オニグルミを拾ったことありますか?
こんにちは。
微生物研究室の岸です。
皆さんは、クルミを拾ったことはありますか?
私は先日出張で訪れた帯広畜産大学でオニグルミを拾いました。
自然豊かな校内に山林で見かけるオニグルミの木も生えています。
買うのではなく、自然なクルミを拾うのは小学生の時に海に行った時以来、22年ぶり2回目でした。
オニグルミは縄文時代から食べられてきた木の実で、実は9月中旬に熟し10月ごろに落果し始めます。落果した果実を拾い集め、しばらく置いて果皮を腐らせてから硬い核を取り出し食用とします。
画像1.オニグルミ(右から、落果したばかりのクルミ、果皮が腐ったクルミ、腐った果皮が破けたクルミ、殻だけになったクルミ)
大学の敷地内では、エゾリスが器用に殻を割って食べているのを見かけましたが、人間が石で割るのは少し大変でした。やはり、くるみ割り器を使うのがよさそうです。もし道具がなくても、オーブンで熱するとひび割れ、そこから開けられると知人に教えてもらいました。ちなみに、賢いカラスは、道路に落として車に踏ませて殻を割るようです。また、クマは、割ってから中身を取り出したりせず、固い殻のままバリバリ噛み砕いて食べてしまうそうです。
今年は山の中で木の実が不作なのですが、クルミはそこそこ実っているそうです。そこが問題で、クルミの木は山裾や河川沿いに生えていることが多く、クルミを求めて山から出てきてしまうクマが、河川を伝って市街地に出てくるケースがあるのではないかと危惧されているそうです。
北海道や長野、東北地方など涼しい地域に生えていることが多いようなので、来年見つけたらチャレンジして食べてみてはいかがでしょうか。ただし、クマには気をつけましょう。
画像2.オニグルミを持つエゾリス(分かりにくくてすみません)
