春の北海道へ、子馬の細菌性下痢に関する採材に行ってきました!
こんにちは、微生物研究室の佐藤です。
ゴールデンウィークが過ぎ、だんだんと暖かい季節になってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私は4月上旬、まだ肌寒さの残る北海道・日高地区の生産牧場へお邪魔し、今年生まれたばかりの子馬たちを対象に研究材料のサンプリングを実施しました!今回は、私が取り組んでいる「健康な子馬の下痢原性細菌の保有状況調査」についてご紹介します。
子馬の下痢は非常に身近な病気で、生後6ヶ月齢までに約60〜80%の子馬が経験します。中には、成長が遅れてしまったり、命を落としてしまったりするケースもあります。生後6ヶ月齢まで下痢の原因は、約半分が「ロタウイルス」と言われるウイルスが関連していることが分かっていますが、実はそれ以外の原因はよく分かっていないことが多いのです。ウイルスではなく、細菌が原因になることも多く、人の食中毒や下痢症でも有名な「ウェルシュ菌」や「Clostridioides difficile」などが疑われることもあるのですが、実はこれらの細菌は、健康な子馬のお腹からもよく検出されます。
そのため、下痢をした子馬からそれらの細菌が見つかっても、それが「本当の原因」なのか「ただお腹にいただけ」なのかを判断するのは困難です。そこで私たちは、治療や診断の基準となるデータを明らかにするため、下痢した子馬と、していない子馬の腸内の「細菌の種類」、「優勢な細菌は何か」や「悪さをする毒素を持っている細菌かどうか」などを詳しく比較分析することとしました。
春の繁忙期でお忙しい中、地域の牧場や施設の皆様には多大なご協力をいただきました。写真のように、子馬が驚かないよう優しく声をかけながら、直腸から綿棒で手際よくサンプルを採取できましたのも、地域の皆様のご協力あってのことでした。きちんと躾けられた子馬たちはとてもお利口さんで、作業はとてもスムーズに終わりました。

写真:筆者が子馬のサンプリングをしている様子
大切な子馬たちの調査を快く受け入れてくださった牧場の皆様、本当にありがとうございました。これからも馬たちの健康を「科学の力」で支えられるよう、研究に励んでまいります!
また、仕事が終わってからいただく浦河町のご当地カツメシは、慣れない風土で働く私の元気の源となりました。これまた、感謝でした。
写真:浦河町でいただいたとっても美味しい “カツメシ” です!
