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2006年12月

【競馬学校】よいお年を…

 有馬記念も無事終了し、今年の中央競馬もすべて終了しました。このブログも10月に(ひっそりと)開始して以来、皆さまからの激励やご意見をいただきながら、できるだけまめ更新をすることを目標に3ヶ月何とか続けてまいりました。東西トレセンのブログ(競馬学校・栗東・美浦のそれぞれに担当者がおり書き込んでいます)ともども、2007年も競馬を支える裏舞台の「生」をお伝えしていきたいと思っております。

 さて、今年最後の競馬学校からの話題は、年末恒例の「マラソン大会」と「もちつき大会」の模様です。

20061219gakkou  「マラソン大会」(12/22実施)は、騎手課程・きゅう務員課程生徒(10・1月生)全員が参加し、競馬学校の外周(1周約2km)を2周する約4kmのコースで健脚を争うものです。実は、きゅう務員課程の1月生は、前日に入学式を済ませたばかり。予期せぬ?洗礼に「次の日にいきなりコレかよ…」の声も聞こえてきそうでしたが、全員無事完走を果たしました。

 

 13分39秒のタイムで優勝した騎手課Dscf1991程23期生の池崎祐介(写真右)Dscf1999は、「トレセン(実習時)で毎日走りこんでおり、脚力には自信がありました。走る前は、このメンバーなら負けられないという気持ちでしたが、実際走ってみると相手があっての勝負事。少しきつかったですね。去年の優勝タイムよりも遅かったそうですし、これからも切磋琢磨です。」と喜びの声を語ってくれました。以下、2位丸田恭介(写真左・中央)、3位宮崎北斗(写真左・右)と上位は卒業を控えた騎手課程23期生が独占しました。

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「もちつき大会」(12/26実施)は、騎手課程・きゅう務員課程・競馬学校スタッフ全員が順番にに杵を振り下ろしました。体重を気にしなければならない生徒たちではありますが、それぞれが自己管理をしながら、その場でつきたてのあつあつのお餅に舌鼓みを打ちました。彼らはまとまった正月休みがないので、郷里が遠方にあると、帰省することはできません。遊びは遊び、訓練は訓練。メリハリをつけて自らを鍛えていくのです。

 さあ、来年は騎手課程23期生が卒業しターフにデビューです。まだ完成していない合格祈願の『絵馬』に、それぞれの強い意志をしたため、大きく飛躍してもらいたいものです。Photo_13

JRAも「FEEL LIVE」をキャッチフレーズに、ファンの皆さまに感動を与えるレースを提供すべくがんばってまいります。よろしくご愛顧のほど、お願いいたします。

【競馬学校】きゅう務員課程7月生 卒業式

6月29日に競馬学校の門をくぐった『きゅう務員課程7月生』24名が半年にわたるカリキュラムを終え、12月19日(火)卒業のときを迎えました。

皆さんほんとうにおめでとうございます。今後は、両トレセンで立派なホースマンを目指してほしいと思います。

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10時から行った卒業供覧では、本馬場で併せ馬による駆け足を披露(写真下)。

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  続いて講堂で卒業証書の授与式を行いました。(写真右)在校生から送辞をうける卒業生たち。(写真下)学校を離れるお世話になった担当教官を胴上げする卒業生。

  競馬学校は1年間に騎手課程1回、きゅう務員課程4回、計5回の卒業式があります。次の卒業式は来年の2月12日(火)、いよいよ騎手課程23期の卒業式です。時の流れは早いですねぇ。

【競馬学校】第4回模擬レース@中山②

12月16日(土)に、中山競馬場で実施した模擬レースは、藤岡康太が欠場し、ダート1800m8頭立てで行いました。レースは、10月16日の第1回模擬レースで快勝したタマモスオード(牡12)が今回も丸田恭介を鞍上に5馬身差の大楽勝でした。当日はファンの皆さまの見守る中、無事にレースができましたことに感謝申し上げます。卒業・免許試験とまだまだハードルがありますが、来春のデビューを目指し、競馬学校で最後の鍛錬を積んでいきます。

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(一部の方には好評の)生徒たちが作った今回の模擬レースの『競馬新聞』をアッ プしておきます。

【騎乗した騎手課程23期生のひとこと】*上位着順から

1着:丸田恭介(まるた きょうすけ・タマモスオード・勝ちタイム1:56:6)「今日は馬任せのレースでした。今後は自分でレースを組み立てられる騎手になって、リーディング争いのできる騎手になりたい。目標とする騎手は、自分にはない、騎乗する際の柔らかさのある横山典弘さん(2期生)です。」

