【競馬学校】J26 ホースショー奮闘記

池崎騎手の初勝利のグッドニュースで話題が前後しましたが、5月3~5日の馬事公苑ホースショーから、参加した競馬学校騎手課程26期生の奮闘ぶりをお伝えします。

今年の5月は天気が安定しませんが、ホースショー開催期間中は雨まじりの決して良くないコンディションでした。ご来場いただいた皆さまに心より感謝申し上げます。

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26期生は4日に「競馬学校コーナー」に参加。併せて、「チーム対抗競技」(オープン参加)とポニー競馬に出場しました。

「チーム対抗競技」
1チーム3名(出場:川須栄彦・高倉稜・西村太一)により、複雑な経路障害を3名で自由に選択・分担し飛越する競技。

3人は、基本乗馬の訓練で鍛えた技術を遺憾なく披露し、観衆の喝采を浴びていました。

「ポニー競馬」
 26期生にとっては、これが初めての「実戦」。レース前はみんな勝つ気満々でした。レースは特設の芝走路でポニーを操りましたが、雨で滑りやすい馬場と小回りコースに戸惑ったか出走5頭のうち、平順太朗と西村が落馬してしまいました。

優勝はグッピー号の手綱をとった高倉。場内インタビューに答えていました。

競馬学校コーナーでは長谷川雄啓さんの司会によるトークショーや、訓練用木馬の試乗のお手伝い等、大活躍の一日。

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「自分たちの動きに合わせてお客様の動きがあるのがわかり、少し震えがきました。今までは周りの目を意識することが少なかったですが、騎手になったらこんなものでは済まないでしょうから、良い経験になりました。」とある生徒。

春の「競馬学校コーナー」キャラバン。最後は東京競馬場馬場内フワフワ広場で17・18の両日。18日は京王線が国領駅付近の不発弾処理のため新宿からの直通電車が走りませんが、競馬学校に興味のある皆さん、ご家族連れで遊びに来てくださいね。

(騎手課程26期生の登場は18日です。)

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【競馬学校】祝 初勝利 J23池崎祐介騎手!この日を待ってたゾ!!

 11日の新潟競馬1Rで、23期生池崎祐介騎手がフジマサルビー(美浦・奥平きゅう舎)を1着に導き、念願のJRA初勝利を達成しました。
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 この場を借りて競馬学校スタッフ一同から「おめでとう」と声を大にして言わせていただきます。

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 池崎騎手は、「最高の気分です。勝てるチャンスがあると思って、少しあせってしまい、先頭に立つのが早くなってしまいましたが、最後は馬が良く頑張ってくれました。上手く乗れずに素直には喜べませんが、勝つことができてホッとしています。同期や後輩に遅れをとっているので、追いついていけるよう頑張りたいと思います。」と冷静に勝利の感想を語っていました。

 初勝利まで、デビューの日から数えて1年2ヶ月と10日。本人にとってはとてつもなく長い道のりだったと思います。競馬学校騎手課程卒業生の中には、初勝利までにデビューから2年2ヶ月を要したり、結局1勝を挙げられなかったという騎手もいます。あの田中勝春騎手でも、実は初勝利までは7ヶ月と18日かかっています。

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 池崎、ここからがスタートだよ!プラカードを持ってくれた同期の北斗とはまだわずか10勝差だ!今後のさらなる活躍に期待しましょう。(このブログが書ける日が来て本当によかったです。)

【競馬学校】学校だより(マツリダ帰国、J26近況、ホースショー)

 春も盛りで、まさに競馬学校の季節(?)。今回も話題満載でお送りします。

 
horse マツリダゴッホ・マイネルシーガル香港より帰国~競馬学校へ
 香港遠征から帰国した、マツリダゴッホ(牡5/クイーンエリザベスⅡ世C〔国際G1〕6着〕とマイネルシーガル(牡4/チャンピオンズマイル〔国際G1〕10着)の2頭(いずれも美浦・国枝栄きゅう舎)が本日検疫のため、競馬学校国際きゅう舎に到着しました。
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(写真:マツリダゴッホ 〔5.2 競馬学校国際きゅう舎にて JRA撮影)藤井寿雄 調教  きゅう務員によると、「今回は遠征の難しさを痛感し、残念な結果でしたが、何のトラブルもなく順調に帰国することができました。
 マツリダゴッホは、春の出走予定がない(次走は8月の札幌記念あたりとの報道もあります)と聞いているので、少し減った馬体重を戻すことを中心に考え調整していきたい。」 とのことでした。サンデーサイレンス最後の産駒世代の活躍頭。秋にまた大仕事をすべく、リフレッシュしてほしいですね。

 
bullettrain 入学2年目を迎えた騎手課程26期生が、初の関西での見学研修
 
栗東トレーニング・センター、京都競馬場を訪れました。写真でその模様をどうぞ。

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(栗東トレセン)シンザンを育てた名伯楽、武田文吾像の前で。

