研究馬の離厩
臨床医学研究室 黒田です。
長年、総研臨床医学研究室を支えてくれました研究馬ウルフ号が離厩しました。
2016年に総研に来てから、6年もの長きにわたり各種研究に御協力していただきました。特に、私が行っている抗菌薬の血漿中濃度を測定する実験において欠かせない存在で、競走馬の感染症治療法の確立に貢献していただきました。
大変大人しい性格から、学生実習や獣医新人研修も彼であれば安全に行うことができました。6年間、彼が見てきた新人獣医師が、すでに現場の第1線で活躍していることを考えると感慨深いものがあります。
行き先は宇都宮馬事公苑で、リトレーニングを行い乗用馬もしくは競馬場の誘導馬を目指すとのことです。彼にとっては、競走馬、研究馬に続く第3の馬生になります。大変よく食べる子で、入厩当初500kgだった体重は550kgを超え、元気一杯です。性格も良いので乗用馬としても活躍してくれると思っております。数年後もし競馬場で見かけるようでしたら、是非とも応援してあげてください。