育成馬ブログ 生産編⑩「その1」
ホルモン処置乳母のその後
前回ご紹介したホルモン処置による泌乳誘発を行った乳母ワンモアについては、
その後も母子の関係を保持しながら、順調に子馬「ダンスウィズジェニの15(以下
ダンス15)」の子育てをしています。
ダンス15に「ちょっかい」をかける他の子馬を威嚇する乳母ワンモア
2頭が寄り添いあう様子は実の母子にしか見えません。
ダンス15は、生まれた時の体重が29kgと通常の半分程度の未熟子でした。
実の母馬が重度の蹄葉炎を発症したため、妊娠期間中に栄養および運動が制限された状態で管理されていました。その影響で母体にいる時の栄養状態が余り良くなかったのかもしれません。
出産直後のダンス15
1ヶ月齢のダンス15
現在も同時期に生まれた馬と比較すると、大きさは見劣りますが、
小さいなりに順調に成長しており(グラフ)、放牧地で走り周る姿は元気いっぱいです。
また、1ヶ月齢を迎えた4月末には昼夜放牧を開始しています。
今後も、馬体重の推移等を観察していきながら、成長の様子を見守っていきたいと思います。
ダンスウィズジェニ15の馬体重(赤)
標準曲線(水色および紺色)
および同時期に生まれたビューティコマンダ15(黄)との比較