競馬学校ブログ

　競馬学校にある満開だった桜の木も、花びらが散って葉桜となり若葉が芽吹き始めました。

　最近は、一部で気温が２５℃を超えて夏日を記録した場所もあり、季節の移り変わりの速さを感じる今日この頃です。

　

　さて今回は、競馬学校で先週行われた式典についてご報告したいと思います。

JRA競馬学校は「強い馬づくりは競馬に携わる人づくりから」の理念の下、千葉県白井町（現：白井市）にあった中山競馬場白井分場跡地に1982（昭和57）年3月１日に開校し今年で開校30年の節目を迎えました。

それを記念して、４月17日（火）に30周年式典が盛大に行われました。

 

まず式典に先立ち、競馬学校正門そばにおいて、農林水産省競馬監督課高橋課長、土川理事長、木口競馬学校長の３名による記念植樹を行いました。

　

式典当日は、駐日アイルランド大使をはじめ、多数の来賓の皆様にご臨席賜りました。

式典の冒頭、JRAの土川健之理事長から式辞がありました。

 

式典の途中には競馬学校が開校以来お世話になっている団体や個人の方へ感謝状の贈呈を行いました。そして、式典の終盤には、競馬学校に在学している騎手課程の生徒およびきゅう務員課程の生徒全員が会場前方に整列し、全員で力強い挨拶も行いました。

生徒を代表して挨拶した騎手課程29期生の城戸君。

30周年記念式典終了後は祝賀会となりました。

ステージ上で鏡割りを行った後に白井市長より乾杯の発声をしていただき、祝賀会が華々しく始まりました。

祝辞を述べられる武豊騎手

また祝賀会の途中には、日頃競馬学校で鍛錬を積んでいる生徒の成果を披露するために、競馬学校騎手課程30期生による、騎乗訓練で使用している木馬の実演が行われました。

　　　　　　　　　

（実演をした、松若君（左）と木幡君）

木馬の実演では、式典の司会進行をされていた白川次郎アナウンサーによる臨場感たっぷりの実況も加わり、来賓の武豊騎手も30期生の騎乗振りを熱心にみていらっしゃいました。

両名とも、素晴らしい手綱さばきを披露しました。

式典・祝賀会ともに盛大なうちに終わりを迎えました。

これからもJRA競馬学校は、「強い馬づくりは競馬に携わる人づくりから」の理念の下、騎手ときゅう務員の育成を行うと同時に、これまでの歴史と伝統を絶やすことなく走り続けていきます。

今後ともJRA競馬学校へのご声援をよろしくお願いします！！

昭和５７年に開校した競馬学校は、今年で開校３０周年を迎えました。これを記念し、４月８日（日）の中山競馬第１１レースの春雷ステークスは、「競馬学校開設３０周年記念競走」として行われました。

このレースの本馬場入場では、競馬学校の教官が誘導馬に騎乗しました。

その教官の中には、元騎手の蓑田早人教官（先頭）、そして、今年の３月で騎手を引退したばかりの小林淳一教官（２番手右側）も騎乗していました（写真では分かりづらいですが・・・）。

また、本馬場入場曲には、競馬学校の校歌を使用しました。競馬の世界でも多くの実績を残された、詩人の志摩直人さんが作詞したこの校歌にのせて、１６頭の出走馬が入場しました。

なお、この春雷ステークスに騎乗した１６名の騎手のうち１４名が競馬学校の卒業生でしたが、優勝したのは船橋所属の森泰斗騎手が騎乗したエーシンホワイティ号でした。競馬学校卒業生の勝利とはなりませんでしたが、見応えのある素晴らしいレースでした。

