【美浦TC】ゆく年くる年

ディープインパクトの感動的なラストランでその1年を終えた2006年の中央競馬。しかし、1年で唯一競馬がない週である今週も、騎手は休むわけにはいきません。寒さに負けず、新春競馬に向けての調教をこなしております。

さて、今週は今年デビューした4名の騎手に今年の反省と来年の抱負を語ってもらいました。2年目こそ真価を問われる年。それぞれの口から熱い思いが伝わってきました。

Rookies

Tanakahiro

まずは田中博康騎手。「今年は4勝という結果でしたが、来年は具体的な目標として30勝以上を目指します。」と、具体的な数字の目標を掲げて自らを鼓舞する様子が印象的でした。



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千葉直人騎手は12月に挙げた1勝のことに触れ、「今年はやっと12月に勝てたので、来年は勝ち星を積み上げていけるようになりたいです。そして、先輩ジョッキーを追い抜けるように頑張ります!」初勝利が遅れた分、今年は勝ち星を量産して、結果を示したいという気持ちが伝わってきました。



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続いて、黛弘人騎手は「もっと勝てるようになります。来年は騎手として成長していくために結果を出します。」と『結果を出したいと思う』ではなく『結果を出す』と言うところに強い意志を感じました。



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そして、関東の新人騎手として最多の12勝を挙げ、民放競馬記者クラブ賞の受賞も決まった的場勇人騎手は「1年目は、色々と勉強になった年でした。たくさんの人たちの想いが詰まった馬に乗せていただいているという気持ちを忘れず、来年は結果を残していきたいです。」と関係者への感謝の気持ちを忘れない的場騎手らしいコメントを残してくれました。

もう次の戦いは始まっています。来年は結果を求められる年であるということをまだ20歳になるかならないかの各ジョッキーが口にしたように、騎手として生き残るためには厳しい競争に勝ち残らなくてはいけません。

そんな若手ジョッキーたちの戦いをぜひとも皆さま見守ってあげてください。

本年も中央競馬をご愛顧いただきありがとうございました。2007年の競馬にもご注目ください。

【美浦TC】有馬記念調教見学バスツアー

いよいよ今週は有馬記念です。

この大一番を間近に控えた12月19~20日の2日間、美浦トレセンではゲストに原良馬さん、細江純子さんを迎え有馬記念調教見学バスツアーを実施しました。

1日目は中山競馬場そして競馬学校の見学、そして鹿島セントラルホテルでの検討会・懇親会。2日目は美浦トレセンで調教と施設、そしてきゅう舎の見学を行いました。

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中山競馬場や競馬学校の協力もあり、中山競馬場では通常入ることのできない様々な業務エリアを、競馬学校では騎手を育成する様々な施設を見学しました。初めて目の当たりにする競馬の舞台裏をご覧になった参加者の皆さまには非常に印象に残るものとなったという意見をいただきました。

夜は鹿島セントラルホテルにて有馬記念の検討会と懇親会を行い、元騎手の安田富男さん、坂井千明さん、谷中公一さん、さらにスポーツ紙競馬記者4名が参加。楽しいトークで非常に盛り上がったものとなりました。

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翌日は美浦トレセンでの見学でした。早朝から行われた調教見学ではコスモバルク号を管理する田部和則調教師にご登場いただきました。「まだ一度も勝ったことのないダイワメジャーに勝ちたい」というコメントとそのダイワメジャー号の調教を真剣に見つめる姿が印象的でした。バルク号も美浦での調整は順調のようです。

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その後行われたきゅう舎見学で、トウショウナイト号を有馬記念に出走させる保田一隆きゅう舎を訪問。保田調教師は「ナイトにとって中山2500mは好条件。ブッシー(武士沢騎手)もこの馬の全てを分かっているので、強い馬はたくさんいるけど一角を崩したいですね!!」と力強いコメントをいただきました。この馬の走りにも期待したいと思います。

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そんなわけで、内容も濃くハードなスケジュールでしたが、参加者の皆さまから「ハードだけどそれを忘れるくらい充実してました。」というありがたいお言葉をいただき、このツアーは成功をもって終了することができました。今後とも皆さまが満足していただけるようなイベントを実施していきたいと思います。

【美浦TC】お待たせしました

12月2日、中京競馬第1レース、オースミダイケン号騎乗の千葉直人騎手がJRA初勝利を挙げました。これで今年デビューした新人騎手は全員が勝利を挙げたことになります。そこで千葉騎手に初勝利の感想を聞いてみました。

