今日も

2019040316450005

一頭の療養馬がリハビリテーションセンターに到着しました。

 

 

 

寒さ戻りつつ、少しずつ暖かくなる状況を表すために、

三寒四温の言葉を引用したことがありましたが、

https://blog.jra.jp/onsen/2014/04/10/?ref=calendar

 

 

 

今のいわきは寒の戻りです。

シャツ、フリースの上にウインドブレーカーで寒い。

でも、桜は少しずつ。。。はまた明日。

 

 

 

 

⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

当センターでは将来的に競走馬に携わる仕事に就きたいと考えている方を、

研修生として募集しています(要1年以上の乗馬経験)。

興味のある方は以下の電話番号にお電話ください。

競走馬リハビリテーションセンター 総務係 TEL:0246-43-3185

⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

 

 

 

スタート

新しい元号が昨日発表されました。

零話、零羽、例話

すぐに第一変換候補になるのでしょうけど。

 

 

あたらしい時代のスタートです。

 

 

 

このことと比べれば、小さなスタートですが、

リハビリテーションセンターでは、

Img_0646

新たな療養馬が入厩しました。

 

 

 

そして、研修生も4名が加わり

Img_0648

月曜日の打ち合わせも、少しにぎやかになりました。

 

厩務員課程合格を目指す若者、JRA職員採用試験合格を目指す若者。

そんな若者が集まってくれたことを嬉しく思います。

 

 

 

新生活のスタート、ということで、

気温も上昇してくれればよいのですが、

Img_0702_2

 

 

春はまだ、もう少し、、、ですね。

 

 

 

⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

当センターでは将来的に競走馬に携わる仕事に就きたいと考えている方を、

研修生として募集しています(要1年以上の乗馬経験)。

興味のある方は以下の電話番号にお電話ください。

競走馬リハビリテーションセンター 総務係 TEL:0246-43-3185

⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

 

 

 

47年

その方の在職年数です。

 

 

 

昭和47年、当時の宇都宮育成牧場で馬取扱職として勤務をスタート。

装蹄師を自前で育成するという事業所の方針で、

途中から装蹄師になりなさい、と、職種を変更されました。 

 

 

 

馬に乗りながら、装蹄師としての技術を磨くことは、

大変な苦労ではなかったかと、引退された先輩の装蹄師から。

昭和50年免許を取得されました。

 

 

以降、装蹄師として小倉→宮崎→栗東→美浦→競馬学校と異動を重ね、

平成13年から競走馬総合研究所 常磐支所に勤務されました。

 

 

 

調馬策を教わったり、

重患馬を夜一緒に診にいったりと。

懐かしく振り返ってくれたのは当時の係長獣医師。

 

 

さらに競馬学校→日高→馬事公苑と転勤、

平成25年から再び常磐支所に勤務され、

さらに平成26年からの5年間を嘱託職員として引続き常磐に。

 

 

長い競馬会でのお仕事のうち、

常磐支所(途中から競走馬リハビリテーションセンター)での勤務は9年。

まさに、常磐のレジェンドです。

 

 

 

昨日行われた慰労会には、

北は北海道、南は九州より30余名の方が集まりました。

 

 

 

常磐での仕事ぶりを伝えるスライドあり、

各地の事業所からの暖かいビデオメッセージあり、

競走馬リハビリテーションセンターからの花束あり、

有志一同、教え子たちからの贈り物あり。

 

 

 

和やかで、笑い声の絶えない、慰労会でした。

 

 

 

年末から始動し、この日に向けて企画・予約・周知を行った大幹事、

初代幹事の異動により、バトンを受け取り現場を仕切った2代目幹事、

お二人の努力が、「その方」と参加した皆さんの笑顔に繋がりました。

 

 

 

 

3

こんな風景で、勤務を終えることができる。

うらやましい限りです。

 

 

 

 

 

⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

当センターでは将来的に競走馬に携わる仕事に就きたいと考えている方を、

研修生として募集しています(要1年以上の乗馬経験)。

興味のある方は以下の電話番号にお電話ください。

競走馬リハビリテーションセンター 総務係 TEL:0246-43-3185

⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

8年

東日本大震災から8年が経ちました。

14時46分、サイレン吹鳴の中黙祷を捧げました。

直後のセンターの風景。 

Img_0464

 

