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講習用DVDを作成しています(日高)

JRAでは昨年度「育成牧場管理指針」と題した小冊子を作成し、今年はこれを基にした講習会を各地で催しています。日高育成牧場では7月に八戸で「馬の展示としつけ」というタイトルで、馬のトリミングの仕方と引き馬や駐立展示の方法について講習会を行いました。講習会はスライドによる講義と実馬を使った実技形式で行ったところ、特に実馬を用いた実演は視覚的にも分りやすく、スライドでは表現しにくい細かなところまで説明でき、非常に好評でした。

そこで、JRAでは「育成牧場管理指針」映像化の第1弾として、「馬のトリミングと展示方法」についてDVDを作成することにしました。年内には完成予定ですので、乞うご期待下さい。

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ビデオ撮影風景1:心配していた天気は予報と異なる快晴で絶好の撮影日和となりました。展示のモデル役はシラーの06(牡:父マイネルラヴ)

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ビデオ撮影風景2:トリミングはシーキングハーフォーチュンの06(牡:父フサイチコンコルド)が務めました。写真は前髪のトリミングをしているところ。

今年のBTC利用馬は新馬勝ちの数を含めて、例年に増して好成績を収めています。その理由の一つとして、700mから1000mに延長された屋内坂路馬場を挙げる関係者は少なくありません。日高育成牧場では毎年12月にBTC利用者と様々なテーマで意見交換会を実施していますが、今年は坂路調教の効果と馬場の特性をテーマに開催する予定でいます。

JRA育成馬で最初に馴致を始めた第1群は、1030日から坂路調教を開始しました。本年度は同じ速度でも平地より運動負荷が高く、直線でハミ受けを作りやすい坂路の特性を活かし、可能な限り早い時期からより積極的に屋内坂路馬場を使っていこうと考えています。第2群は1030日から屋内800mトラックで駈歩調教を開始し、安定した駈歩で走れることを目指しています。また、1112日現在で、第3群は速歩調教まで、最後に馴致を開始した第4群は馬房内で騎乗する直前まで馴致は進んでいます。

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1群坂路調教風景:右からチケットトゥフライの06(牝:父ブライアンズタイム)、ダンシングザードの06(牝:父ネオユニバース)、ハッタロッチの06(牝:父アグネスデジタル)、ミロヴァダンスの06(牝:父スペシャルウイーク)、チッキーズディスコの06(牝:父シンボリクリスエス)、オースミシャロンの06(牝:父タイキシャトル)

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2群調教風景:左からネバータッチミーの06(牡:父スキャン)、ニットウヒマワリの06(牡:父ワイルドラッシュ)、アーチェリーの06(牡:父シルバーチャーム)、シスタースルーの06(牡:父ラムタラ)、ウォーターセレブの06(牡:父スウェプトオーバーボード)。右上は今年から導入した新兵器のタイム計測装置。調教タイムはこれまでコースの一部を手動で計測していましたが、全ハロンのタイムを自動で計測できるようになりました。調教の客観的評価に欠かせないアイテムの登場です。