« 2013年3月 | メイン | 2013年5月 »

ファイナルステージ結果のお知らせ(事務局)

本日のファイナルステージ(ブリーズアップセールに上場し、昨日落札されなかった馬(主取馬)対象とするFAXでの申込方式による売却)の結果をお知らせいたします。売却したセールNo.68 ハートフルビコーの11  は251万円(税別)での落札となりました。

   

● ブリーズアップセールの結果の詳細につきましてはJRAおよびJBISホームページをご覧下さい。

      JRA  リンク

    JBIS リンク

ファイナルステージ開催のお知らせ(事務局)

本日のブリーズアップセールに上場し、落札されなかった馬(主取馬)を対象に、明日(4/24FAXでの申し込み方式による売却(ファイナルステージ)を開催いたします。上場馬および台付け価格はNo.68 ハートフルビコーの11(台付け価格250万円)の1頭となります。なお、同馬には特別な開示情報がございますので本日お渡しした台付け価格表P1をよくお読みください。

FAXでの入札は、本日受付会場でお渡しした申込用紙にてお申し込みください。

 なお、当セールは明日(4/24)の10時~16時のすべての時間帯において、セール事務局との複数回の電話およびFAXによる相互確認が可能な馬主ご本人様以外参加できません(代理人参加はできません)ので、あらかじめご了承ください

2013JRAブリーズアップセールの台付け価格について(事務局)

 4月23日(火)に中山競馬場で開催します2013JRAブリーズアップセールの台付け価格を公表させていただきます。台付け価格表には、セール当日の騎乗者、4月19日(金)の馬体重、調教タイムにつきましても掲載しております。購買の参考にご活用ください。

 台付け価格表は下記の添付ファイルをご覧ください。

          ☆ 2013_reserve_price_table.pdfをダウンロード

☆2013JRAブリーズアップセール関連情報【個体情報】(事務局)

○育成馬 個体情報について

 JRA育成馬の購買時または生産時から売却直前までの育成過程における情報をまとめたものです。セールでの購買の参考にご活用ください。

 育成馬の個体情報はこちら。

 ikusei_personal_data.pdfをダウンロード (9.45MB)

○欠場馬情報について

    JRA育成馬サイトのブリーズアップセールページに掲載されております。

            

       http://www.jra.go.jp/training/bus.html

ブリーズアップセールで開示される個体情報②~X線画像~(日高)

今回は、ブリーズアップセールで開示しているX線画像情報とその判断方法を紹介いたします。

①前肢球節種子骨のX線所見と競走パフォーマンスとの関連

 前肢球節種子骨のX線所見については、線状陰影(写真①)などを基に評価しています。この評価は、程度が軽いものから順にグレード0~3の4段階に分類されます。種子骨のグレード別に2および3歳時の出走回数ならびに総獲得賞金、初出走までに要した日数、出走率について調査を実施した結果、外見上に腫脹などの臨床症状が認められない場合、競走成績に影響しないことが明らかになっています。また、外見上、腫脹等の異常がない馬でも約10%の馬に何らかの陳旧性骨病変(剥離骨折やOCD)を有していることも明らかになりました。しかし、陳旧性骨病変は、関節の腫脹などの臨床症状がない場合、競走能力への影響がないことも明らかになっています。一方、前肢の種子骨グレードが高い馬は、グレードの低い馬に比べて繋靭帯炎を発症するリスクが高いことが分かっていることから、前肢の種子骨グレードが高い場合には、飼養管理や調教に気をつける必要があるといえます。

Photo

写真①線状陰影などを基にした球節種子骨の分類。程度が軽いものから順にグレード0~3の4段階に分類されます。

②飛節OCDと競走パフォーマンスとの関連

 OCDOsteochondrosis Dissecans:離断性骨軟骨症)は、発育の過程で関節軟骨に壊死が起こり、骨軟骨片が剥離した状態です(写真②)。飛節部のOCDは軟腫や跛行の原因となる場合がありますが、調教が順調に進められている場合には、競走能力に影響がないといわれています。また、OCDは関節鏡による手術で簡単に除去することが可能で、予後も極めて良好です。飛節にOCDを有しても、腫脹や跛行などの臨床症状がない場合の手術の必要性はわかっていませんが、その多くは手術の実施の有無に関わらず、競走能力に影響がないものと考えられています。

 