 

 

 

地震発生当時の温泉ブログ

https://blog.jra.jp/onsen/2011/03/14/

地震後直後の戸惑いと、周辺住民の方がを気遣う記載が。

 

 

 

発生から1年後のブログ

https://blog.jra.jp/onsen/2012/03/13/

復興に向けた気運と、がんばろういわき!のことば。

 

 

 

発生から2年後のブログ

https://blog.jra.jp/onsen/2013/03/11/

復興途中のまちの様子、いわきのまちが元気になることへの願い、

そして常磐支所(競走馬リハビリテーションセンター)で

温泉に浸かる馬を見てください!、がんばっぺいわき!と。

 

 

 

 

そして、8年。

 

当時と比べれば、間違いなく復興は進んでいます。

しかし、復旧は進んだものの、ここいわきを訪れる人の数は、

震災前ほどには戻っていません。

 

 

 

ここに住んでいる私が思うことは、

魅力あふれる、多様性に満ちたまちであるということ。 

 

 

 

当センターから湯本インター方向に少し足を伸ばせば、東北のハワイ。

お子さん大好き、スパリゾートハワイアンズ。

https://www.hawaiians.co.jp

 

 

湯本方面に向かえば、地元密着型のサッカークラブ、

いわきFCのクラブハウスを併設するIWAKI FC PARK。

https://iwakifcpark.com

 

 

湯本駅の近くにはフタバスズキリュウ(フタバサウルス・スズキイ)が皆様をお迎えする

いわき市石炭・化石館「ほるる」。

http://www.iwakiyumoto.or.jp

 

 

ほるるで昔の化石熱が再燃された方には、土日に体験発掘もできる

いわき市アンモナイトセンター。

http://www.ammonite-center.jp/taiken.html

 

 

アンモナイトセンターの最寄り四倉ICには、トマトの不思議の国、

ワンダーファーム。色とりどりのトマト狩り体験もできます。

http://www.wonder-farm.co.jp/index.html

  

 

化石掘りで疲れた体を癒すのは、湯本の温泉街。

いわき湯本温泉旅館協会。

http://www.iwakiyumoto.or.jp

 

 

私が、ここはまた行きたい!と思った場所だけでも、

いわき市内にこんなにあります。

  

 

私が未発見の魅力がまだまだたくさんあります。

いわき市観光情報サイト。

http://kankou-iwaki.or.jp

 

  

来ていただくことで、ご自身で魅力を見つけることができるまちです。

皆さんが来て、見て、体験していただくことが、

このまちの元気につながり、元に戻ること=復興にもつながります。

  

 

 

がんばっぺいわき!に賛同してくださった方、ぜひいわきに、

そしてここ、競走馬リハビリテーションセンターにも。

 

お越しいただく日をお待ちしております!。

https://company.jra.jp/equinst/rehabilitation/index.html

1

 

 

 

⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

当センターでは将来的に競走馬に携わる仕事に就きたいと考えている方を、

研修生として募集しています(要1年以上の乗馬経験)。

興味のある方は以下の電話番号にお電話ください。

競走馬リハビリテーションセンター 総務係 TEL:0246-43-3185

⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

 
  

  

  

 

 

旅立ち

2019030618200000

多量のウォッシャー液で視界良好になった。

はずのフロントガラス。

  

 

 

3月です。

杉の木だらけの、リハビリテーションセンターでは、

車も、玄関前も、何もかも黄色です。

 

 

 

日本の半分ぐらいの皆さん。

頑張りましょう。

あと3ヶ月。

 

 

 

3月。

当センターは移動と異動の季節です。

 

 

 

1

福島競馬場・スポーツ少年団出身。

競馬学校厩務員課程に合格しました。

 

一般企業に勤めたものの、

厩務員になりたいという想いは消えず・募り、当センターへ。

怪我で辛い時期もあったけど、想いを切らさずよく頑張ったなぁ。

 

