育成馬ブログ 生産編④ 「その1」
ADG(Average Daily Gain:1日あたりの平均増加体重)
現在、当場の当歳馬7頭は、場内で最も広い8haの放牧地での22時間の昼夜放牧を実施しています。
1頭あたり1ha以上の放牧面積を有し、放牧草の状態も良好なため、当歳馬たちは順調に発育しており、10月末の時点でのADG(Average Daily Gain:1日あたりの平均増加体重)は0.9kg/日(全頭平均0.69~0.93kg/日)と理想的な発育を示しており、BCSは4.9~5.3とやや低めではありますが、良好な馬体を維持しています。
ADGは子馬の成長を観察するうえで、有用な指標の1つです。
生後から4ヶ月齢にかけては、1.3~1.0kg/日、その後12ヶ月齢までに0.5kg/日に徐々に低下していきます。当然のことながら、気温や放牧草の状況など季節に応じての変化が認められます。
ADGを算出する際には、計測間隔の設定に注意が必要です。
馬体重は日毎の増減のバラつきが小さくないため、数日もしくは1週間程度の短い
間隔で数値を算出しても、正確な値とは言えません。
このため、1ヶ月程度の間隔の馬体重を用いた方が、より有用な指標になると思います。
つづく