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22-23育成馬ブログ(日高②)

JRA育成馬(日高)の近況

 
 日高育成牧場で繋養するJRA育成馬は、屋内800mダート馬場をはじめ、軽種馬育成調教センター(BTC)にある屋外1,600mトラック馬場や屋内1,000m坂路ウッドチップ馬場などの多様な調教コースを利用しています。屋内800mダート馬場を除く調教コースでは、BTC利用馬の調教の様子を目にしますが、2歳早期の出走を目標とした1歳馬の調教進度は、年々早くなっているように感じます。

 

 さて、当場では9月から開始した1歳馬の騎乗馴致も無事に終了し、本格的な騎乗調教のステージに入りました。日高育成牧場では本年、初期馴致において例年よりドライビングに時間をかけ、放牧地など馬場以外の場所での騎乗を積極的に取り入れるなど、少しずつ変化を加えて実施しています。

 

 馬場凍結のため屋外調教場が閉鎖される11月までに屋外での調教を経験させたいと考え、グラス坂路馬場での調教も行いました。まだ騎乗調教を開始して間もない若馬に、いかなる場所でも騎乗者の指示に従うことや、自然の起伏の中での走行に集中させることを目的に行いましたが、広々とした自然の中で、思ったよりもリラックスした様子で調教を行うことができました。

Photo

写真)日高の短い秋に行ったグラス坂路調教(11月)

 

屋内800m馬場での調教(11月中旬)
https://youtu.be/aoZpuS5b5AE

屋内1000m坂路での調教(11月中旬)
https://youtu.be/xjQ8wbNSpIc

グラス坂路での調教(11月中旬)
https://youtu.be/LCYwun4lht8

 

 また、競走時に馬群を嫌がらない馬となるように、騎乗開始時から集団を意識した調教を行うよう意識して取り組んでいます。まだそれほど調教スピードは上げていませんが、幅員が限られた屋内コースでも隊列を組み集団で走るトレーニングを日々こなしています。当初は集中せずにふらふら走る馬もいましたが、調教を重ねるごとに真っすぐ走ることを覚えてきました。
調教で主に使用している屋内800m馬場と屋内1,000m坂路馬場での調教の様子については、リンクをご覧ください。

 
 先日のファンタジーS(GⅢ)では当場育成馬のリバーラ号が勝利しました。JRA育成馬として久々の2歳重賞制覇に当場スタッフの士気は上がっています。来春のJRAブリーズアップセールからも2歳重賞勝ち馬を輩出できるよう、厳寒期の騎乗にも耐えつつ調教のピッチを上げていきたいと思います。