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’09-’10シーズンのJRA育成馬が入厩しました(宮崎)

今年も2歳馬たちがデビューする新馬戦の季節となりました。一方で「Big Dream StablesJRA宮崎育成牧場には1歳馬が入厩し、次世代にむけてスタートをきりました。

6/17、今シーズン最初の入厩となったのはローブモンタントの08(牝・父はキャプテンスティーヴ)です。この世代最初の育成馬としてJRAが九州市場で購買した熊本産馬です。九州産馬としては昨年も1頭購買・育成された鹿児島産馬がいましたが、熊本産馬はJRA育成馬(サラブレッド)として初めてのケースと思われます。

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向かって左の鹿毛馬がローブモンタントの08(牝・父はキャプテンスティーヴ)。母はエルフィンSを勝ち、桜花賞3着の実績馬です。7/31の馬体重は386kg。向かって右の栗毛馬はローズガーデンの08(牝・父は新種牡馬デビッドジュニア)。祖母は日経新春杯など重賞4勝したエルカーサリバーです。7/31の馬体重は420kg

続いて7/9には、八戸市場で購買した5頭(青森産馬2頭・北海道産馬3頭)が入厩しました。青森から丸1日をかけての輸送になりますが、馬運車にのせて興奮する馬もなく大変スムーズに出発できました。これは馬運車で長距離輸送を経験したことのある馬が3頭いたこともありますが、セリ上場までに人との信頼関係をしっかり構築してきた成果であろうと感じました。輸送中に発熱する馬もおらず、大変順調な入厩となりました。

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77日の八戸市場購買馬5頭は、8日に青森を出発しました。写真は輸送中のモンテドーターの08(牝・父はフサイチコンコルド)。母の兄姉には高松宮記念馬サニングデールをはじめ重賞での活躍馬が並びます。7/31の馬体重は390kg

入厩馬は♂2頭、♀4頭の2グループに分け、最初は昼間放牧としました。はじめて合流する馬同士の放牧とあって、怪我などが発生しやすい時です。特に牡馬は順位付けの行動として、立ち上がり「相撲をとる」などの行動が避けられません。ある程度のリスクはありますが、9月以降に開始する騎乗馴致までの期間に青草をたっぷり食べることで肉体の成長を促し、群れで適度な運動をすることで基礎体力が養成されることを見込んで集団放牧を行っています。また、リスクを軽減するため、事前に放牧地内を引き馬でみせて環境に慣らしたり、牡は23頭の少頭数の群れで放牧したりしています。また集団放牧開始から数日間、放牧後しばらくの時間観察を続け、危険の回避および馬の個性を掴むことに努めています。

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集団放牧中の牝馬群。向かって右端の栗毛馬がウィーアワーズの08(父はティンバーカントリー)。祖母とおじ・おばはアメリカで活躍、兄弟がJRAで堅実に勝ちあがる血統です。7/31の馬体重は427kg

2日後には群れも落ち着き、馬の体調や怪我の心配もないことを確認して、夜間放牧に移行しました。この暑い時期の宮崎では涼しい夜間に放牧して昼は厩舎で休むことが精神的にも肉体的にも馬にとってベストといえます。日中の厩舎では暑熱対策として扇風機を使用し、その風量もこまめに調整します。

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シャワーによる全身洗浄にも慣れました。馬はモンテドーターの08

また、秋からの騎乗馴致開始に備えて、人との信頼関係を築き、扱いやすい馬になるよう、なるべく涼しい時間を選んで、運動・手入れを行なっています。運動は今後の調教で経験する様々な場所や環境に慣れるよう、ラウンドペンや調教馬場のほか、ウォーキングマシン、脚浴場(小さな水まりから徐々に水を増やして)など日替わりで行っています。検温やシャワーでの洗浄、馬房内での手入れなどにも慣れてきました。

83日現在、全頭とも至って順調に放牧・運動を継続しています。

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2頭で放牧中の青森産牡馬。向かって左の栗毛馬がマイネシャリオの08(父はテイエムオペラオー)。おじに阪神大賞典勝ちのメジロボアールのいる血統です。7/31の馬体重は444kg。向かって右の鹿毛馬はミスヴィーナスの08(父はキンググローリアス)。おじのキングリファール、おばのケイツーパフィは重賞路線の実績馬です。7/31の馬体重は400kg