今年も「こども馬学講座」を開催しました
総務課の山口です。
当研究所では、毎年秋口に「こども馬学講座」を開催します。このイベントは、小学校高学年のお子様に「ウマとはどんな生き物なのか」を知ってもらおうと年1回開催され、獣医師のレクチャーに加えて、乗馬指導者による「体験乗馬」や「馬とのふれあい」、装蹄師による「蹄鉄を使ったもの作り」など盛りだくさんの内容を体験してもらうものです。今年も秋分の日(9月23日)に行われ、保護者の方を含めて13組40名様にご参加いただきました。まず、獣医師による馬の身体の仕組みや走り方に関する講義では、子供達が真剣に向き合っているのが印象的でした。続いて、馬用の大型ルームランナーである「トレッドミル」で、馬の走る姿を間近で観察していただきました。講義だけではなく、実際に走る姿を見ることで、お子様に走る馬の迫力をお伝えし、保護者の皆様には馬の走りについて理解を深めていただきました。
写真1.馬学講座 写真2.トレッドミル見学
その後は、「馬とのふれあい」や「体験乗馬」を通して、馬の温もりを感じてもらいました。馬に跨って芝生の上を一周していただいたのですが、初めは恐る恐る馬に近づいていたお子様たちも、降りた後は「もっと乗りたかった~」と名残惜しそうにしていました。そして、最後に装蹄師によるダイナミックな造鉄実演を見ていただいた後、参加者全員で蹄鉄を使ったコースターづくりをもってプログラムは無事終了しました。
写真3.馬とのふれあい 写真4.体験乗馬
写真5.造鉄実演
アンケートでは「乗馬やふれあいが特に楽しく、とても良い経験になった」、「親子で楽しめる内容で馬のことが好きになった」、「職員の方々がとても優しくて良かったです」などの声が多く寄せられました。正しく取り扱えば、馬は優しく、決して怖い動物ではないと感じてくれたら嬉しいですね。
当研究所は、防疫上の観点から常時開放することはできないため、見学の機会は限られています。その意味でこのイベントは、皆様と直接お話出来る職員にとっても大変貴重な機会です。今後も一般のお客様に馬のことを知ってもらい、たまには競馬場へ足を運んでいただいて、迫力ある馬の走りを生で見て感動していただけたら幸いです。