さて、今回は先日執り行われた騎手課程第３１期生の入学式をご紹介します。

春の嵐が日本中に吹き荒れた４月３日(火)、揺れる桜の花の下、まだあどけなさが残る６名の若者が新たに競馬学校の生徒となりました。

式典は多くの来賓にご臨席頂き、厳粛な雰囲気で始まりました。

皆、一様に緊張した面持ちです。

見ているこちらまで緊張してきます…

こちらは日本騎手クラブから記念品をいただいたところ。

先輩にあたる横山典弘騎手（お顔が写ってなくてすみません）から揃いの真っ赤なジャージーと手袋をいただきました。

憧れの先輩から激励の言葉もいただき、身が引き締まりますね！

恒例の記者会見ではしっかりと自分の意見を伝えることができ、頼もしさも感じられます。

さあ、翌日からはさっそく厳しい訓練が待っています。

卒業までの３年間は楽しいことばかりではありませんが、将来のヒーローを目指して頑張ってほしいものです。

※（写真左から）加藤　祥太、木幡　巧也、鮫島　克駿、野中　悠太郎、三津谷隼人、森　裕太朗

みなさんお久しぶりです。

競馬学校がある白井市は桜も見ごろを終え、梨の受粉作業が行われる季節になりました。

すっかりご無沙汰していたブログですが、お伝えしたいニュースが盛りだくさん！

さっそく、うれしいニュースをご紹介します。

今年の３月にデビューした騎手課程２８期生がまたまた活躍してくれました！

まずは、山崎亮誠騎手が、４月１日中山競馬４Rでデルマスサノオに騎乗し、初勝利をあげました。

インタビューでは、

｢デビュー週からのチャンスをなかなか活かすことができませんでしたが、１勝できて嬉しいです。他にもテンに速い馬がいたので、ハナにはこだわっていませんでしたが、自分の馬が思ったより速かったのでハナに行きました。最後の直線では『後ろから来ないで』と思いながら、一生懸命追いました。今日は母と妹の前で勝つことができて嬉しいです。これからは、レース運びを勉強して立派な騎手になりたいと思いますので応援お願いします。｣

と語っています。

また、菱田裕二騎手も４月１４日の阪神競馬１Rでトーブプリンセス号に騎乗し初勝利をあげています。

インタビューでは

｢たくさんチャンスをもらっていて、どこかで勝ちたいと思っていたのでホッとしています。同期の３人が勝ちあがっていたので、焦りがありましたが勝ててよかったです。この馬が入厩した時から調教に乗っていて、思い入れがある馬だったので、勝てて本当にうれしいです。いつもレースでは冷静になれない部分があって反省ばかりですので、今日のレースも帰ってから見直して勉強します。ファンの皆さんも、１レースから応援してくれてありがとうございます。これからも頑張りますので応援よろしくお願いします。｣

と喜びの笑顔。

さらに、３月３１日の阪神競馬１２Rでは中井裕二騎手が早くも２勝目をあげるなど、ますます２８期生の活躍が楽しみです。

今後とも応援よろしくお願いします！

　今年の２月に競馬学校を卒業し、３月にデビューを迎えた２８期生が、さっそくの活躍を見せてくれました。

まずは、中井祐二騎手。

デビュー当日の３月３日（土）に、中京競馬８Ｒでニシノマナザシ号に騎乗し見事初勝利を達成しました。

インタビューでは、「レース前に大きな事を言ってしまったので、正直プレッシャーはありましたが、有言実行できてよかったです。レースは、つかまっていただけでしたが、直線では、こんなに手応えがあっていいのかというほど手応えがあったので、勝つ自信はありました。ゴールした瞬間は分かりませんでしたが、そのあと左右を見て勝ったんだなと、しみじみ感じました。１つ勝ち、この味を知ってしまったので、もっと勝ちたいと思います。これからも一鞍一鞍大切に、積極的なレースを心がけていきたいと思いますので、応援よろしくお願いします。」

と語っていました。

また、原田和真騎手は、デビューから２週目の３月１０日（土）に、中山競馬２Ｒでカシノアポロン号に騎乗し初勝利を挙げました。

 

原田騎手はインタビューで、「初勝利もうれしいですが、天間厩舎の本年３勝目を挙げられたことがなによりもうれしいです。
調教師からは、能力のある馬で、この馬場だから前に行って追ってこいとの指示を受けました。
直線では、馬がハミを取ってくれたので、一生懸命に後ろから誰も来て欲しくないという気持ちで追っていました。馬に対して感謝の気持ちでいっぱいです。
今の気持ちを忘れず、一鞍一鞍大事に乗って勝ち続けたいと思います。まだまだ馬にしがみついているだけで未熟ですが、頑張りますので応援よろしくお願いいたします。」

とコメントしています。

これからも大いに活躍が期待される２８期生を、今後とも応援よろしくお願いいたします！

２月７日（火）、あいにくの雨の中、騎手課程第２８期生の卒業式がとり行われました。

式典に先駆けて行われた卒業記念模擬レースでは、雨でぬかるんだ馬場を山﨑亮誠騎乗のアグネスコルサ号が見事１着で駆け抜け、模擬レース全１０戦の総合成績を競う「競馬学校チャンピオンシップ２０１２」の総合優勝を決めました！

卒業式には、アイルランド大使や騎手クラブ会長である武豊騎手、生徒達が所属する調教師の方々等、数多くの来賓にご出席いただき、また、抽選で選ばれた一般の競馬ファンの方々も式典を見守りました。

式典では、生徒達はさすがに緊張した面持ちで硬い表情でしたが、卒業生の答辞やその後の記者会見では堂々と今後の抱負を述べていました。

そして卒業から２日後の２月９日（木）、騎手免許試験の合格者発表があり、騎手課程第２８期生の５名が見事合格、３月に中央競馬の騎手としてデビューすることが決まりました！

生徒達は今後、早ければ３月３日（土）に中山・阪神・中京のいずれかの競馬場でデビューします。まだまだ未熟な一面もある生徒達ですが、是非今後の活躍にご注目ください！！！

