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育成馬ブログ 日高⑥

ブリーズアップセールに向けての日高育成牧場での取組み その2

ブリーズアップセールのセリ名簿が刷り上り、日高育成牧場の職員にとってはセリが近づいていることをいよいよ実感する時期になってきました。

そのような中、JRA育成馬は例年以上に仕上がってきています。
前回のブログ(http://blog.jra.jp/ikusei/2020/02/post-7abd.html)でもお伝えしたように、当場では調教のギアを例年よりやや早め、12月には上げ始め、年明け以降も坂路およびトレッドミルで昨年より運動強度を高めた調教を実施してきました。グラフ①は前回のブログでご紹介したもので、昨年2019年(△)と今年2020年(●)の1月20日前後の屋内坂路ウッドチップコース(1000m)でのスピード(上がり3ハロン平均値)と乳酸値のデータを示しており、昨年と比較して本年は坂路でのスピードが速く、調教後の乳酸値が高い、すなわち運動強度が高い調教を行ってきたことを確認することができます。

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グラフ①.昨年と本年の1月20日前後の屋内坂路コースでのスピードと乳酸値

そのような調教を積み重ねた後の2月中旬のデータがグラフ②です。昨年と比較すると今年は全体的にスピードが速い馬が多い一方で、乳酸値が低い傾向にあることがわかります。すなわち、2月時点では今年の育成馬がより体力がある、すなわちグラフ①で示したような運動強度を高い調教を行った効果が表れたと推定することができます。

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グラフ②.昨年と本年の2月中旬の屋内坂路コースでのスピードと乳酸値


前回の当欄でも触れたとおり、若馬に対して強運動を負荷することにより懸念される馬体や精神面への悪影響を考慮して、強調教の翌日にはハッキングもしくはウォーキングマシンでの常歩調教など、引き続きダメージ回復に努めています。現時点では一部の牝馬で食欲低下が認められるものの、運動器疾患の発症頭数については例年とほぼ同程度です。

最後に、現時点で調教の動きが良い3頭を紹介します。

Photo_5No.8 イットーエンプレス2018(牝)、生産牧場:日高育成牧場(浦河)。父エスケンデレヤ。伸びのあるしっかりした馬体の持ち主で、体力・スピードいずれもトップレベル。坂路では持ったまま好時計で上がってきており、新規限定セッションの目玉になりそうです。

Photo_3No.37 ダンスフェイム2018(牡)、生産牧場:新井昭二(日高)。父ルーラーシップ。3代母ダンスパートナーの良血馬。母父ファルブラヴ譲りの筋肉質な馬体で、動きもパワフル。坂路も好タイムで上がってきています。

Photo_4No.71 ファンアンドゲイムス2018(牡)、生産牧場:谷口牧場(浦河)。父トゥザグローリー。姉4頭がJRAで勝ちあがる堅実な血統。横見がキレイな馬体で、坂路では好タイムを余裕で上がってきています。