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(京都)スターターが発走地点を説明。
こうやって見ると、この時期の芝は緑が鮮やかですね。

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将来の強力なライバル?地方出身の先輩騎手 小牧 太(左)
岩田康誠(右)の両騎手と。

notes 関西で見聞を広めた26期生が、馬事公苑ホースショーに登場!
競馬学校は5月3日~5日のホースショー期間、学校紹介コーナーを特設しますが、中でもみどころは4日(みどりの日)の騎手課程26期生登場です。当日は、
 rock チーム対抗馬術競技への出場(11:30~)
 scissors 練習用木馬への騎乗デモンストレーション(13:30~)
   *競馬キャスター長谷川雄啓さんによる、生徒インタビューもあります!(14:30頃)
 paper ポニー競馬への騎乗(16:30~)
   *ご近所の方は、天皇賞のレースをテレビで見てからでもご覧いただけます。   

 3日の天気予報が少々心配です(イベント内容については、天候等により変更・中止となる場合があります)が、騎手になりたい方、ジョッキーという職業に興味のある方は、ぜひ一家揃って競馬学校紹介コーナーへお越しください。ホースショーもイベント満載!馬事公苑へのご来苑を心よりお待ちしております。

 
 

【競馬学校】J25 ブリーズアップセール上場馬に騎乗

 26日(月)中山競馬場のブリーズアップセール(JRA育成馬のトレーニングセール)に上場する馬の騎乗供覧に、騎手課程25期生(6名)が騎乗しました(一部の上場馬)。
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 生徒一人当たりの騎乗馬は5頭。
 まだ競走馬というには少し幼いところのある若駒だけに、生徒たちの表情も少し堅いところがありましたが、「今は1頭でも多く乗って少しでもうまくなりたい。」という今の生徒たちの気持ちに合った、絶好の騎乗機会となりました。

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(写真)左:國分優作(赤) 右:小野寺祐太(水色)

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(写真)平野 優(青)

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(写真)國分恭介(黒)

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(写真)松山弘平(黄)

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(写真)丸山元気(緑)

 騎乗を終えた直後は、「指示されたタイムより速くなってしまった馬がいて、まだ未熟さを感じました。」「自分が乗った馬はうまく売れて欲しいです。」という感想でしたが、「トレセンに戻れば、新馬の調教も付けるわけですから、大変参考になりました。」と語る言葉には、「プロフェッショナル」の自覚が芽生え始めていました。

 トレセンでの実習もあと4ヶ月半。現役の競走馬に数多く跨ることで、しっかり騎手になるための技術を学び取ってもらいたいものです。

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 また、上場馬の騎乗には、先輩の騎手課程24期生(卒業生・美浦所属)の伊藤工真(写真左)、三浦皇成(同左から2人目)の両騎手が参加。見事な手綱さばきを見せてくれました。 

【競馬学校】またまたJ24期生のお話

 土曜日の教官室はテレビの競馬中継に鈴なり。教官たちのお目当ては、24期生三浦皇成騎手が重賞騎乗する福島牝馬Sと、東京メーン11RのメトロポリタンS(オープン)に騎乗する伊藤工真騎手。

 先に三浦騎手が残念な結果(ダンスオールナイト・10着)に終わったので、俄然伊藤騎手に期待が集まりました。

 その伊藤騎手はメーン初騎乗。奇しくも三浦騎手が所属する河野通文厩舎の所属馬 ビエンナーレでしたが、軽量49キロを生かしてどんな手綱さばきを見せるかに注目しました。

 東京は開幕週ということもあってか、前々から1番枠をフルに生かしてインぴったりを回るレース運び。直線もなかなかしぶとい競馬ぶりでしたが、さすがに菊花賞2着のアルナスラインには後塵を拝しましたが、見どころいっぱいの3着。複勝は1010円、3連単でも穴党の皆さん?を喜ばせる結果に、教官も皆ニンマリ(もちろん馬券は買えませんが)。常に人気以上の着順に持ってきている伊藤騎手。初勝利もきっと間近のような気がします。

