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育成馬ブログ(2020年 日高②-1)

JRA育成馬とBTC研修生の近況

JRA日高育成牧場では、9月から開始した1歳馬の騎乗馴致もほぼ終盤戦を迎え、11月にはセプテンバーセール購買馬を含めた概ね全ての馬について、コースでの騎乗調教を始めています。

現時点で利用しているコースは、屋内800mダート馬場、屋外1600mトラック砂馬場、屋内1000m坂路ウッドチップ馬場の3ヵ所です。これらの多様なコースでの調教は、本格的なトレーニングに入る前の体力向上のみならず、様々な状況下に置くことで「馬に自信を持たせる」という効果もあります。新規環境に置かれた1歳馬が、騎乗者の指示で未知の場所に行くことで自身の殻を破ってくれること、また、馬が騎乗者をリーダーとして再認識し、それが人馬の信頼関係をより強固なものに繋がることを期待しています。

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1600mトラック砂馬場での1歳馬の調教風景

Photo_2屋内1000m坂路ウッドチップ馬場での調教風景

 

日々成長を続けているのは育成馬ばかりではありません。JRA日高育成牧場ではBTC軽種馬育成調教センターが行う育成調教技術者養成研修の生徒を受け入れ、騎乗馴致や育成馬の騎乗を経験する実地研修を行っています。

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育成馬に騎乗するBTC研修生

多くの研修生は実際に馬に騎乗するようになって、まだ半年程度しか経っていませんが、すでに1歳馬の騎乗にも取り組んでいます。もちろん、不慣れな部分も多いのですが、1歳の若馬と一緒に成長していく姿を見るに、人馬の今後の活躍を期待せずにはいられません。
そのようなBTC研修生が騎乗した育成馬が、後の活躍馬になった例は少なくありません。本年のキーンランドカップ(GⅢ)に優勝したエイティーンガール(飯田祐史厩舎、牝4歳)もその1頭です。日高育成牧場での最後の強調教となった4月の育成馬展示会では、BTC研修生を背に、持ったままでラスト1ハロンを11秒台で駆け抜けて、周囲を驚かせました(写真)。

現在、BTC軽種馬育成調教センターでは、来年度(令和3年4月から約1年間)の育成調教技術者養成研修の研修生を募集しています。
詳しくはこちら(http://www.b-t-c.or.jp/btc_p200/p200_05.html)をご覧ください。
締め切りは、令和2年12月4日(金)です(書類必着)。
※締め切り前に募集を終了する場合があります。

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2018年の育成馬展示会でのエイティーンガール(写真右)
BTC研修生を背に持ったままでラスト1ハロンを11秒台で駆け抜けた。

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キーンランドカップ(GⅢ)優勝時のエイティーンガール

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