育成馬ブログ 宮崎⑦
○育成馬調教見学会(宮崎)
プロ野球のキャンプも2月をもって終了し、
夜の街も少し静かになったように感じる今日この頃です。
宮崎はプロ野球やサッカーJリーグのキャンプのメッカとなっていますが、
実は平昌オリンピックでメダルラッシュに沸いたスピードスケートの
ナショナルチームが基礎体力向上のための強化合宿を
オリンピック直前の1月に行っていました。
その中には中学生まで日高育成牧場内のスケートリンクで練習していた
小田卓朗選手とウイリアムソン師円選手もおりました。
平昌オリンピックでの一場面
スピードスケートナショナルチームの一員として直前の強化合宿を
宮崎で実施して平昌オリンピックに出場した小田卓朗選手は
1000mと1500mで5位入賞。
また、箱根駅伝で総合4連覇を果たした青山学院大学陸上競技部も
2012年から毎年2月に春季合宿を行っています。
このような背景から、2020年東京オリンピックの直前合宿地として、
海外各国からも注目を集めています。
このような宮崎の地で、育成馬の調教を実施できるのは
恵まれていると改めて実感いたします。
●育成馬の近況
さて、宮崎育成牧場のJRA育成馬22頭は、4月24日(火)に
JRA中山競馬場で開催されるブリーズアップセールに向けて
調教メニューをこなしています。
初めにウォーミングアップとして500m馬場でのハッキングを
実施しています。その後は1600m馬場に移動して、
通常は1列縦隊で20~18秒/ハロンのペースでの
1600mのステディキャンターを実施しています。
週1回実施している牡馬の強調教時の様子
内:上場番号67番モルフェスペシャルの16(牡 父:スクワートルスクワート)
外:上場番号16番ラストワルツの16(牡 父:シンボリクリスエス)
また、週1回実施するスピード調教では、
1200mを2本走行させるインターバルトレーニングを実施し、
2本目に3ハロンを45秒(ハロン14~15秒)程度で走行しています。
3月中旬に行われた調教動画
●育成馬見学会
宮崎育成牧場では、地元の一般来場者に普段は開放していない
育成馬厩舎地区を開放し、当場で繋養している育成馬を
間近でご覧いただけるイベントを年に3回開催しています。
10月と3月には育成馬の立ち姿をご覧いただく
「育成馬見学会」を開催し、特に3月には気に入った馬を
牡・牝それぞれ1頭ずつ選んでいただき、
その馬が中央競馬のレースで勝利すると、
ゴール前の写真をパネルにして贈呈する
「ドリームサポーターズクラブ」というイベントも実施しています。
本年は3月24日(土)14時から当場育成馬厩舎地区で
開催予定となっております。
ドリームサポーターズクラブの登録馬が優勝した際に贈呈している写真パネル
.
また、2月には育成馬の疾走する姿を間近で見ることができる
「育成馬調教見学会」も企画しており、
本年の「育成馬調教見学会」は2月17日(土)に開催いたしました。
当日は天候にも恵まれたため、70名ものお客様にご来場いただきました。
お客様には、少し高台からブリーズアップセール上場予定馬が
疾走する蹄音や馬の息遣いを間近で感じていただきました。
ご参加いただきました方々には、この紙面をお借りして、
改めてお礼申し上げます。
育成馬調教見学会には70名ものお客様にご来場いただきました