました。最近は雨も多く、馬にとって決して快適な環境とはいえませんが、9月の騎乗馴致開始前まで夜間放牧を継続し、馬体の成長を待ちたいと思います。
さて、6月から新馬戦も始まり、宮崎育成牧場「Big Dream Stables」を巣立った馬たちも続々と競馬場でデビューしています。新馬戦は出走馬のレベルも高く、勝ち上がるのには苦戦していますが、なんとか頑張ってほしいものです。
まだ、新しい環境に慣れていないこの馬(アトラスマーカーの06)は馬体を洗うことにも体を硬くして緊張しているようです。(7月4日)