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活躍馬情報(事務局)

 先週土曜日の小倉競馬1Rの2歳未勝利におきまして、JRA育成馬アドマイヤビジン号が優勝しました。同馬は日高育成牧場で育成調教され、今年4月に開催されたブリーズアップセールにて取引された馬です。

 

また、本年当セールで取引された育成馬は、7頭が勝ちあがり9勝目をあげました。今後のますますの活躍を期待しております。

 

 

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8/24 2回小倉競馬9日目 第1R 2歳未勝利 芝 1,200m

アドマイヤビジン号(スマイルビジンの11) めす 2歳

【 厩舎:梅田 智之(栗東) 父:クロフネ 北海道サマーセール購買 】

7月セールの購買馬が入厩(日高)

本年売却したJRA育成馬達は6月初旬から開始されたメイクデビューに続々と出走しています。本年売却したJRA育成馬は、8月25日現在、7頭が勝ち上がり、合計9勝をあげています。秋競馬に向けて、さらに頑張ってほしいと願っています。

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写真1.左:3回中京競馬8日目報知杯中京2歳S(芝:1400m)に優勝したグランシェリー号(ホームブレッド)、右:2回函館競馬6日目 函館2歳S(G3 芝:1200m)に優勝したクリスマス

さて、7月に行われたセレクトセール、および北海道セレクションセールの各1歳セリで購買した10頭(セレクト1頭、セレクション9頭)が日高育成牧場に入厩しました(写真2)。また、購買馬の入厩に合わせて、日高育成牧場で生産したJRAホームブレッド5頭も繁殖厩舎から育成厩舎へと移動しました。翌日からは、これら15頭を3~4頭のグループに分け、9月上旬から開始するブレーキングまで昼夜放牧による管理を行います。なお、8月末には我が国で最大規模のセリとなるHBAサマーセールの購買馬が入厩する予定です。

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写真2.左:入厩時の馬体検査の様子。タイフウジョオーの12(牡 父:エンパイアメーカー)、右:放牧地で疾走する7月セール購買馬。

日高育成牧場からのブログのアップは久しぶりとなりますので、7月に行われた種々の出来事について触れてみたいと思います。7月中旬には、グリーンチャンネルで放映される「新・馬学講座ホースマンアカデミー」の撮影、および障害馬術競技で活躍している戸本一真氏(JRA馬事公苑)による「育成技術講習会」が行われました。

「新・馬学講座ホースマンアカデミー」は、昨年放映いたしました「馬学講座ホースマンアカデミー」の続編にあたります。JRAでは日高・宮崎両育成牧場で生産育成研究や技術開発を行い、その成果を普及、啓発することにより、生産育成分野のレベルアップに役立てていただき、ひいては「強い馬づくり」につながればと考えています。これらの繁殖・育成に関わる飼養管理技術等をより多くの方々に紹介することを趣旨として、8月から来年3月までグリーンチャンネルで放映しています。放送日時を参考に是非ご覧ください。

◎「新・馬学講座 ホースアカデミー」

    放送日 毎週火曜日             

          8:00~ 8:30

         12:00~12:30

         14:30~15:00

「育成技術講習会」では、日本馬術界のトップライダーである戸本一真氏によって、「ハミ受け」、「競走馬と障害馬の収縮と伸展のサイクルの違い」および「収縮状態へのアプローチの方法」などに関する座学の後、実馬を用いて人馬の主従関係の確立の仕方、正しい道具の選び方、適切な馬具の実施方法、道具の効果と弊害について解説が行われました。講習会の映像は「馬市ドットコム」のHPをご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/umaichi_news/e/8e78fbb6e70de27dcd019f03d7080aca

 

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写真3.左:「新・馬学講座ホースマンアカデミー」の撮影の様子、右:日高育成牧場で行われた「育成技術講習会」の様子。

活躍馬情報(事務局)

先週日曜日の新潟競馬1R(2歳未勝利戦)におきまして、JRA育成馬ファーストオーサー号が優勝しました。同馬は宮崎育成牧場で育成調教され、今年4月に開催されたブリーズアップセールにて取引された馬です。

また、本年当セールで取引された育成馬は、6頭が勝ちあがりました。今後のますますの活躍を期待しております。

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8/4 2回新潟競馬4日目 第1R 2歳未勝利 芝 1,800m

