あて馬の活用 その2「ユニバーサルドナー」(生産)
スワロー君に期待されている役割は「あて馬」だけではありません。
スワロー君の品種である「ハフリンガー種」は、他の品種に比較して「ユニバーサルドナー」である確率が高い品種です。
「ユニバーサルドナー」というのは、他の馬にその血液を投与した場合であっても、赤血球を破壊させる副作用がない、すなわち安全に輸血できる血液を持っている馬のことです。
ハフリンガー種の8割以上はこの「ユニバーサルドナー」であるといわれており、スワロー君も検査の結果、それに該当することが分かりました。
このため、スワロー君は「あて馬」としての役割のみならず、「輸血用馬」として、子馬の移行免疫不全症(出産直後に母馬から受け取る抗体が少ない病体)などの治療にも活躍することになります。
ユニバーサルドナーとしての活躍も期待されるスワロー君
子馬に対する血漿輸液療法
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