2着:池崎祐介(いけざき ゆうすけ・マイネルポロネーズ)「思い描いていたレースのイメージと、実際のレースには大きなずれがありました。これからも向上心を持ち続け、ファンや関係者に信頼される騎手になりたい。」

3着:濱中 俊(はまなか すぐる・パスアンドゴー)「ステッキワークや体力など、まだまだ課題は多いです。目標は、世界を股にかけ活躍する、ランフランコ・デットーリ騎手です。」

4着:宮崎北斗(みやざき ほくと・タマモアテンション)「訓練と違い、駆け引きのある実際のレースは夢中になれるものだと改めて感じました。ファンの皆さまのストレスを吹き飛ばせるような騎乗のできる騎手になりたい。」

5着:田中 健(たなか けん・タマモシャイン)「進路のとり方など、まだまだ悪いところがあり、反省すべき点が多いです。誰からも信頼されている武豊騎手(3期生)のようになりたい。」

6着:大下 智(おおした さとし・ファンドリワールド)「コーナーワークやステッキの使い方など、未熟な部分が多く、磨いていくべき要素は多いと思っています。目標は角田晃一騎手(5期生)です。」

7着:草野太郎(くさの たろう・アルマンドシチー)「今日は判断力に欠けた騎乗でした。ファンや関係者に信頼され、誰からも好かれる騎手になりたいです。」

8着:荻野琢真(おぎの たくま・メイショウタカナミ)「今日は周りに迷惑をかけてしまいました。デビューの日まで、さらに技術を磨いていきたいです。目標とするのは、騎手時代から人望が厚く、誰からも信頼されている調教師の松永幹夫さん(2期生)です。」

 

【競馬学校】第3回模擬レース@中山競馬場

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12月8日(金)肌寒く冷たい風が吹く中山競馬場で、騎手課程23期生による模擬レース(第3回)を行いまDsc01041_1した。

Dsc01029   初めての競馬場での模擬レースということで、生徒たちも緊張感いっぱい。また、非開催日に、競馬場を競馬学校が「借り切って」行うということで、手前味噌ながら、われわれ学校職員・きゅう務員課程の生徒が総出でレースの準備・運営にあたり、無事に施行できるようつとめました。

模擬レースは、ダート1200mで施行。生徒9名に加え、武士沢友治(13期生)、北村宏司(15期生)の競馬学校OB騎手2名が騎乗し11頭立てとなりましたが、激しい先行争いを尻目に好位を進んだ、濱中俊(はまなか・すぐる 福岡県出身)騎乗のファンドリ ワールド(牡6)が、現役通算3勝をあげた実力をいかんなく発揮し、直線鋭く伸びて1分15秒8のタイムで快勝しました。

Dsc01050_2   レース後は、全員が後検量を行い、確定後はVTRを見ながら、裁決委員 から進路のとり方などについて細かい注意があり、また、レースを観戦した横山典弘騎手(3期生)からはステッキの使い方についてのアドバイスを受けた後「相談したいことがあれば、どんどん先輩に聞くように」と暖かい言葉をかけられました。

次回の模擬レースは、競馬開催日の16日(土)中山競馬場で、レース間のお昼休みを利用して行います。このブログをご覧の皆さま、ぜひ応援に競馬場へお越しください。

★ひとこと★

Dsc01044_1 【教官から】今日は癖のある馬が多かったが、何とか乗りこなせていた。直線も見ごたえあり、何とか競馬らしくなってきたと思う。来週お客さま(ファンの皆さま)の前で最後の模擬レースを行うにあたっても、みっともないレースはしないと思います。ぜひ一度見に来てやってください。あえて注文をつければ、プロ騎手としての体力が足りないということ。最後の最後で馬の力を出させるのはジョッキーの力だということです。それから、後検量をスピーディにすること。最初に検量室に帰ってきたのはやはり現役ジョッキーだった。他の人の手を借りることはできないので、しっかり要領を覚えてほしい。

【武士沢友治騎手】後方から競馬をしたので、生徒の動Dsc01027_1きを見ながらレースを進めたが、 自分の進路しか見えていなかったような気がしますね。緊張もあったでしょうが、周りをよく見てレースが進められるようにしてほしい。(その後、トウショウナイトで挑む有馬記念について尋ねると『日本中を敵に回してもいいからアッと言わせたい。』と並々ならぬ意欲を見せていました。)