ファーストオーサー号(イナズマローレルの11) 牡 2歳

【 厩舎:勢司 和浩(美浦) 父:アルデバラン 北海道サマーセール購買 】

今シーズンの育成馬が入厩しています!(宮崎)

 今年も例年よりも2週間早く2歳馬のデビュー戦がはじまりました。2013JRAブリーズアップセールでご購買いただいたJRA育成馬も、順調かつ続々とデビューし、その走りに一喜一憂する日々です。7月21日現在、宮崎育成牧場で育成した2歳馬はまだ勝ち上がっていませんが、今後の活躍に期待しています。

 去る7月7日(日)の福島競馬場で、昨年宮崎育成牧場を巣立ったフレックスハート号(牝馬、父:ハーツクライ、育成馬名:デヴォアの10、木村哲也厩舎)が未勝利戦を勝ち上がりました。好スタートから道中しっかり我慢して、最後はあっさり抜け出して完勝、という素晴らしい内容でした。オーナーならびに厩舎関係者の皆様、おめでとうございます。

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写真1:3歳未勝利戦を勝ちあがったフレックスハート号。今後末永い活躍を陰ながら応援しています。

 

さて、宮崎育成牧場には既に6頭の1歳馬が入厩し、来年のデビューに向けた準備を開始しています。最初に入厩したのは九州市場で購買したルックミーウエルの12(牝馬、父:オンファイア、購買価格:325.5万円)。小柄ながら均整の取れた馬体をもち、展示での動きの柔らかさが目を引きました。6月14日に入厩し、現在の馬体重は360Kg。青草が豊富にある放牧地で夜間放牧を長期間行うことで、馬体の成長を促しているところです。

今月4日には八戸市場で購買した5頭(牡3、牝2)が入厩しました。この中で、最も目を引くのは新種牡馬キンシャサノキセキを父に持つウィギングの12(牡、購買価格:693万円)です。八戸市場の比較展示では、品のある顔立ちと大物感のある立ち居振る舞いで多くの購買者から注目を集め最高価格馬となりました。八戸から宮崎までの48時間余の輸送でも微塵の疲れも見せず、到着後に行った環境に慣らすための放牧で他の牡馬2頭を圧倒して、既に群れのボスとして君臨しています。

 

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写真2:早朝、青々とした放牧地で夜間放牧を終える八戸市場購買の牡馬3頭。群れを率いるのはウィギング12(写真左)。ボスの座を虎視眈々と狙うのは、ニシノアリスの12(写真中央、牡、父:チーフベアハート、購買価格:693万円)とタイセイローザの12(写真右、牡、父:バゴ、購買価格:315万円)。

 

これら6頭の育成馬たちは、夜間放牧(夕方16時から放牧に出して翌朝8時に収牧する放牧形態)と1日20分程度のウォーキングマシン運動で基礎体力作りを行っています。これに並行して手入れや引き馬などの馴致(訓練)を行い、7月24日から本格的な騎乗馴致を開始しました。順調であれば、サマーセールで購買する馬たちが宮崎に来る頃には500m馬場での軽運動が行えているかもしれません。

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写真3:夜間放牧から戻り、手入れ中の牝馬。はじめは怖がった温水シャワーでの全身洗浄も、気持ちのよいものだとわかった今は大人しく受入れています。写真左が九州産馬ルックミーウエルの12。右がスプラッシュビートの12(牝、父:ショウナンカンプ、購買価格:262.5万円)。

 

宮崎育成牧場では、昨年までに引き続き『魅せる育成』をコンセプトに、開かれた育成業務を展開します。昨年10月にも開催した「一般市民向け育成馬見学会」をはじめ地元学生向けの講習会などを行うことで、1人でも多くの人に宮崎育成牧場の育成業務を知ってもらい、育成馬を応援してもらうことが目的です。今年の『魅せる育成』第1弾は、8月25日(日)に当場で開催する「馬に親しむ日」での育成馬展示です。これまで同様、地元九州の皆様へのお披露目は「九州産馬」ルックミーウエルの12を予定しています。当日は4,000名近い来場者が見込まれるため、慣れない環境でも落ち着いて展示できるように事前に念入りな場所慣らしを行いたいと考えています。

JRA宮崎育成牧場では、馬主・調教師はもちろん購買関係者の皆様にいつでも育成馬をご覧いただけるよう環境を整えております。お近くにお越しの際には育成牧場にご連絡いただき、元気に過ごす育成馬たちをご覧ください。育成牧場職員一同、皆様のご来場を心よりお待ちしております。