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2026年7月

2026年7月 3日 (金)

新人獣医研修@総研

こんにちは、分子生物研究室の上林です。

 フランス留学から帰国し、初めての投稿となります。近頃はフランスを含む欧州各地で記録的な熱波が続いているとのニュースを目にし、現地の同僚たちのことを心配しています。

 ところで先月、JRAの新人獣医職員を対象とした研修が、約2週にわたりJRA競走馬総合研究所(総研)で開催されました。本研修は、4月に入会した獣医職員がこれからトレーニング・センターなどで本格的に臨床経験を積んでいくにあたり、総研の研究者から知識や技術を学び、併せて交流を深めることを目的としています。今年はJRA職員6名に加えて、法人や民間で馬の臨床や研究に携わる獣医師7名を迎え、計13名での開催となりました。

 研修生は、2週間の間に総研の4つの研究室、すなわち運動・臨床医学・微生物・分子生物といった様々な分野の研究者達から、講義や実習を通して幅広い知識や技術を学びました。

 私たち分子生物研究室では、競馬産業に大きな影響を与えうる馬インフルエンザや馬鼻肺炎を中心に、ウイルス感染症とその防疫技術を担当させていただきました。安定的な競馬の施行のためには、馬感染症の流行予防は非常に重要なテーマであり、私たち獣医師が中心的な役割を担っています。

 その中で研究者が果たす役割は大きいです。一方で、実際に馬の臨床の前線に立つ獣医師が、感染症への理解や予防意識を高く持つことも同じくらい重要です。今回の研修を通じて、その点を少しでも理解してもらえたなら嬉しく思います。

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馬鼻肺炎の遺伝子診断法実習に取り組む研修生たち(左)と馬インフルエンザのPCR判定を行う研修生(右)

 ひとたびトレーニング・センターなどの臨床現場で働き始めると、同じ会社内であっても研究者と日常的に接する機会は限られます。そのため、本研修のもう一つの側面である人材交流も重要です。将来、臨床現場では解決できない問題や個人的な疑問を持った際に、研究者に相談できるつながりを作っておく意味があります。JRA内だけでなく、外部から研修に参加された方々にとっても、人的交流が広がることは重要でしょう。今回の研修が彼らの今後の仕事の助けになれば、大変喜ばしい限りです。

  日本もこれから本格的な夏がやってきます。皆さんも体調には十分留意しながら、今年も夏競馬を楽しみましょう。