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活躍馬情報(事務局)

12月27日(日)中山競馬10R フェアウェルSでは、日高育成牧場で育成されたノンライセンス号が勝利しました。

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12月27日(日)5回中山競馬 第8日目 10R フェアウェルS ダート1,200m

ノンライセンス号(サマーリガードの17) 牝

〔厩舎:松永幹夫(栗東) 父:パイロ〕

 

今後のさらなる活躍を期待しております。

2021JRAブリーズアップセール 開催のお知らせ(事務局)

2021 JRAブリーズアップセールを来年4月27日に開催いたします。

概要については以下の通りです。

 

 開催日時    2021年4月27日(火)

         4月26日(月)は前日展示会を実施

 会場      中山競馬場

 主催      日本中央競馬会

 上場候補馬   80頭程度

 売却方式    セリ方式(事前に騎乗供覧および実馬展示を実施)

 申込資格    JRAの馬主の方で購買登録を済ませた方

         (一般の方の来場はお断りいたします)

 

 上場候補馬についての情報は以下のPDFファイルをご覧ください。

  ○上場候補馬一覧【PDF】  (0.3MB)

  ○上場候補馬血統表【PDF】   (4.98MB)

  ○上場候補馬写真一覧【PDF】    (4.78MB)

  ○種牡馬解説【PDF】(0.2MB)

 

※2020年11月23日現在の情報です。

また、以下JRAホームページにも同様のお知らせを掲載しております。

  ホームページ:http://jra.jp/facilities/farm/training/bus/

活躍馬情報(事務局)

12月12日(土)中山競馬6R 2歳新馬戦では、日高育成牧場で育成されたマイグレーション号が勝利しました。

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12月12日(土)5回中山競馬 第3日目 6R 2歳新馬 ダート1,200m

マイグレーション号(テンザンコノハナ2018) 牡

〔厩舎:水野貴広(美浦) 父:キンシャサノキセキ〕

 

また、12月13日(日)中山競馬3R 2歳未勝利では、日高育成牧場で育成されたカモミールティー号が勝利しました。

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12月13日(日)5回中山競馬 第4日目 3R 2歳未勝利 ダート1,200m

カモミールティー号(サブラタ2018) 牡

〔厩舎:小笠倫弘(美浦) 父:リーチザクラウン〕

 

今後のさらなる活躍を期待しております。

育成馬ブログ(2020年 日高②-2)

ウマコロナウイルス(ECoV)感染症

現在、ヒトで新型コロナウイルス(COVID-19)が流行していますが、ウマにもコロナウイルス感染症が存在します。
10月15日に静内で開催された「第48回生産地における軽種馬の疾病に関するシンポジウム」で、ウマコロナウイルス(ECoV)感染症に関する講演がありましたのでご紹介します。

Photoシンポジウムの様子。発表者がフェイスシールドを着用するなど、

厳重なコロナウイルス対策下で開催されました。

ECoVはウマ固有のウイルスで、ヒトには感染しません。日本では2004年以降に3回、重種馬で流行しましたが、本年春に初めてサラブレッドでの流行が確認されました。
主な症状は、発熱、食欲不振、元気消失、下痢などの消化器症状で、多くは数日で回復しますが、海外では神経症状を呈し予後の悪い馬も確認されているので注意が必要です。ヒトのCOVID-19で肺炎などの呼吸器症状がみられるのとは異なり、ECoVでは下痢などの消化器症状がしばしばみられます。
ECoVは感染馬の糞便で伝染します。競走馬総合研究所の研究によると、感染馬からは9日間以上も糞便にウイルスが排出されることがわかりました。また、ECoVに感染しても症状を示さない「不顕性感染馬」からも同程度の期間ウイルス排出が確認されていますので、これらも感染源になります。
本年春の流行は、JRA施設内のサラブレッドやさまざまな品種を含んだ41頭の馬群で起こりました。この中で症状が認められたのは15頭で、そのうち発熱は11頭、下痢は3頭で認められました。いずれも軽症で1~3日で治まりましたが、注目すべき点はその感染力の強さでした。症状のない馬も含め、全頭に抗体検査を行った結果、全頭が抗体を持っていた、つまりECoVに感染していたことがわかりました。
また、この流行の調査から、糞便中へのウイルス排泄期間は、サラブレッドでそれ以外の品種の馬よりも短い傾向があることがわかりました。サラブレッド感染馬では、糞便からウイルスが検出された期間が最長19日であったのに対し、サラブレッド以外の感染馬のうち5頭が19日以上、最長で98日間となりました。品種によって感染源となるリスクが違うのかもしれません。

馬を飼育する上で気を付けなければならない疾病は様々ですが、このような疾病の情報を常に勉強しておくことで、発生した際の適切な対応につなげていきたいものです。

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