Photo_2

写真②飛節部のOCDの多くは競走能力に影響がないと考えられています。

③最後に

近年、市場におけるレポジトリーの普及とともに、高価な競走馬購買後の疾病発症リスクを回避し、その後のトレーニングをスムーズに行うために、レポジトリー活用の必要性はますます高まっています。また、レポジトリーが普及するにつれ、上気道の内視鏡像や四肢のX線所見がパーフェクトな馬は多くないことが明らかとなってきました。このことは、レポジトリーで確認できる小さな異常は馬自らが克服することもあり、また、獣医師の治療によって治癒することも多く、競走能力に影響がない場合が多いことを意味しています。一方、レポジトリーで異常がないことを確認していても、購買後に異常を発症することがないことを保証しているわけではありません。つまり、レポジトリーが馬の健康を保証するものではないということも事実です。

ブリーズアップセール当日は、会場内の個体情報開示室に、内視鏡やX線所見について説明を行うための獣医職員を配置しております(写真③)。レポジトリーに関することのみならず、どのような疑問でも質問していただき、皆様方のご購買とその後のスムーズな管理・調教の参考にしていただければ幸いです。

Photo_4

写真③ブリーズアップセールの情報開示室(レポジトリールーム)での応対の様子。

【ご意見・ご要望をお待ちしております】

平素はJRA育成馬ブログをご愛読いただき誠にありがとうございます。当ブログに対するご意見・ご要望は下記メールあてにお寄せ下さい。皆様からいただきましたご意見は、JRA育成業務の貴重な資料として活用させていただきます。

アドレス jra-ikusei@jra.go.jp 

2013JRAブリーズアップセール関連情報(事務局)

○欠場馬情報について(415日現在)

22 ダノンクラフトの11(父 バゴ)        右寛跛行のため

25 レディマハロの11 (父 オレハマッテルゼ) 右寛跛行のため

34 ディマーの11   (父 サウスヴィグラス) 右肩跛行のため

46 ボンビバンの11  (父 マンハッタンカフェ) 右肩跛行のため

 JRA育成馬サイトのブリーズアップセールページにも掲載されております。

     http://www.jra.go.jp/training/bus.html

育成馬展示会の開催(日高)

今冬の大雪の影響により、北海道各地では除雪費が追加される措置がとられるほど積雪量が多く、根雪がゼロとなる「長期積雪最終日」が例年より大幅に遅れています。日高育成牧場のある浦河も例外ではなく、「育成馬展示会」の騎乗供覧の会場となるBTC調教施設内の屋外1600mトラック馬場の開場は、44日と例年より10日ほど遅れました。このため、「育成馬展示会」までの準備期間は5日しかなく、不安を抱いたまま49日の本番当日を迎えることとなりました。

当日は、馬主・調教師・生産者をはじめとして200名の方々にご来場いただきました。この展示会は、以前は生産牧場の皆様にその成長ぶりを見ていただくという趣旨が強かったのですが、BUセールでの売却以降は、購買に興味を持たれた馬主や調教師の方々の来場が増えてくるようになりました。育成馬展示会まで5日間しか期間が無く、恥ずかしくない供覧をお見せできるか不安もありましたが、何とかしっかりとした動きをご覧いただくことができたのではないかと思っております。

また、「育成馬展示会」は、軽種馬育成調教センター(BTC)の育成調教技術者養成研修生の卒業のイベントとしての側面もあります。JRA日高育成牧場では、昨年秋の初期馴致研修および本年1月からの実践騎乗研修を実施してきました。研修生たちは、立ち馬展示や騎乗供覧の場でこれまで学んできた成果を遺憾なく発揮してくれました。立派なホースマンとして飛躍することを期待しています。

Photo

立ち馬展示のみならず、騎乗供覧でもこれまで学んできた成果を遺憾なく発揮してくれたBTC生徒達。これからの活躍を期待しています。右がBTC生徒騎乗のBU番号3フレンドリータッチの11JRAホームブレッド 牡 父:アルデバラン)、左がサウンドリアーナ12年ファンタジーステークス優勝馬)の半弟となるBU番号21オテンバコマチの11(牡父:アルデバラン)。

※展示会の騎乗供覧の映像は、JBISライブ配信ページにて馬ごとにご覧いただけます。

  JBIS ライブ配信  http://live.jbis.or.jp/

2013JRAブリーズアップセール関連情報(事務局)

3月の調教映像および育成馬展示会の映像について

 2013JRAブリーズアップセールに向けて、両育成牧場でのスピード調教の映像を馬ごとに下記サイトでご覧いただけます。また先日(宮崎325日・日高49日)行われました育成馬展示会の映像(1600mダートコース)についても、同サイトに順次更新させていただきます。購買の参考に是非ご活用ください。