Chiba 「年内に勝ててよかったです(笑)。やっぱりここまで長く感じました。同期が次々と勝っていくの見ると、正直かなり焦りましたし、何とか後輩がデビューするまでには勝っておかなきゃいけないって思いましたから・・・。この1勝に満足せず同期や先輩ジョッキーに追いつき追い越せで頑張っていきたいと思います。」と話してくれました。

朝の調教時間には千葉騎手に向けて「おめでとう!!」の声もちらほらと聞こえました。これを機に勝ち星を積み重ねていくことでしょう。

さあ、有馬記念まで残すところ2週間あまりとなってきました。秋のGI2勝馬で有馬記念出走予定のダイワメジャー号もここまで順調そのもの。いよいよレースに向けて仕上げの段階に入ってきました。写真はきゅう舎作業を終えた後、写真撮影に応じてくれたダイワメジャー号と担当の大場保きゅう務員です。

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大場きゅう務員「マイルCSのあと、様子を見ていましたが、疲れも抜けて有馬記念へ良い状態で出走できそうです。強い馬がたくさんいますが、この馬にとって良いレースができればと思っています。」とのことでした。

年末のビッグタイトルをかけての大一番。是非、この馬の走りにも注目を!!

19年ぶりの・・・。

マイルチャンピオンシップでは関東馬が1着~6着までを独占するという快挙に大いに沸いた美浦トレセン。GI競走で関東馬が掲示板(5着まで)を独占するのは2歳(旧3歳)GIを除いては実に19年ぶりとのこと。

人気2頭(ダイワメジャー、ダンスインザムード)が強い競馬を見せたこのレースで、8番人気という評価の中3着と見せ場を作ったシンボリグラン鞍上柴山雄一騎手は・・・

Shibayama 「レース中、心配していた折り合いをつけることができて、最後は良く追い上げてくれました。マイルという距離もこなしてくれたことで今後使うレースに幅が出てきたと思います。次走は阪神カップ(12月17日 芝1400m)を予定してますけど、そこは非常に楽しみですね。」

と今後への期待を込めて話してくれました。GIでは1番人気にもなったことがある同馬。今後の短距離戦線を大いに沸かせる一頭ととして期待したいところです。

さて、有馬記念調教見学バスツアーの募集も残すところあと1週間となりました。

ゲストとしてツアーに同行していただく原良馬さん(写真)からも「ご応募おまちしております。バスツアーで会いましょう!!」とのコメントをいただきました。

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まだ間に合います。皆さんのご応募をお待ちしております。応募方法はこちらをご覧ください。

【美浦TC】美浦トレセン調整ルーム

皆さん、調整ルームというのはご存知でしょうか?

『レースに騎乗する騎手は、その前日の午後4時までに調整ルームに入室しなければならない』と定められています。この間外部との連絡を取れないようになっており、面会も家族やきゅう舎関係者に限定されます。これは公正確保上のため、あるいは心身の調整のためといった目的があります。

さて、この調整ルーム、各競馬場はもちろんのこと東西のトレセンにもあります。

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何故トレセンに?と思う方もいるかもしれませんが、美浦トレセン調整ルームは東京・中山競馬開催時のみ利用できる調整ルーム(栗東の場合は京都、阪神、中京開催時)で、こちらを使用することにより騎手が、開催日でも調教に騎乗してから競馬に向かえる金曜日の午後のきゅう舎作業をすることができる送迎車があるので自力で移動する必要がないなどの利点があります。その理由から土曜日に比べ、金曜日の美浦調整ルーム利用者は多いと言えます。

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先週で福島競馬が終わり今週から東京・京都の2場での競馬開催となりました。そして、美浦トレセン調整ルームの入室者が一気に増加。本日(11月17日)は31名の騎手が入室しています。

Katsuura 15:30、美浦調整ルームに入室する勝浦騎手です。入室記録にサインをし、確実に入室したことを証明します。

【美浦TC】年末に向けて・・・。

先週はGI競走の中休みでしたが、また今週から5週連続6つのGI競走が行われます。いよいよ本年度の競馬も有馬記念へ向けてラストスパートといったところでしょうか・・・。

さて、今週の美浦トレセン、話題の中心はアルゼンチン共和国杯をトウショウナイト号で重賞初勝利を飾った武士沢友治騎手でした。

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武士沢騎手は騎手生活10年目、トウショウナイト号は通算27戦目。人馬とも「今度こそ!!」の思いで掴んだうれしい重賞初勝利となりました。おめでとうございます。