担当する馬に対しての責任感の強い子でした。

侍、見に来ておくれ。

 

 

 

Photo_2

函館競馬場・スポーツ少年団出身。

JRAの職員採用試験に合格しました。

 

夏の暑い時期、一番眠たい時間に、

事務所の2階で自習・模擬試験したなぁ。

会議室のホワイトボードに感謝。

 

馬を作ろうとし、作れる子。 

次は馬と人との(気持ちの)関係づくりに挑戦。

頑張れ、ベル母ちゃん。

 

 

 

1_2

小倉競馬場・スポーツ少年団出身。

競馬学校厩務員課程を卒業し、待機の間当センターへ。

先日、美浦の厩舎に採用が決まりました。

 

いつみても馬の手入れが行き届いてる。

馬を安心して任せられるのはもちろん、

他の研修生のことを思い、気遣うことができるいいヤツ。

  

熱いがゆえに壁にぶつかることもある、、、。

そんな時、話を聞かせに来ておくれ。

 

 

 

Photo_3

診療部門のキャプテン。

診療・リハビリ・研究・取材対応・研修対応、

何でもできて、研修生からも慕われるお姉さん。

 

療養馬のケガをより良い状態で治療し競走復帰へ、、だけでなく、

自主性を重んじながらも研修生を成長させ各人のゴールへ導く。

自身が不在の時でも人と馬を心配する素晴らしい係長でした。

 

その姿勢を途切れさせないよう、繋げていくよ。

ミミが風邪を引いたら、すぐ電話します。

 

 

 

Photo_4

総務部門のキャプテン。

契約・調達・施設の維持管理・お客様対応に留まらず、

地域交流・診療補助・親睦会まで。

 

常磐支所だった時も、リハビリテーションセンターである今も、

そこにいた・いる人も馬も、地域に住む人も、

愛して止まない方です。

 

地元からは、惜しむ声多々。

月に1回豆鉄砲→ですよ。

 

 

 

 

 

 

改めて、

馬を、人を、想い、心配し、気遣う。

いいメンバーだったなぁと、、、しみじみ。 

 

 

 

 

 

職員はすでに3名が転入し、4月には研修生4名を迎えます。

いい形で醸成されたリハビリテーションセンターの伝統を繋げていきたいと思います。

 

 

 

 

⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

当センターでは将来的に競走馬に携わる仕事に就きたいと考えている方を、

研修生として募集しています(要1年以上の乗馬経験)。

興味のある方は以下の電話番号にお電話ください。

競走馬リハビリテーションセンター 総務係 TEL:0246-43-3185

⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎ ⬛︎ ⬜︎

 

芦毛と雪景色

北海道で、慣れたはずなのに。

しっかり寒いです。

  

 

 

 

皆さんのお近くも、降雪に見舞われたところが多いのでは?。

Photo_4

当センターでは馬道に雪がうっすらとまぶされています。

 

 

  

 

アイドルホースのお友達には、

背中にうっすらと雪。

Img_0375

 

 

よく見ると、ミミの前髪にも雪が。

Img_0375_1

軒にぶら下がるたまねぎのよう。

 

 

 

 

 

こちらは、最近当センターで療養を始めた芦毛くん。 

Img_0364_1_2

生まれ故郷で見た雪を思い出しているのでしょうか。

3歳にしてはずいぶん白いねぇと話していたところですが、

雪景色にとけ込むまでには、、、もっと白くならないと。

 

 

 

  

 

 

〜〜〜〜〜

2月6日のJRAのfacebookに、当センターの記事が。

https://www.facebook.com/jra/

興味がある方はぜひ御覧ください。

 

 

 

〜〜〜〜〜

当センターでは将来的に競走馬に携わる仕事に就きたいと考えている方を、

研修生として募集しています(要1年以上の乗馬経験)。

興味のある方は以下の電話番号にお電話ください。

競走馬リハビリテーションセンター 総務係 TEL:0246-43-3185

 

 

 

 

人と馬との関係を考える③

(※)装鞍を嫌がり、引き馬の際に暴れ、跳ねて人を振り落とそうとする乗馬くん

 

 

 