 そして帰り道、編集子のラジオの愛聴番組のひとつ、

TOKYO-FM 「SUNTORY SATURDAY WAITING BAR AVANTI」

を聞いておりましたところ、元騎手の谷中公一調教助手が出演。「スポーツ期待の若手」ということで三浦騎手の話題をお話されていました。聞き逃した方のために、谷中さんの話を、番組のHPよりそのまま拝借させていただきます。(TFMの番組HPにも、この「競馬学校ブログ」へのリンクがございます。感謝、感謝です。)

 『新人騎手の三浦皇成はデビュー前から評判が良かった。競馬学校時代で成績が優秀だっただけではなく、美浦トレーニングセンターでも「調教センスが抜群」「乗り方や馬の当たりが柔らかい」と言われていた。
 競馬学校で教えてくれるのは馬に乗る時の姿勢だけ。だから新人たちは姿勢は格好良い。ところがイザ馬が走り出すと、ちゃんと制御できないことが多い。ところが三浦クンはそれが最初から出来ていた。
 そして3月にデビューして約1ヶ月で9勝。このペースはあの武豊よりも上かもしれない。普通、騎手はデビューして1年は「馬まかせ」なんだけど、三浦騎手は「追い込み」という得意な戦法がすでにある。とにかく新人離れしている。
 ジョッキーは馬主、調教師、厩務員、助手、様々な人とのしがらみの中で生きている。三浦クンの場合、師匠の河野調教師が人情味溢れる素晴らしい先生なので、そこで学べることは多いはず。しかも本人は怒られても明るく「スミマセン!」と言える可愛げのある性格だし、勉強熱心でもある。スターの素質は十分ある。
 まだ18歳だけど、1ヶ月で400~500万を稼いだ計算になる。馬券的にも狙い目なので、覚えておいて損はない。』

 次は、28日(月)中山競馬場でのブリーズアップセールに、新人騎手のJ24期生と、騎手課程最上級生のJ25期生が上場馬の供覧に騎乗予定ですので、その模様をリポートする予定です。

 

【競馬学校】馬が取り持つ縁。鎌ヶ谷「とっこめ寄席」

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4月26日(土)競馬学校のある白井市に隣接する、鎌ヶ谷市東部学習センターで、鎌ヶ谷「とっこめ寄席」が行われました。

 鎌ヶ谷を含む周辺地域は、江戸時代「小金牧」と呼ばれる牧場でした。これは、徳川家康が慶長年間(1596~1615年)に設置し、8代将軍吉宗が享保の改革の一環として整備したもので、明治維新で廃止されるまで多くの馬が鎌ヶ谷の地を駆けていました。そして、長年の歳月を経て、この遺構「下総小金中野牧跡(しもうさこがねなかのまきあと)」は、昨年国の史跡に指定されました。
 「とっこめ」とは、牧において馬を追い込んで集め、馬の等級を選別したところのことで、史跡に指定されて1周年を記念し、地元のNPO法人KAO(カオ)の会と市の教育委員会が共催で、この寄席を行うことになりました。
 出演されたのは、この「小金牧」や「小金原」として知られていたこの地から、初代が「金原に馬生る」という洒落で名前を付けたとされる、金原亭馬生師匠(11代)一門。約200名のお客さまは終始笑いの渦でした。
 競馬学校の校歌に「昔も牧と呼ばれしの」
と唄われているは「印西牧」ですが、近隣の馬に縁の史跡が取り持ったイベント。私どもも今回その趣旨に賛同し、後援団体として名を連ねさせていただきました。今後もぜひ続けていただきたいと思います。

【競馬学校】三浦皇成騎手(J24期生) 初の「武豊超え」!

 今春デビューしたhorse三浦皇成騎手(騎手課程24期生)が、4月20日(日)の福島競馬で全12レース騎乗しました。

 これは、新人騎手のデビュー年としては初の記録で、あの武豊騎手(3期生)ですら、初めて1日全レース騎乗したのは、デビュー3年目の1989年3月5日の阪神競馬でのことですから、ある意味驚異的なスピードといえます。

 当の三浦騎手に電話で話を聞いたところ、

「周囲のバックアップがあってレースに乗せていただいていることですが、大変名誉なことです。レース中は全然意識がなかったのですが、帰りの新幹線ではさすがにぐったりしてしまいました。今週も福島競馬で沢山乗せていただいているので、全力で1鞍1鞍頑張って乗りたいです。」

と感想を述べてくれました。scissors現在10勝。ちなみに偉大な武豊先輩はデビューした87年に69勝を挙げています。

 そして次は、伊藤工真、大江原圭の初勝利のニュースでしょう。きっともうすぐですね。(池崎も待ってるで!)