※左から、山﨑亮誠（やまさき　りょうせい）・・・競馬学校チャンピオンシップ２０１２総合優勝・精励賞・努力賞　受賞

　　　　　　菱田裕二（ひしだ　ゆうじ）・・・模範賞・皆勤賞　受賞

　　　　　　原田和真（はらだ　かずま）・・・皆勤賞・特別賞　受賞

　　　　　　長岡禎仁（ながおか　よしひと）・・・アイルランド大使特別賞・皆勤賞　受賞

　　　　　　中井裕二（なかい　ゆうじ）・・・精励賞　受賞

レースで騎乗した時の目線がどのようなものか興味はありませんか？

毎年競馬学校では授業の一環として、卒業を控えた３年生達が、競馬学校、中山・東京両競馬場の本馬場を使用して、“模擬レース”を実施しております。

今回は、１月８日に中山競馬場で実施した模擬レースで、２人の生徒のヘルメットに設置したカメラの映像を公開したいと思います！！

※一部揺れが激しい箇所がありますのでご注意下さい。

YouTube: 第６回模擬レース 長岡禎仁 ヘルメットカメラ映像 

１人目は騎手課程第２８期生の長岡禎仁くん。レースではスタートから好位につけ、直線で差し切りを狙いましたが届かず、惜しくも２着という結果でした。

YouTube: 第６回模擬レース 菱田裕二 ヘルメットカメラ映像

２人目は同じく２８期生の菱田裕二くん。長岡くんと同じく好位から差し切りを狙いましたが、直線の伸びを欠き、５着という結果でした。

いかがだったでしょうか？レース中の位置取り等、生徒達の駆け引きが見てとれましたでしょうか。テレビに映る騎手達は優雅に乗っているように見えるかもしれませんが、実際には揺れも激しく、前の馬が跳ね上げる砂を真正面から浴びながら騎乗しなければなりません。

また、競走馬は時速５０～６０ｋｍ、最後の直線では７０ｋｍ前後の速度で走りますので、騎手は一つの判断ミスが命取りとなる職業です。今回の模擬レースは５頭立てですが、実際の競馬では最大１８頭でレースを行いますので、いかに危険で、騎手の即時の判断力が問われるかが分かるかと思います。

この様な普段なかなかお見せできない映像をご覧いただくことで、また違った視点で競馬を楽しんでいただけるのではないでしょうか。

こちらの映像で騎乗している生徒達は、今年の２月に競馬学校を卒業し、３月に中央競馬の騎手としてデビューする予定です。デビュー後は是非競馬場で、生徒達を応援してあげてください！！！

１月１３日（金）、競馬学校ＯＢ（騎手課程第１８期生）であり、昨年重賞初賞利（アンタレスＳ、セントウルＳ、富士Ｓ）を果たし、年間８８勝を挙げるなど輝かしい成績を収めた田辺裕信騎手が、今年３月の騎手デビューを目指す騎手課程第２８期生の授業のために来校しました！

授業は座談会形式で進められ、生徒から騎手としての心構えや、レースに向けた準備など、田辺騎手に向けて様々な質問が飛び出しました。

２月に卒業、騎手免許試験を控え、２ヶ月後には騎手として一人立ちしなければならない生徒達にとって、今回の座談会はとても貴重な経験になったのではないでしょうか。

遅くなりましたが・・・新年明けましておめでとうございます。

本年も生徒共々よろしくお願いいたします。

さて、現在の競馬学校の生徒達の近況ですが、騎手課程第２８期生（３年生）は、２月の騎手免許試験、そして騎手デビューに向けて日々訓練を続けております。

つい先日、１月８日（日）には、中山競馬場で模擬レースが行われました。当日は競馬開催日ということで約２万人のお客様が来場しており、たくさんの競馬ファンが見守るなかでのレースとなりました。

気になる結果はというと、原田和真くんが２着の長岡禎仁くんを３馬身半突き放し、見事に優勝しました。これで“競馬学校チャンピオンシップ”（模擬レース全１０戦の結果をポイント化し、獲得ポイントを競うものです。）のポイントを２７とし、暫定１位に躍り出ました！

卒業式が実施される２月７日（火）に、式典に先駆けて模擬レース最終戦を行い、シリーズチャンピオンが決定します。

当日は、一般の方も招待いたしますので、お時間、ご興味がある方は是非ご応募下さい！

応募方法等の詳しい内容につきましては、競馬学校ＨＰをご確認下さい。

いよいよ２０１１年も終わりを迎えようとしているなか、

競馬学校では一足先に餅つき大会を行いました。

騎手課程や厩務員課程の生徒達がついた餅は、きなこ餅やあんころ餅、おしるこにして

皆でおいしくいただきました。

写真の騎手課程２８期生達は来年の２月に騎手免許試験を控えており、免許試験に向けて厳しい訓練が続いている中での餅つき大会は、久々の休息になったのではないでしょうか。

生徒達は正月休みも無く、毎日訓練を続けます。１月８日（日）の開催日には

中山競馬場で模擬レースを行う予定です。お時間のある方は是非中山競馬場まで足を運んでみてください！

それでは、皆さま良いお年をお迎え下さいませ。