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集団での調教(宮崎)

競走馬にとって真直ぐ走ることは非常に重要です。我々は、初期の若馬に対して真直ぐ走ることを自然に教えるために、誘導馬(乗馬)を先頭に一列の隊列を組み、前の馬の後ろを遅れないようについていく縦列での調教を行っています。このような集団での調教は、馬が群れで行動することを好む性質を応用したものです。また、隊列の中で、騎乗者が正しいバランスを保ちながら、馬を「前に出す」「まっすぐ走らせる」および「落ち着いて走らせる」ことを考えながら騎乗することで、馬が正しいハミ受けを覚えると同時に、走るために必要な筋肉が良好に発育します。そうして、縦列の調教を続けていると、やがて馬に力がついてきて、走りたい気持ちがどんどん強くなってきます。中には前の馬を追い抜きたがる馬もいますが、騎乗者が馬の前進気勢をコントロールし、馬の後ろで我慢することを教えなければなりません。この積み重ねが、競馬において馬群の中で折り合いをつけるための基礎教育となっていくのです。

さて、騎乗馴致を開始して2ヶ月が経過しようとしています。1124日現在、第1群は500m馬場で1000m1600m馬場で1000mのキャンターを行っています (合計2000)。一方、第2群は500m馬場で連続した1500mのゆっくりしたキャンターを行った後 (合計1500m)、速歩で1600馬場に慣らしています。11月末には1群・2群合流して同じ調教内容になっていく予定です。

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誘導馬を先頭に一列での調教を行っています(第2群・1113日)。

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1600m馬場でのゆっくりしたキャンターを行っています。騎乗者は馬の背中の動きを邪魔しないように気遣いながらバランスよく騎乗しています(アトラスマーカーの05・牡・父ステイゴールド:1113日)。

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調教後の常歩も集団で行います。馬がリラックスしているので、歩幅も自然に大きくなります。

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調教後に必ずゲートを通過して帰きゅうします(先頭はレディフェアリーの05・牡・父アグネスタキオン:1113日)。

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【番外編】1116日、ニホンザルがきゅう舎に遊びに来ました。騎乗(モンキー乗り)を依頼しましたが、塀を乗り越えて街へ消えていきました。