初日:馬房内でのグランドワーク

二日:丸馬場内でのグランドワーク

を通じて、人との信頼関係を再構築した、かに思えました。

 

 

しかし、二日目の朝の威嚇を考えるとどうでしょう。

答えを知るために、丸馬場でのアプローチの後に、

騎乗訓練を実施しました。

 

  

装鞍は?:いつものようには嫌がりませんでした。

馬場までの騎乗常歩は:雰囲気が良くなっていました。

 

  

 

肝心の騎乗訓練は、

12

我々が問題と考える行動はありませんでした。

騎乗者は、自分の騎乗に集中するこができ、

馬の意識は、ジョインナップを通じて変化したことを感じさせるものでした。

 

 

 

ここで、馬の視点に立ったジョインナップの感想を想像すると、

俺たちはもともとは群で生活していた動物で、リーダーを求めるんだから、

リーダーらしく指示をくれれば、安心して行動できるしリラックスできるんだねー。

でしょうか?。

 

 


馬が問題行動を起こすときには、何か理由があるはずです。

馬の側で人馬の関係がで整理できていない場合には、

馬が自身をリーダーだと考えていることが、問題行動につながっているかもしれません。

 

 

 

我々の乗馬くんの問題行動(※)は、そのように考えると理解できます。

自身がリーダーだとすれば、群では下の存在である人から指示を受ける理由はありません。

このような状態になった馬に、いたずらに叱る、強いプレッシャーをかけるのは、

問題解決への近道とならないケースもあるでしょう。

 

 

 

ジョインナップ術を行う過程で、馬自身に群れ(人と馬)での序列を考えさせ、

人からの指示を認識させることで、 相互理解を深めることは

人馬の関係改善を目的とする際に、有効な解決策になると考えられました。

 

  

  

馬の習性や行動を理解しながら、馬の立場にたって指示を与えることは

馬との相互理解を深めるために必要不可欠なのではないでしょうか。

馬にも馬の考えがありますから。

 

 

  

今回の問題乗馬くんへのジョインナップ術の応用は、

馬の立場に立った指示の出し方で馬は人を理解しようとする、

ということを我々に理解させてくれました。

 

 

もちろんどんな馬にも同じ結果が得られるわけではないのでしょうが、

グランドワーク後の乗馬くんの変化は、

人馬の関係改善にグランドワークを応用したいと思わせるには十分でした。

 

 

 

  

しかし、ジョインナップを含めたグランドワークの技術。

実際に見てみればなるほどと思いますが、

動物行動学・行動学の観点から系統立てて考えた人がすごいですね。

 

 

 

日本でこの技術を広めている方の一人がホースクリニシャンの宮田さん。

宮田さんも最初は人と馬との関係に悩んだんだのかなぁ。

会ってお話ししてみたくなりました。

  

 

 

 

「人と馬との関係について考える」以上でひと区切とします。 

3日間で綴ってきたブログに記されたグランドワークについては、

これをやれば人馬の関係が改善、といったものではなく、

ジョインナップをはじめとしたグランドワークを乗馬くんに実施した結果、

人馬双方の意識を変えることができた一例と考えていただければ幸いです。 

 

  

 

 

 

8_2

現役アイドルホース・ミミ(25歳)と園児たちの関係は?。

人参のあり・なしに左右されます、多分。

 
 

 

 

  

〜〜〜〜〜

当センターでは将来的に競走馬に携わる仕事に就きたいと考えている方を、

研修生として募集しています(要1年以上の乗馬経験)。

興味のある方は以下の電話番号にお電話ください。

競走馬リハビリテーションセンター 総務係 TEL:0246-43-3185

 

 

人と馬との関係を考える②

昨日ご紹介した我々と当センターの乗馬くんとの関係。

馬房内でのアプローチで人馬の関係が改善したかに思えましたが、

翌朝、威嚇という行為で簡単にはいかないことを示してくれました。 

 

  

 

2日目の夕方。

アプローチの場を丸馬場に移しました。

丸馬場は馬の逃避を防止し、人の指示に従う環境を整えられます。

(逃避されてしまうと人の指示を馬が拒絶できるため、人馬の関係改善は困難)

