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宮崎育成牧場出身馬の気性(宮崎)

先日、育成馬検査のため日高育成牧場に出張してきました。日高の育成馬達の様子はこのブログでもよく紹介されていますが、宮崎の育成馬と同じ目線で比較するとどのように映るのでしょうか?

1月末の調教の強度については日高・宮崎でほぼ同程度で、調教時息遣い、調教後の発汗などの馬の様子については日高・宮崎に概ね差がないように感じました。

一方で、日高・宮崎で異なっていると感じたことを挙げるとすればその気性でしょうか。日高の育成馬の方が全体的に活発です。調教時の動き、手入れの時の反応、馬房内の仕草など反応がとてもシャープに感じました。宮崎の育成馬を良く言えば大人しく扱いやすいのですが、競走馬に必要なピリっとした気性については現時点では日高の育成馬の方がやや優っているように思えました。同じ基準で購買し日高・宮崎で分離して育成している馬達の気性に現時点でこの様な差が生じていることはたいへん興味深いことです。

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厩舎の横を通る列車。通勤途中に毎日育成馬を車窓からご覧になることを楽しみにしている方もいらっしゃるようです。

温暖な気候が馬の気性に影響を与えるのかどうかは解りませんが、気性に影響を与える要因のひとつに宮崎育成牧場の立地条件も関与しているかと思われます。ご存知のように宮崎育成牧場は市街地にあり、育成馬達は入厩時より様々な新奇刺激に曝されています。例えば育成牧場の直ぐ横にはJRの高架が走り、スタンド前の芝生では毎日ゲートボールが行われ、選挙カーなども賑やかです。入厩当初は大騒ぎしていた育成馬達も今では全く気にしていないようで、その適応力には驚きを隠せません。もちろん、宮崎育成牧場のセールスポイントである、青草のある放牧地に放牧され、生理的によりナチュラルであり、精神的にも落ち着いていることも大きな要因であることと思います。

宮崎育成牧場では、この環境を有効に活用し、小さな事には動じない扱い易い馬を育てるとともに、競走馬として機敏な反応を培うことも重要だと考えております。

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1/27新燃岳噴火直後の宮崎育成牧場上空。空振による窓ガラス等の音も大きく、育成馬たちもこの日は落ち着かない様子でした。

最後に、先日より噴火しております新燃岳の噴火の宮崎育成牧場への影響は、降灰が調教時舞い上がることと、時折空振に伴う爆発音(これらも育成馬たちには新奇刺激になっていると思います)が響く程度で順調に調教を消化できています。

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2/2 1600m馬場で調教するケイアイエリザベスの09(牝、栗毛、父:ジャングルポケット)この日は1200mを2本のインターバル調教を実施し後半3Fを指示通りの62秒で走行しています。

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ゲート馴致中のルスナイオブトップ09(牝、栗毛、父:ルールオブロー)現在のところ全馬順調にゲート馴致が進んでいます。