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育成馬展示会を開催しました(宮崎)

 宮崎育成牧場では、3月25日(月)に育成馬展示会を開催しました。今年の宮崎は例年より雨が多く、前日まで雨が残ったため天気の心配が最後まで付き纏いましたが、展示会当日には宮崎らしい絶好の日和の中で、約60名の馬主・調教師・生産者および来賓の皆様のご来場をいただき、この宮崎の地で鍛えられた若馬たちの様子をじっくりご覧いただくことができました。ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。

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馬主・調教師をはじめ、多くのお客様にご来場いただき、盛況な育成馬展示会となりました。

 開会の挨拶に続き、JRAブリーズアップセールに上場予定の育成馬全22頭をご覧いただく「比較展示」を行いました。牡牝別の合計6班にわけ、3~4頭ずつ7分程度の時間で各馬の仕上がり具合を確認していただきました。調教前のフレッシュな状態をご覧頂くため元気を持て余す馬が出るのではないかと心配しましたが、事前に練習を繰り返したためおとなしく駐立できた馬が多かったように思います。ブリーズアップセールにはさらに多くのお客様が来場されるため、その雰囲気に圧倒されないようにさらに練習を続けるつもりです。

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各馬の様子をじっくりと確認していただくことができました。多くの来場者が注目するサンセットムーンの11(牡、父:ステイゴールド、ブリーズアップセール上場番号:17番)。

 比較展示後には、会場を1600mダートコースに移して10頭の騎乗供覧をご覧いただきました。これまで宮崎育成牧場で取り組んできたインターバルトレーニングの様子をご覧頂くため、内馬場でのウォーミングアップの後に6ハロンの駈歩を2本行う「通常メニュー」を供覧しました。1本目のキャンターは縦列で実施し、ラスト3ハロンを18-18-18秒程度で走行しました。走りたい気持ちをマックスまで高めた2本目は併走で実施し、ラスト2ハロンを14-14秒の指示で走行しました。宮崎で鍛えられた育成馬たちの、元気溢れる動きをご覧いただけたのではないかと思っています。

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元気一杯の走りを見せた牝馬2頭。内(白帽)がウエスタンバスターの11(牝、父:ブラックタイド、ブリーズアップセール上場番号:49番)、外(青帽)がアイビスティアラの11(牝、父:ヨハネスブルグ、ブリーズアップセール上場番号:30番)。ラスト2ハロンは13.9-13.5(秒/ハロン)でした。

 例年、騎乗供覧しない馬たちの調教は午前中に終わらせていました。しかし、多くの関係者から「午前中だと見に来ることができない」との声が寄せられたため、今年は展示会終了後の15:00頃から9頭の調教を行いました。参加していただいた多くの皆様に残っていただき、騎乗供覧と同内容の調教をご覧頂くことができました。来年以降は開始時間も工夫してさらに多くの人が参加しやすいイベントにしていきたいです。

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併走調教する青森産馬2頭。内(白帽)がグランドアピアの11(牡、父:キャプテンスティーヴ、ブリーズアップセール上場番号:19番)、外(青帽)がカリカーの11(牡、父:カリズマティック、ブリーズアップセール上場番号:41番)。ラスト2ハロンは14.9-14.5(秒/ハロン)でした。

 育成馬の場合、展示会のような強負荷の調教後には疲労が残りやすく、体調を崩すことも少なくありませんし、運動負荷が強すぎて跛行することもあります。さらに、4月中旬にはセール会場となる中山競馬場に入厩するため、24時間の馬運車輸送も待ち構えています。

 普段よりさらに細心の注意が必要になるこれからの時期、各馬の状態に応じた調教・調整を心がけ、肉体的にも精神的にも健康な状態でブリーズアップセールに臨めるよう努力する所存です。育成馬のゴール地点はブリーズアップセールではありません。夏に始まる競馬デビューに向けて、最高の状態を作る準備をすることこそが、我々宮崎育成牧場 育成チームの「仕事」なのです。