活躍馬情報(事務局)
5月25日(土)京都6R(3歳500万下)では日高育成牧場で育成された
ローザノワール号が6馬身差をつけて快勝しました。
5月25日 3回京都競馬11日目 第6R 3歳500万下 ダート 1,800m
ローザノワール号(ダノンスズランの16) 牝
【 厩舎:西園 正都 厩舎(栗東) 父:マンハッタンカフェ 】
5月25日(土)京都6R(3歳500万下)では日高育成牧場で育成された
ローザノワール号が6馬身差をつけて快勝しました。
5月25日 3回京都競馬11日目 第6R 3歳500万下 ダート 1,800m
ローザノワール号(ダノンスズランの16) 牝
【 厩舎:西園 正都 厩舎(栗東) 父:マンハッタンカフェ 】
○2019JRAブリーズアップセールを振り返る
4月23日、中山競馬場において「2019JRAブリーズアップセール」が開催さ
れ、盛況のうちに終了することができました。
ご来場ご参加いただきお客様には、この場を借りて心より厚く御礼申し上げます。
現場スタッフとしては、上場馬が多くのお客様から高評価を受けたことに加
えて、馬体の仕上がりや騎乗供覧での動きについて、複数の方から好意的なご
意見をいただいたことは今後の育成業務の励みになると感じています。
上がり2F最速23.1秒を余裕の手ごたえでマークしたNo.15 ニシノミラクルの17
(父キズナ ご購買者:杉野公彦様)
上がり2位2F23.2秒の鋭い動きを見せたNo.20 ミラクルフラッグの17
(父エスケンデレヤ ご購買者:宮本昇様)
今期の日高育成牧場の調教方針については、前回の当欄
(https://blog.jra.jp/ikusei/2019/04/post-5f85.html)でご紹介したよう
に、昨年よりも強い負荷をかけた調教を主眼に置いて取り組んできました。
具体的には、長い距離を乗り込むよりも、短い距離で強い負荷がかかる坂路
調教を中心に行い、2月以降は調教後の乳酸値が15mmol/L以上に上がるように
各馬個別にスピード設定を行いました。
また、強調教を坂路コースだけではなくトレッドミルでも実施し、同じく乳
酸値が15mmol/L以上になるように個々の馬でメニューを設定しました。
これらの取り組みの結果として、BUセールでの騎乗供覧の動きや走行スピー
ドに繋がったものと捉えておりますし、有酸素運動能の指標であるV200などの
客観的な数値にも表れました。売却馬については、引き続き競走成績に着目し
ながら、育成調教の効果を検証していきたいと思います。
一方、当場からの欠場馬は上場馬58頭中9頭と、昨年(58頭中10頭)に引き
続き少ない数字ではなく、来年に向けて必要な対策を講じていく必要がありま
す。原因の多くを占める運動器疾患、特に深管骨瘤については、適切な予防・
治療方法およびリハビリメニューの構築を目指していきたいと思います。
来年以降もセリにご参加いただく多くの皆さまに喜んでいただけるような馬
を上場できるように、引き続き強い馬づくりに励むとともに、新たな調教技術
の開発や調査研究に取り組んでいきたいと思います。
【ご意見・ご要望をお待ちしております】
JRA育成馬ブログをご愛読いただき誠にありがとうございます。当ブログ
に対するご意見・ご要望は下記メールあてにお寄せ下さい。皆様からいただき
ましたご意見は、JRA育成業務の貴重な資料として活用させていただきます。
アドレス jra-ikusei@jra.go.jp
5月18日(土)新潟4R(障害4歳上オープン)では日高育成牧場で育成された
マイブルーヘブン号が先月の勝利(障害4歳上オープン)に引き続き、中2週で
障害2連勝!通算4勝目を飾りました。
5月18日 1回新潟競馬7日目 第4R 障害4歳上オープン 芝 3,290m
マイブルーヘブン号(ウルトラペガサスの14) 牡
【 厩舎:高橋 義忠 厩舎(栗東) 父:ルーラーシップ 】
2019年トレーニングセールの結果
5月20日~21日、JRA札幌競馬場にて開催された「2019年 トレー
ニングセール」の結果について、お知らせいたします。
上場番号 馬名 性別 購買者名 落札価格(税込み)
249 ミスアモン2017 めす TURFレーシング 2,700,000
251 メイショウアリス2017 牡 原 大栄 3,780,000
252 セインツプレイ2017 牡 原 大栄 2,700,000
254 ネオヴェリーフェズ2017牡 谷川 正純 3,780,000
255 ハローマリリン2017 めす 西山 篤史 1,620,000
