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2019年10月30日 (水)

大量のたまご

分子生物研究室の太田です。

朝晩が冷え込んできましたが,皆様いかがお過ごしでしょうか? 

毎年これからの季節に話題になるのはインフルエンザですね。

実は馬もインフルエンザに感染します。

ただ,ヒトから馬、あるいは馬からヒトにはうつらないのでご安心を。

なので,正しくは「馬インフルエンザ」といいます。

馬はヒトのように自分で「手洗い」や「うがい」はできないので,予防法はもっぱらワクチン接種になります。

今回はこのインフルエンザワクチンの製造方法の一部についてご紹介したいと思います。

ワクチンを作るためには,元になるウイルスが大量に必要となります。

インフルエンザウイルスは鶏の有精卵(発育鶏卵)で増殖しやすい性質を持っています。(ちなみにスーパーで売っている卵は無精卵です)

この性質を利用し,まずは殻に小さな穴を開け,注射器で生きたウイルスを接種します。

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穴を塞いで温めておくとウイルスが増殖するので,今度は3日後に殻を割って,大量にウイルスを含んだ液を回収します。

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これがワクチンの原材料になります。

我々の研究室では,多いときには週に800〜1000個の卵を使って,様々なワクチンの試作やワクチン効果の判定を行っています。

下の写真は,休暇中に韓国旅行に行った際のソウル明洞(ミョンドン)の屋台での一コマ。

仕事を思い出してしまい,さすがに食べる気はしませんでした。

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