【競馬学校】「サラブレ」5月号で蓑田早人専任教官登場!

今日はPRを。

 われらが蓑田早人 競馬学校専任教官(仙人教官という声も・・・)が、ジョッキーの技術論をテーマに語った特集記事が、現在発売中の「サラブレ」5月号(エンターブレイン発行)に掲載されています。

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 うまい騎手はどこが優れているのか。競馬ファンの方には一見難解な騎乗技術のポイントをわかりやすく解説しています。騎手課程生徒(26期生水口優也)もモデルで登場。どうぞご一読くださいませ。

 紙上で蓑田教官は、これから騎手を目指す方のためにこんなアドバイスを送っています。

「やっぱり馬に携わっておくことが大事だね。それは乗馬の技術を高めておけ、とかってことではないけど、乗馬クラブに通って馬と触れ合っておいて欲しいね。それと、何が良いってことはないけど、外に出て運動をしている方が良いと思うよ。」

 eye 騎手を目指す方のために「競馬学校 学校説明会」を行います。

 実施日、会場は、

 ★6月7日(土)阪神競馬場・小倉競馬場

 ★6月8日(日)栗東トレーニングセンター・競馬学校

 です。申し込み方法など、詳しくは、こちらからどうぞ。  

 eye  また、これに先立ち、馬事公苑と東京競馬場で、「競馬学校紹介コーナー」を実施します。

 ★5月3・4・5日 馬事公苑 ホースショー内

  ◇騎手課程26期生が「ポニー競馬」に挑戦!など盛りだくさん!

 ★5月17・18日(ヴィクトリアマイル当日)東京競馬場 馬場内 フアフア広場

 騎手という職業に興味のある方は、ぜひ家族揃ってお越しくださいませ。

 

【競馬学校】カラジはいなくても・・・(中山GJはみだし情報?)

 4月6日中山競馬場では、カラジ号を称えるセレモニーが実施され、同馬関係者のシンプソン兄妹にファンの皆さまからのメッセージと花束が贈呈されました。
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おなじみの横断幕も登場。大変残念でしたがお二人にも笑顔が戻りました。(写真:Yangさん提供)

 中山グランドジャンプを目指しては、8日・9日に
horseグライディング(アメリカ・せん8歳)、horseアラームコール(フランス・せん8歳)が相次いで来日。いずれも先週本国で強い調教を済ませており、本格的な最終調整は中山競馬場へ移ってからとのこと。
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 写真は左から順に、
horseグライディングのジェームス・パイパー攻馬手兼きゅう務員、horseアラームコールのリュディヴィーヌ・シャルルきゅう務員、ティエリ・ダラロンガ攻馬手。
 ダラロンガさんは、「タフなコースやスピードの要求されるコースなど、様々なタイプの競馬場で走っているので、スピードタイプの日本のコースへの適性はあると思う。ぜひ好成績をあげて、カラジのように毎年来日できると良いですね。」と抱負を語ってくださいました。

 今日は馬の写真がないブログとなりましたが、馬の様子は、ぜひ、JRAのプレスリリースでご覧ください。

【競馬学校】騎手課程第27期生 入学式

更新が遅くなり申し訳ありません。

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 満開の桜の下行いました、4月2日(水)の騎手課程第27期生入学式の模様を写真で紹介します。

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 入学式典前に実施した、「先輩」第26期生の騎乗供覧を見学する新入生。乗馬経験がなく入学した生徒も、経験者と同じように、1年間の訓練でしっかり走路で乗れるようになりました。

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 式典にて。競馬学校長から入学の許可をもらう新入生10名。

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 式典後、金屏風の前で記者会見に臨む10名。(下段左から片山文裕(15=高知)、嶋田純次(15=埼玉)、杉原誠人(15=埼玉)、高嶋活士(15=千葉)、竹山直希(16=兵庫)、上段左から谷川駿輝(15=青森)、菱田裕二(15=京都)、藤懸貴志(15=長野)、森一馬(15=神奈川)、横山和生(15=茨城)

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 記念撮影。報道陣からのリクエストもあり、何度もジャンプしました。

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 式典が終わると、早速作業着に着替えて厩舎へ。教官の指示に耳を傾ける姿は真剣そのもの。いよいよ本格的な訓練のスタートです。