23-24育成馬ブログ(宮崎)
〇 4年ぶりに「馬に親しむ日」を開催しました
夏真っ盛り、太陽がまぶしい宮崎育成牧場は、1歳馬が入厩し始めています。現在は、九州1歳市場と八戸市場で購買した4頭と日高育成牧場で生産したホームブレッド2頭の6頭が、昼夜放牧をしながら元気に過ごしています。また、全頭揃いましたら当ブログで紹介したいと思っています。今回は宮崎育成牧場のビッグイベント「馬に親しむ日」が4年ぶりに開催されましたので紹介いたします。
8月11日、山の日に「第32回 馬に親しむ日」を開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響で2019年を最後に中止を余儀なくされており、4年ぶりの開催となりました。馬に親しむ日は、普段なかなか競馬や馬に馴染みのない方、特にファミリー層を中心に少しでも競馬や馬を知ってもらうため、さまざまなイベントを楽しんでもらう日です。今年で32回目を迎える歴史あるイベントで宮崎育成牧場の職員が総出で準備をします。しかしながら、4年ぶりともなると実際に馬を親しむ日を実施したことがある職員の数も少なくなり、手探りでの準備、開催となりました。しかも、開催日直前には台風6号が接近。台風のスピードが自転車なみの遅さということでぎりぎりまで開催が危ぶまれましたが、台風6号は前日に何とか抜けてくれました。しかし、東京競馬場から来るホースショーの人馬は宮崎に来る日と台風がぶつかってしまい、予定を色々と変更しながら何とか前日に到着。我々も準備していた会場設営を台風対策のため一度片付け、前日に台風で落ちてきた大量のヤシの木の葉っぱを片付けてから再度設営しなおすなど、バタバタしながら馬に親しむ日を迎えました。
それでも準備の甲斐もあり、当日は好天に恵まれ5000人近い多くのお客様にご来場いただきました。宮崎育成牧場のアイドル、ミニチュアホースの“くろまめ”と“おかか”のお出迎えに始まり、東京競馬場から来たアンダルシアンやロングレーン、当場の職員による障害飛越の3つのホースショー、伝統馬事芸能である流鏑馬、体験乗馬など数多くのイベントでご来場いただいたお客様に馬に親しんでいただけたのではないかと思っております。
写真1)ミニチュアホースの“くろまめ”と“おかか”が着飾ってお出迎え
写真2)流鏑馬
馬に親しむ日の1つのイベントとして全国ポニー競馬選手権「第13回ジョッキーベイビーズ」九州地区代表決定戦が開催されました。ジョッキーベイビーズは、小学4年生から中学1年生までを対象としたポニーによる競走で、全国7か所の地区代表決定戦・選考会を勝ち抜いた8名が、東京競馬場の芝コース直線400mで行われる決勝大会に出場します。過去の出場者から多くのジョッキーを輩出しており、ジョッキーを目指して乗馬に励む子供たちにとっては、まさに夢の舞台です。
本年の九州地区代表決定戦には、宮崎と鹿児島から4名の乗馬キッズが愛馬とともに参加してくれました。勝負は決勝レースの一発勝負。昨年はコロナ禍のため、関係者のみの観覧でしたが、今年は多くのお客様の見守る中、日頃の練習の成果を発揮して白熱したレースを繰り広げてくれました。優勝を勝ち取ったのは、出場者の中で最年少、小学4年生の川﨑瑛太くん。初出場とは思えない落ち着いた手綱さばきで、見事に東京競馬場へのチケットを勝ち取りました。決勝大会での活躍を期待しています!