256 フォワードカール2017 牡 松谷 翔太 3,348,000
HBAホームページにも掲載しております。ご確認ください。
○2019トレーニングセール 上場JRA育成馬情報について(5/10(金)現在)
249.ミスアモン2017 めす 父:フェノーメノ
250.ミラクルモーメント2017 めす 父:ヘニーヒューズ
251.メイショウアリス2017 牡 父:ダンカーク
252.セインツプレイ2017 牡 父:ダンカーク
253.ディープショコラ2017 めす 父:ケープブランコ
254.ネオヴェリーフェズ2017 牡 父:ショウナンカンプ
255.ハローマリリン2017 めす 父:ウインバリアシオン
256.フォワードカール2017 牡 父:ダノンシャンティ
257.プリニア2017 牡 父:ケープブランコ
※追加上場馬になっておりますので、冊子版セリ名簿には記載されておりません。
HBAホームページにも掲載しております。ご確認ください。
○ブセレリンを用いた発情誘起その2~実践編~
生産牧場では種付のピークを迎え忙しい時期か思います。過去に同ブログで
ブセレリンを用いた発情誘起に関する報告を紹介しました
https://blog.jra.jp/ikusei/2018/12/post-1d33.html
今シーズン実際にJRA日高育成牧場繋養の繁殖牝馬に使用する機会がありま
したので経過を簡単にご報告いたします。
●ブセレリンを用いた発情誘起方法
米国にあるハグヤード馬医療機関およびケンタッキー大学のグループの調査
によると、卵胞の発育不全が認められた牝馬に対してブセレリンを筋肉内投与
(1日2回12.5μg)すると、71%の牝馬において平均日数10.42日で卵胞が35
~40mmに発育したと報告されています。そのうち64%の牝馬が排卵し、
72%が受胎したとされています。
●JRA日高育成牧場での使用例
当場において、ブセレリンを用いて発情誘起を行った例の経過をご紹介しま
す。同馬は6歳12月に競走馬を引退し、1月5日に当場に到着しました。すぐに
ライトコントロールを開始しましたが、3月下旬になっても発情がきませんでし
た。そこで、3月29日にエコー検査を行い、左右の卵巣に大きな卵胞が全く存
在しないことを確認したうえで、ブセレリンの投与を開始しました。ブセレリ
ン製剤には日本国内で製造販売されているエストマール注を用い(図1)、ハ
グヤードの報告どおりの投与量(12.5μg)になるように3mlずつ朝8時と午後
15時の1日2回筋肉内投与しました。投与開始6日後から卵胞が大きくなり始
め、10日後には排卵直前の基準となる35mm大にまで育ちました。そこで排卵
誘発剤であるhCG(ゴナトロピン3000、図2)を1アンプル静脈内投与し、翌
日種付に向かいました。翌日のエコー検査で排卵が確認され、2週間後の妊娠鑑
定で受胎していることが確認されました。
図1 ブセレリン製剤(エストマール注)
図2 hCG製剤(ゴナトロピン)
ブセレリンは日本製の薬剤が市販されており、今回1例ではありますが海外で
の報告と同様の効果が確認できました。何らかの原因により卵胞が発育しなく
なってしまった牝馬の治療の選択肢の一つとして、ご紹介した方法がお役に立
てば光栄です。この方法を試したい場合はかかりつけの獣医師にご相談くださ
い。
4月27日(土)新潟1R(障害4歳上オープン)では日高育成牧場で育成された
マイブルーヘブン号は、障害2勝目を挙げました!
4月27日 1回新潟競馬3日目 第1R 障害4歳上オープン 芝 2,890m
マイブルーヘブン号(ウルトラペガサスの14) 牡
【 厩舎:高橋 義忠 厩舎(栗東) 父:ルーラーシップ 】
4月27日(土)東京10R(春光ステークス)では日高育成牧場で育成された
サノサマー号が、残り800mからスパートをかけ、そのまま粘り勝ち。
5勝目を挙げました!
4月27日 2回東京競馬3日目 第10R 春光ステークス ダート 2,100m
サノサマー号(パピュラの14) 牡
【 厩舎:中館 英二 厩舎(美浦) 父:サマーバード 】
5月4日(土)東京6R(3歳500万下)では日高育成牧場で育成された
トーセンリスト号が、ゲートから勢いよく先頭を奪うと、そのまま他馬を
寄せつけず、逃切り快勝。2勝目を挙げました!
5月4日 2回東京競馬5日目 第6R 3歳500万下 芝 1,800m
トーセンリスト号(ジョンコの16) 牝
【 厩舎:菊澤 隆徳 厩舎(美浦) 父:ノヴェリスト 】