ハフリンガー種のあて馬の活用(生産)
日高育成牧場ではハフリンガー種のあて馬「スワロー君」を繋養しており、春季発情移行期における繁殖牝馬に対する発情誘起を行っています。
スワロー君はそれだけではなく、多くのハフリンガー種の特徴である「ユニバーサル・ドナー」すなわち輸血用馬としても活躍しています。ユニバーサル・ドナーの血液は、輸血をされる馬に対して、溶血の副作用を引き起こさないため、外傷による大量出血や出産後に発症する「新生児溶血性貧血」に対する緊急輸血にも利用可能です。また、あらかじめユニバーサル・ドナーの血漿を採取・保存しておくことにより、移行免疫不全症や低タンパク血漿の治療にも使用することができます。当場では定期的にスワロー君から血液を採取して、緊急時のために血漿を保存しています。