さて、そのトウショウナイト号も出走を視野に入れている有馬記念(12月24日 中山競馬場)ですが、美浦トレセンでは有馬記念の追い切り週の12月19日(火)~20日(水)に調教見学バスツアーを実施いたします。東京駅集合・解散ですので遠方の方のご応募もお待ちしております。詳しくはこちらをご覧ください。

12月に行われるGIと言えば、有馬記念のほかにも東西で行われる2歳ステークスがあります。こちらはただいま2歳馬が好調の国枝きゅう舎に注目。

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阪神ジュベナイルフィリーズ(12月3日 阪神競馬場)はピンクカメオ号で、朝日杯フューチュリティステークス(12月10日 中山競馬場)はマイネルシーガル号で出走を予定しているとのこと。さらにクーヴェルチュール号もフェアリーS(GIII)(12月17日 中山競馬場)を予定しており、3週連続2歳重賞制覇を狙います。

調教公開の募集は朝日杯FSを残すのみとなりました。応募方法はこちらをご覧ください。

【美浦TC】祝GI制覇!!

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天皇賞(秋)はダイワメジャー号が皐月賞以来2年6ヶ月ぶりのGI勝利で飾りました。関東馬がGIに勝利すると、左の写真のように美浦村役場前の陸橋に勝利を祝う横断幕が掲げられます。これにとどまらず、もっと飾れるよう関東馬のより一層の活躍を期待したいところです。

 

 

 

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そして、ダイワメジャー号を管理する上原博之調教師はこの勝利に対し、「一番感謝したいのは、ノドの手術をしてくれた獣医師さんですね。ノドの病気で成績が上がらなかったこの馬に、上手く手術を施していただいたことが、このビッグタイトルにつながったと思ってます。」と話してくれました。

 

 

Swans うれしい話題がもう1つ。スワンステークスを制したこのコンビ。プリサイスマシーン号騎乗の松岡正海騎手と同馬を管理する萩原清調教師です。こちらも今後、さらなる活躍が期待されます。

【美浦TC】師弟で登場

美浦トレセンでは、本日天皇賞(秋)の調教公開が行われました。

ダイワメジャー、アサクサデンエン、ダンスインザムードと関東からGI馬を出走させられることもあり、美浦トレセンも大いに盛り上がりを見せておりました。

本日の調教公開のゲストは藤沢和雄調教師と藤沢和雄きゅう舎所属の塚田祥雄騎手。

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なかなか聞くことのできない藤沢流のスタイルを両者に語っていただき、参加された方々も大変興味を持って聞いておられたように思います。

さて、本日から『ジャパンカップ/JCダート調教公開』募集開始です。

詳しくはこちらをご覧ください。

【美浦TC】GI競走初騎乗の吉田隼人騎手

秋華賞はカワカミプリンセスがオークス馬の貫禄を見せ、見事2冠を達成しました。一方、美浦ではアサヒライジングの好走に「惜しかったなあ~」、「もう少しだったのになあ」と健闘を讃えつつも、5月のダンスインザムード以来のGI制覇とはいかずGI馬の誕生が待ちどおしいところです。

さて、秋華賞では現在大活躍中の吉田隼人騎手(写真)がコイウタでGI競走初騎乗を果たしました。

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結果は17着と残念な結果に終わりましたが、本人にとってこの経験は非常に大きな刺激となったようで、GI初騎乗の感想を聞いてみると「返し馬をして、待機所にいたときはいつもどおりの感覚だったんですけど、スタート地点にやってきた時はスタンド前だったこともあって、ファンファーレの時のあの大歓声を聞いたときには、このレースで騎乗できることの喜びを噛みしめてました。またあの歓声の中でレースができるよう今後もアピールしていきたいと思います。」という力強いコメントをもらいました。

すでに昨年の2倍の46勝(昨年は23勝)と飛躍的に勝ち星を伸ばしている吉田隼人騎手。ロフティーエイムでの重賞制覇も果たし、今後は大舞台での活躍も期待されるところです。

【美浦TC】調教公開

美浦トレセンではGI競走が行われる週の水曜日に調教公開を行っております。

写真は昨日行われた秋華賞調教公開でのひとコマ。

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調教公開では騎手がゲストとして参加することも多く、この日は北村宏司騎手にご登場いただきました。参加された方々から「初めてジョッキーの生の声を聞くことができて感動しました」という声も多数いただきました。

昨日からエリザベス女王杯の調教公開を募集開始しました。詳しくはこちらをごらんください。皆様のご応募をおまちしております。