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南国の冬 (宮崎)

年が明け、冬本番の宮崎で育成馬達は元気に調教を積んでいます。

南国とはいえ、宮崎でも冬は氷点下に冷え込むことも珍しくありません。少々問題となるのが、馬場がそれまでの雨などによる水分を多く含んでいる場合です。早朝からハロー掛けなど対応を試みるのですが、冷え込みが厳しい場合はハローの爪も入らない程固まってしまいます。こうなると自然融解を待つことになります(宮崎の冷え込みは、ほぼ放射冷却によるもの。従って冷え込む日は、ほぼ快晴!)。太陽が昇ると、みるみる馬場は使用可能な状態に戻り、南国の太陽のパワーを実感できます。

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時には凍結する宮崎のダートコース

海の砂を使用しているため、砂には小さな貝殻がたくさん混じっています。全国的にも珍しい!?

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放牧地で草を食むシーソングの11(牝:父バゴ

厳冬期でも、放牧地には豊富な青草。暖地での育成の利点です。

これまでは、入厩時期によって馴致のステージが異なり1群と2群に分かれていた育成馬達は、年明けからは牡牝それぞれ1グループで調教を行っています。これまでの6~7頭程のグループからそれぞれ11頭へ頭数も増え、馬体の成長も伴い調教に迫力が増してきました。

多頭数の調教では、他の馬を過度に気にする馬もいれば、多頭数の方が落ち着く馬もいて様々です。例年と比較して、全体的に概ね落ち着いている印象です。

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集団調教:宮崎“ALL牡”調教

にぎやかな朝の調教風景。先頭はエンジェルステージの11(牡:父ブラックタイド

1600m馬場での本格的な調教も始まっています。多くの馬が安定して真っ直ぐに一定のスピードで走ることが出来るようになってきました。現在は隊列を工夫し周囲の馬のプレッシャーに慣れる調教を積み重ねています。

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1600m馬場での調教風景

例年取り組んでいるインターバルトレーニング、6F(1200m)×2

2本目は併走の練習。

外:サンセットムーンの11(牡:父ステイゴールド)内:オマイタの11(牡:父ヨハネスブルグ

この日の調教タイムは、最後の3F、20.4―19.9-20.0秒/

まもなく、ウインズや公園へお越しのお客様に調教を公開する予定です。土曜日には調教ゼッケンを装着し、当日の調教メニュー等をご案内いたします。

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      宮崎の新年の参拝は青島神社・裸参りです。筆者は3回目の参加。

      育成馬の活躍と競馬の益々の発展を祈念してまいりました。