【北村宏司騎手】実際のレースだと絶対に取らないような進路で入ってくる「チャレンジャー」(笑)が何人かいました。これからレースの一鞍一鞍で覚えることばかり。自分もそうだったし、一生懸命やってほしいです。

【実況の白川次郎アナウンサー】技術的なことは申し上げDsc01038_1る立場にはありませんが、実況 しながら感じたのは、ハートの面、生徒諸君から戦う姿勢が良く伝わってきたことを評価したいですね。みんな最後まで一生懸命やっており、それぞれが持っている課題を克服しようとしているんだな。という様子が良く伝わってきました。

【参観された保護者】レースを見ての感想や、息子の成長ぶり云々よりも、一番感じたのは、9人の生徒のために何十人もの人に来てもらって、レースの準備をしてもらっていることでした。騎手になれたとしても、自分を支えてもらっている周囲の方々への感謝の気持ちを忘れず、謙虚に精進してほしいです。

【競馬学校】木馬テレビ出演!

このブログ宛にいただいたご意見に、「練習用の木馬を紹介してください。」という声がありました。後日紹介しますのでお楽しみに。

さて、その競馬学校の木馬クン。明日テレビ出演しますので、ぜひご覧ください。

毎週土曜日、19時56分からのTBSテレビ系「アスリート応援TV! ニッポン!チャ×3」

スポーツをテーマにした情報バラエティ番組ですが、明日のゲストは武豊騎手(3期生)。番組内では、華麗な木馬騎乗を披露してくれますが、これは、公正寮(騎手課程寮)のトレーニングルームから2台を貸し出したものです。大人5人ががりで運び出し、東京のスタジオまで出張してきました。

武豊騎手が競馬学校時代を語るシーンや、競馬学校の映像もあるそうです。ファン必見ですね。

【競馬学校】地方・中央 交流対抗戦

Dscf1899_3 12月6日、栃木県那須塩原市にある『地方競馬教養センター』(NAR:地方競馬全国協会)から、地方競馬の騎手を目指している生徒(86期生)9名が来校し、今年4月に入学した騎手過程25期生(1年生・7名)と「対抗馬術競技会」を行いました。Dscf1893_2

対抗戦のルールは、同じ馬にNAR・JRA双方が騎乗し、10個の障害を飛越した内容を競う方式で、この2年間は23期生「負け」・24期生「勝ち」で推移しています。一昨年の雪辱を後輩に託す23期生(写真右)や双方の教官たちが見守る中、フレッシュな戦いが繰り広げられました。

結果は、ホームの利を生かすことができず、減点なしだったNARの「3勝6引分」と完敗(JRAは2回乗り2名)に終わりました。

Dscf1902  25期生にとって初めての対外競技でしたが、味わった敗北のほろ苦さ。これを糧になお一層精進してもらいたいものです。(写真は、競技終了後、審判台に一礼する双方の生徒たちです。決して負けて懺悔しているわけではありませんので!)

*競馬学校「2007版画カレンダー」プレゼント実施中!詳しくは↓へGO!

【競馬学校】2007版画カレンダープレゼント!

競馬学校ではDscf1818生徒の学科科目の一つとして「芸術」の時間を設けています。

これは生徒たちの感性を養うことを目的としており、生徒は在学中に数々の美術作品を制作しています。 

その一つに「版画カレンダー」があり、騎手過程の卒業制作となっています。

これは馬や競馬をテーマにした版画を制作し、その作品を12ヶ月のカレンダーにしたものです。

来春卒業を控えた23期生(3年生)は、一昨年の冬から版画カレンダーの制作を始め、約1年間かけて完成しました。

馬が振り返る瞬間を精巧に表現した作品を作った(11月・写真下)生徒の池崎祐介さんは「馬の顔を彫るのが難しかった」と感想を語っています。

 

この来春デビュー予定23期生が作った版画カレンDscf1908ダーを「競馬学校ブログ」をご覧いただきました皆さまへの感謝の気持ちを込めまして、抽選で10名様にプレゼントします。

ご希望の方はメールにて住所、氏名、フリガナ、競馬学校ブログの感想を必ずお書きのうえ、件名を「版画カレンダー係」としてschoolevent@jra.go.jpまでご応募ください。

 応募締切は、12月13日(水)23時59分です。

※いただいた個人情報は、この企画以外には使用いたしません。