【競馬学校】卒業生(=新人騎手)紹介⑥「濱中 俊」
濱中 俊(はまなか すぐる)
1988(昭和63)年12月25日生 血液型 A
栗東 坂口正大きゅう舎所属 福岡県北九州市出身
座右の銘:初心忘れず
目標とする騎手:C.スミヨン L.デットーリ
将来の目標:日本ダービー制覇
【本人より】まず、ここまでこれたのは、入学以来これまで叱ってくださったり、支えてくださった教官先生や同期のみんなのおかげでした。小倉で乗馬を始めたときから、それなりに自信があったので、入学しても他には負けないと思っていました。天狗になっていたんですね。それが実技でBクラス(成績下位)に落ちてしまい、悔しかったのは忘れられません。それで気がつかなかった癖を直してもらい、試験で1番をとることができたのは本当にうれしかったですね。目先の成績ばかり気にしていたり、気持ちにムラがあったので、先生にそれを見抜かれ怒られたときにはひとりで泣いてしまいました。でもそれをバネにして頑張ることができました。
こうして卒業できて思うのは、色んな方に会えて幸せ者だなということです。栗東トレセンでも、阪神タイガースの濱中治選手と名前が似ているので、すぐに名前を覚えてもらいました。ちなみに私の誕生日は、ちょうどオグリキャップが最初に有馬記念を勝った日なんです。競馬が好きな両親がテレビで有馬記念を見ていると、母親が急に陣痛を起こして、それでもレースは最後まで見るんだと頑張って、レースが終わってから病院に駆け込んで生まれた子なのだそうです。その時から競馬との縁があったんですね。騎手になって、テレビで見られる身になるわけですが、「濱中乗れないなぁ…」と皆さんにボヤかれないように頑張りますので、応援よろしくお願いします。
【担当教官Aより】濱中は、豊富な乗馬経験を持って入学してきたため、常に他の同期の身近な目標とされてきました。追い上げられる“焦り”や、技術伸び悩みから苦しんだ時期もありましたが、持ち前の“攻めの姿勢”で困難に打ち勝ってきました。プロの世界ではもっと大きな苦しさを味わうことがあるかもしれませんが、強気の姿勢で乗り越えてくれることと期待しています。
【担当教官Bより】贈る言葉…「攻めるが勝ち」見るからに頑固な職人顔、競馬の社会では過去にも職人肌の名人はたくさんいたぞ。平成の職人はハマ、君で決まりだ!