5_2

 

 

上の写真では分かりづらいですが、乗馬くんはフリーな状態です。

グランドワークの中のジョインナップ(一体化)を行います。

ジョインナップは、人の横スペースが安心・快適であることを理解させる作業です。

5_1

 

 

   

⑤手の合図と補助として追い鞭を使用し前進させます。

(数字は昨日のアプローチから継続しています。)

6_1

徐々に手の合図の割合を増やし小さなボディランゲージを

行動に繋がるサインとして認識させます。

認識しました。

  

 

 

 ⑥人が進行方向に入り、手の合図で反転を指示します。

7

最初は、戸惑いを見せたものの、繰り返すうちにサインと反転がリンクしました。

人の指示に従っています。

 

 

反転サインを理解する頃になると、

頭を下げる(ドロッピングサイン)舌を出す(チューイングサイン)を示し始めました。

これらは馬が安心し、リラックスしたサインと言われています。

 

 

指示を出す対象が馬の中で人がリーダーだと整理され、

リーダーが出すサインが理解できるようになってきたことが、

対象との上下関係、サインの意味等について考える必要がなくなり、

リラックスサインにつながってきたのではないでしょうか。

 

 

  

⑦追い鞭を使用せず、手の動きだけで前進・反転を指示します。

6_2

人をリーダーと認識し、サインを理解しましたので、

手の小さな動きで馬が動くようになりました。

 

 

また、耳・目は人に向く回数が増えてきました。

人(=リーダー)の指示に注意を払うようにしなければと、

馬の意識が変わってきたようです。

 
 

 

⑧リーダー屈み込みサインを出しました。

※群ではリーダーが出す、草を食べられる=安心できる場所のサイン。

9

乗馬が、安全サインを信用し自ら近寄ってきます。

 

 

 

⑨手あるいは舌鼓等音の指示のみで人に添って歩くようになりました。

10

人の横スペースが安心・快適であることを理解し、

馬が人(リーダー)に添い歩こうという意思を示しています。

 

 

   

丸馬場でのアプローチが終了する頃には、

11_1_2

よくできました。

 

 

  

乗馬くんは、この日の朝、人間を威嚇したわけですが、

手のサインのみで指示に従うようになるまで、5分も要しませんでしたので、

人=従う対象という素地はできていたようです。

前の日の馬房内でのアプローチを忘れたわけではなかったことが伺えます。

 

 

 

勝手に馬の視点に立つと、

馬房で色々とあーしなさい、こうしなさいと指示してきたあいつ(人)は、

リーダーだったんだ。サインは分わかりやすいし従っておかないとなぁ。

という感じでしょうか。 

 

  

写真では伝わりづらいのですが、

この丸馬場でのアプローチの間に、乗馬くんの雰囲気は、

戸惑いとか困惑を示す硬いものから、やわらかいものに変化しました。

 

 

もちろん、馬の人に対する雰囲気・認識が変化したことは重要なのですが、

私は、別の意味でおおーと感じました。

 

 

「馬が人を理解しようとしなくなるケース」には、

人のアプローチの方法、方向が間違っているケースがある、

と認識したためです。

  

  

 

続きはまた明日。

感想がメインになりそうですが。

  

 

 

 

 

 

今回はジョインナップの他に、乗馬指導も行っていただきました。

メイショウカイドウさんも研修生を乗せて、張り切ってお仕事してくれました。

20歳とは思えない若さです。若返っている気さえします。

Img_0023_4

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜

当センターでは将来的に競走馬に携わる仕事に就きたいと考えている方を、

研修生として募集しています(要1年以上の乗馬経験)。

興味のある方は以下の電話番号にお電話ください。

競走馬リハビリテーションセンター 総務係 TEL:0246-43-3185


       

人と馬との関係を考える①

今日は少々真面目な話です。

 

ここ競走馬リハビリテーションセンターでは、

病気やケガで休養を余儀なくされた馬たちをお預かりし、

厩務員課程を目指す若者達が世話をしています。

 

 

 

