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育成馬ブログ 日高②

 

○  順調に騎乗馴致を進めています(日高)

 

朝晩の気温がぐっと下がってきた日高地方。山は綺麗に紅葉して、川には鮭が遡上

しています。まもなく訪れる冬に向けて準備が進む日高育成牧場から、育成馬の

近況を報告します。

 

オータムセールでの購買

今年もJRAはオータムセールに参加し、2頭の育成馬を購買しました。同セールが

終了し、購買馬は全部で74頭(八戸市場4、セレクトセール2、セレクションセール10、

九州1歳市場1、サマーセール55、オータムセール2)になりました。

これにJRAホームブレッド7頭を含めた81頭が来年のJRAブリーズアップセールに

向けて調教されていくことになります。

 

育成馬の近況

日高育成牧場には現在、59頭のJRA育成馬が在厩しています。今年の騎乗馴致も

3群にわけて実施しており、最初に馴致を開始した第1群(牡22頭)は800m屋内

馬場で速歩・駈歩ができるようになりました。第2群(牝22頭)は10月5日から騎乗

馴致を開始し、ラウンドペンでのランジングを行っています。第3群は昼夜放牧を

行い馬体の健全な発育を促しつつ、人馬の信頼関係構築に励んでいる段階です。

概ね順調に騎乗馴致を終えた第1群ですが、馴致を進める際の馬の反応はさまざま

です。引き馬から騎乗までの行程を全く問題なくクリアできる優等生は殆どおらず、

鞍付け前に行う「ローラー」と呼ばれる馴致道具を嫌いなかなか受け入れられない

馬やお尻にレーンがあたるのを嫌う馬など、馴致中の反応は馬ごとに違います。

各々がもつ苦手な項目を解決するため、ときには少し前のステップに戻り、ときには

他馬の倍以上の時間をかけて進めてきました。若馬の馴致では、馬にわかりやすく

人馬ともに安全に実施することが最も大切だと思います。それぞれの馬の理解度を

見極めて、馬にあわせて慌てずに馴致・調教を進めていきたいと思います。

                         

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写真1.800m屋内馬場で速歩調教を行う第1群の牡馬。左端の誘導馬に続くダームドゥラック14(牡、父:ロージズインメイ)、ウエスティンタイム14(牡、父:スズカマンボ)、ウルトラペガサス14(牡、父:ルーラーシップ)、グラッドリー14(牡、父:サウスヴィグラス)。

 

BTC研修生の馴致実習

日高育成牧場では例年BTC(軽種馬育成調教センター)の育成調教技術研修生の

馴致実習を受け入れており、今年も33期生17名が研修しています。研修生には

入学するまで馬に接したことのなかった生徒も多く、若馬を取扱うのはJRAでの研修

がはじめてです。育成馬と日々触れ合い、実際に騎乗馴致を行うことで多くのことを

 

 


YouTube: 研修生の馴致訓練

 

動画1.騎乗馴致を実践するBTC研修生。3週間前には若馬と触れ合ったことも

なかった研修生も、JRA育成馬を使って多くの技術を身につけています。

 

●「元JRA育成馬」の近況

最後に余談ですが、JRAブリーズアップセールで売却することのできなかった育成馬

の近況をお伝えします。日高育成牧場にはセイウンワンダー号やモンストール号など

活躍した当場出身の育成馬と一緒に、ブリーズアップセール未売却となった元育成馬

たちが繁殖牝馬や乗馬として繋養されています。

先日、モンストール号など乗馬として訓練してきた元JRA育成馬が一般のお客様向け

試乗会にデビューできるかの確認を行いました。試乗したのはJRA職員の家族で、

子供たちが騎乗したときの落ち着きなどを確認したところ問題なく、「確認試験」は

終了しました。バスツアーなどの乗馬試乗会で近々「デビュー」することができそう

です。

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写真2.「元JRA育成馬」達による試乗会練習。競走馬として活躍することはできませんでしたが、馬事普及という分野で長く活躍してほしいと思います。

 

育成馬ブログ 生産編②「その3」

実践研修プログラムのご案内(10 月~12 月)

 

JBBA 軽種馬経営高度化指導研修事業の一環として、JRA 日高育成牧場で

実施する「実践研修プログラム」についてご案内いたします。

 

本研修は、これまでの講習会などで行われてきた「講師からの一方通行の情報提供」

ではなく、参加者が主体となって内容を自由に選択できる研修です。

JRA日高育成牧場は、参加者のご要望に最大限お応えする「情報提供」はもとより、

参加者の皆様に充実した「学びの場・機会」を提供していきたいと考えています。

 

この機会に是非、職場の同僚やご近所の牧場のみなさんをお誘いの上でお申込み

下さい。

当場の職員も皆様にお会いし、一緒に馬を見ながらディスカッションできることを

楽しみにしています。

 

実践研修プログラムの主なポイント

 

①少人数(4~6名)での参加が原則

 (2~3名の場合には要相談、他グループとの合同もあり)

②参加者が自由に研修内容を選択できる

③講義・実技・ディスカッションの3部構成

 

期間:10月~12月までの月~金曜

場所: JRA日高育成牧場(現地集合・現地解散となります)

対象: 競走馬の生産・育成に従事している方

 

詳細はこちらをご覧ください。

http://www.jbba.jp/150910.pdf

 

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実践研修プログラム(夏期)の様子

 

参加者の声(2015年実践研修プログラム夏期 アンケート回答より)

 

ž   実馬を使った、いつでも質問できる研修でした。貴重な時間が過ごせました。

 

ž   もう少し時間が長いと良い。とても充実した講習会だと思いますので

 今後も参加したい。

 

ž   盛り沢山の内容でとても得した気分です。ひとつひとつ、トップレベルの技術を

 教えていただける貴重な研修でした。

 

ž   馴致の仕方について、どうしてこうするのか説明がわかりやすかった。実際に

 馬を使って説明してもらえることも良い。

 

ž   一緒に参加した他の牧場の方からも色々な意見、体験談が聞けて大変興味

 深かった。