バックヤードツアー【その2】
今回は、函館競馬場の装鞍所という施設をご紹介しましょう。
馬のいない装鞍所はこんな感じです。
装鞍所とは、文字どおり出走する馬達が鞍をつける場所です。
出走する馬達は、発走時間の70分前(一部の競走では90分前)までに装鞍所へ入所するこ
とが義務付けられています。
入所すると、最初に体重を測ります。皆さんに発表している体重は、ここで測ったものです。
函館競馬場の馬体重計はアナログ式です。1000kgまで測れます。
次に、馬体検査、蹄鉄検査および馬装具検査を行います。
馬体検査では、馬が間違っていないこと(馬が個々に持っている特徴が合っていること)、
性別が変わっていないこと(牡馬が去勢されていないこと)、馬が出走できる状態にある
こと(傷がないか?、歩き方が悪くないか?など)を確認します。
馬体検査中!馬はちょっと緊張気味!?
蹄鉄検査では、決められた規格の蹄鉄を装着していることを確認します。
蹄鉄は、肢を挙げてしっかり確認!
馬装具検査では、予め申告した装具(ブリンカー:レーシングプログラムでは馬番号の下
に「B」と標記されています)を付けていること、競走中の使用が認められていない装具を付
けていないこと(もし付けていれば、どこまで付けていくのか)を確認します(発走地点までの
使用は認められているんです)。
これらの検査を終えた馬は、鞍をつける時間(装鞍所を出発する10分前)まで、ウォーミング
アップをしたり、馬房の中でリラックスしたりしています。
そして、出発時間になると、装鞍所職員の指示のもと、1番から順番に整列し、隊列を組んで
下見所へ移動します。
さあ、いよいよ皆さんへのお披露目です。