屋内坂路馬場リニューアルオープン(日高)
700mから1000mに延長工事を行っていた屋内坂路馬場が完成し、12月1日にリニューアルオープンしました。新しい馬場の感触を確かめに早速JRA育成馬を連れて行ってきました。
700mの旧スタート地点から手前側に300m延長されたコースは、新スタート地点から川に沿って緩やかな右カーブを描きながら旧コースに接続しています。馬場材はウッドチップで非常にクッション性がよく走りやすく、スタート地点から約350mは平坦で、その後200mが2.5%、300mが3.5%、50mが5.5%の傾斜で残りがゴール前の踊り場となっています。
スタート地点は屋内直線馬場と同様な作りとなり、混雑時でもゆったりと旋回できるように改善されました。右カーブでゴール地点を視認できないため、スタート地点にはモニターが設置され、途中の状況を確認できるようになっています。屋内のため見た目はコーナーがきつそうな印象を受けましたが、騎乗した感想ではほとんど気にならないということでした。
BTC利用者が待ち望んでいた馬場の完成です。栗東や美浦トレセンでは坂路延長後に馬の故障が増えた実例がありオーバーワークへの注意が必要ですが、上手に利用することで強い馬づくりの進展が期待できる素晴しい施設の完成だと思います。
延長された屋内坂路馬場:左手の登り口から右端までが新設された部分で、緩やかな右カーブで旧コースと接続しています。
スタート地点:常歩でゆったり旋回しながら出発を待ちます。中央やや右にモニターと赤字でタイム計測番号が表示されています。先頭からエイシンベーリングの05(牡・父カリズマティック)、ミスムーンライトの05(牡・父ゴールドアリュール)、レモングラスの05(牡・父アグネスタキオン)、チアリーダーの05(牡・父スキャターザゴールド)
集団で屋内坂路を駈け上がってくるJRA育成馬:先頭はミスクラブアップルの05(牡・父シンボリクリスエス)、ウッドチッブコースはクッション性がよく走りやすいコースとなっています。
調教を終えクーリングダウン中のJRA育成馬:雪景色の日高山脈と青く澄んだ空がとても美しい。