我々人間でも、特に子供は外に出たいものですが、

馬もある程度の時間は外に出たり、適度な運動をしたい生き物です。

しかし、リハビリ中の馬は、痛めてしまった部位を治すことを第一に、

休養させるか、競馬に出走している時よりごく軽めの運動しか出来ません。

 

 

馬達にとってはストレスのたまる環境です。

 

 

歩きなさいの指示で、歩く。脚でトンと指示を出せば、走る。

といった人馬のやりとりが成立しなくなること、しばしば。

そういったことを繰り返しているうちに、

馬が人を理解しようとしなくなるケースも稀にあります。 

  

 

 

馬(療養馬)に、人(研修生)を理解しようとするよう意識を変えさせたい。

それを実現するには、

人(研修生)も、馬(療養馬)を理解しようと歩み寄らなければいけない。

  

 

 

美浦トレーニング・センター乗馬苑の馬取扱いのプロの方が、

ホースクリシャン・宮田朋典氏の提唱する人馬の共生メソッドをベースに、

人馬の相互理解を深めるためのグランドワークを提案してくれました。

 

  

グランドワークとは、動物の行動心理学をもとに、

馬上ではなく地上で馬の心理等を考慮しながら、

人の出す小さなサインを通じて馬との相互理解を深める作業です。

 

 

  

実際には競走馬の療養馬にも応用しましたが、本ブログでは、

最近ワガママ(※)が目立ってきていた当センターの乗馬くんへの応用をご紹介したいと思います。

※装鞍を嫌がる、引き馬の際に暴れる、訓練時に跳ねて人を振り落とそうとする

 

 

 

 


まず、馬房内で人間への反応(指示に従うのか)。

①馬房内で無口ではなくロープホルター(※)を使用して馬に指示を出します。

※コブを支点としてプレッシャーとリリースの方向を伝えやすい馬具

1_6

 


②ロープホルターと手の合図で指示を出しながら、方向転換。

小さく旋回させる。進む、止まる。指示に従って行動するかどうかの確認。

受け入れました。

2_4

 

 
③人の指示に従うことが確認されたら、

指示→行動の合間に、馬の項を押しながらヘッドダウンを促します。

(頭が下げると馬は安心感が増すため、人の指示で頭を下にする)

受け入れました。

3_4

  

④音に対する恐怖心軽減するために長鞭の先にビニル袋を付けたものをバサバサ。

 受け入れなければ受け入れられるよう徐々に距離を遠→近、音を大→小していきます。

こちらは感じて欲しくない刺激に鈍化させる作業ですが、受け入れました。

4_2

 

  

写真で見ると分かりづらいのですが、

指示を出し、馬が受け入れたら褒める。

この繰返しの中で、

少しずつ人馬の関係が変わっていっていく、、、気がしました。

 

 

 

しかし、翌日人が馬房の前を通ると、この乗馬くん。

馬房から顔を出し、威嚇してきました。

短時間では、馬の意識は大きく変えるところまでは至りませんでした。

 

 

 

しかし、

馬房内では人の指示に従ったということは、先に進めそうです。

翌日は、丸馬場でのアプローチに挑戦しました。

その時の模様は明日のブログで。

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜

当センターでは療養馬を担当する研修生を募集しています(要1年以上の乗馬経験)。

興味のある方は以下の電話番号にお電話ください。

競走馬リハビリテーションセンター 総務係 TEL:0246-43-3185

  

かと思いきや

昨日は春の陽気、

かと思いきや、本日。

Image2

 

 

 

いくらここ常磐が東北のハワイと言えど、、、

15℃は異常で、今日が2月の正常。

 

 

 

 

Image3_4

見守る人間は寒いのですが、

馬場で調教中のハイブリッドさんは元気。

遠くには光射す不思議な空でした。

 

 

  

 

当センターでは療養馬を担当する研修生を募集しています(要1年以上の乗馬経験)。

興味のある方は以下の電話番号にお電話ください。

競走馬リハビリテーションセンター 総務係 TEL:0246-43-3185

 

  

 

  

また当センターは見学エリアから調教等の一部を見ることができます。

希望される方はコチラ↓をご覧ください。

https://company.jra.jp/equinst/rehabilitation/index.html