競走馬の生まれ月と勝ち上がり率
臨床医学研究室の三田です。
最近、息子が保育園に入園しました。
同じクラスの子供達の間でも成長に差がみられてとても興味深いですね。
スタスタ歩いている子もいれば、まだおぼつかない子もいたり。上手におしゃべりできる子もいればそうでない子もいたり。
生まれた月が違うのでこのような成長の差は当たり前だと思いますが、競走馬の世界ではこのような傾向はあるのでしょうか。
このような考察は以前からされており、本会のホームページでも紹介されています(https://umabi.jp/news/126)。
この記事では2歳の重賞成績が生まれ月とどのような関係があるのかを調査していますが、今回のブログでは勝ち上がり率との関係を調べましたのでご紹介します。
本会の競馬番組上、3歳の秋には未勝利競走が終わってしまいますので勝ち星を1つ以上あげられるかは競走馬にとってとても重要です。
JRAに登録された2016年生まれ(現3歳)限定のデータですが、生まれ月と勝ち上がり率の関係はグラフの通りでした(7月以降に産まれた馬は頭数が少ないので省略しています)。
1~5月は概ね20%以上の勝ち上がり率があり、1月から5月にかけて少しずつ勝ち上がり率が低下していました。単年度の結果であることに加えて、他にも様々な要因があるのでこのデータだけで結論づけることは難しいですが、競走馬にも人と同じような傾向があるのかもしれません。
ちなみに、今週は日本ダービー!
過去40年の勝馬の誕生月はグラフの通りになっています。