  JBISライブ配信ページ   http://live.jbis.or.jp/

  ☆セール当日は騎乗供覧と売却について同ページで動画配信いたします。

  環境によりましては現地とタイムラグが生じることがありますのでご注意ください。

Jbis

 ※個々の馬のYouTube映像はふるさと案内所チャンネルから提供しております。

○セール当日の映像について

 上記JBISのライブ配信のほかにグリーンチャンネルでご覧になれます。

   ☆グリーンチャンネル BS234ch 12時~(ノースクランブル)

        12時~ 騎乗供覧のダイジェスト映像

        13時~ セール会場から生中継

○その他

   ブリーズアップセールの関連情報は、馬市.comにもまとめて掲載されております。  

   http://www.umaichi.com/search/jra_bu_sale.html

育成馬展示会を開催しました(宮崎)

 宮崎育成牧場では、3月25日(月)に育成馬展示会を開催しました。今年の宮崎は例年より雨が多く、前日まで雨が残ったため天気の心配が最後まで付き纏いましたが、展示会当日には宮崎らしい絶好の日和の中で、約60名の馬主・調教師・生産者および来賓の皆様のご来場をいただき、この宮崎の地で鍛えられた若馬たちの様子をじっくりご覧いただくことができました。ご来場いただきました皆様、本当にありがとうございました。

Photo

馬主・調教師をはじめ、多くのお客様にご来場いただき、盛況な育成馬展示会となりました。

 開会の挨拶に続き、JRAブリーズアップセールに上場予定の育成馬全22頭をご覧いただく「比較展示」を行いました。牡牝別の合計6班にわけ、3~4頭ずつ7分程度の時間で各馬の仕上がり具合を確認していただきました。調教前のフレッシュな状態をご覧頂くため元気を持て余す馬が出るのではないかと心配しましたが、事前に練習を繰り返したためおとなしく駐立できた馬が多かったように思います。ブリーズアップセールにはさらに多くのお客様が来場されるため、その雰囲気に圧倒されないようにさらに練習を続けるつもりです。

Photo_2

各馬の様子をじっくりと確認していただくことができました。多くの来場者が注目するサンセットムーンの11(牡、父:ステイゴールド、ブリーズアップセール上場番号:17番)。

 比較展示後には、会場を1600mダートコースに移して10頭の騎乗供覧をご覧いただきました。これまで宮崎育成牧場で取り組んできたインターバルトレーニングの様子をご覧頂くため、内馬場でのウォーミングアップの後に6ハロンの駈歩を2本行う「通常メニュー」を供覧しました。1本目のキャンターは縦列で実施し、ラスト3ハロンを18-18-18秒程度で走行しました。走りたい気持ちをマックスまで高めた2本目は併走で実施し、ラスト2ハロンを14-14秒の指示で走行しました。宮崎で鍛えられた育成馬たちの、元気溢れる動きをご覧いただけたのではないかと思っています。

Photo_3

元気一杯の走りを見せた牝馬2頭。内(白帽)がウエスタンバスターの11(牝、父:ブラックタイド、ブリーズアップセール上場番号:49番)、外(青帽)がアイビスティアラの11(牝、父:ヨハネスブルグ、ブリーズアップセール上場番号:30番)。ラスト2ハロンは13.9-13.5(秒/ハロン)でした。

 例年、騎乗供覧しない馬たちの調教は午前中に終わらせていました。しかし、多くの関係者から「午前中だと見に来ることができない」との声が寄せられたため、今年は展示会終了後の15:00頃から9頭の調教を行いました。参加していただいた多くの皆様に残っていただき、騎乗供覧と同内容の調教をご覧頂くことができました。来年以降は開始時間も工夫してさらに多くの人が参加しやすいイベントにしていきたいです。

Photo_4

併走調教する青森産馬2頭。内(白帽)がグランドアピアの11(牡、父:キャプテンスティーヴ、ブリーズアップセール上場番号:19番)、外(青帽)がカリカーの11(牡、父:カリズマティック、ブリーズアップセール上場番号:41番)。ラスト2ハロンは14.9-14.5(秒/ハロン)でした。

 育成馬の場合、展示会のような強負荷の調教後には疲労が残りやすく、体調を崩すことも少なくありませんし、運動負荷が強すぎて跛行することもあります。さらに、4月中旬にはセール会場となる中山競馬場に入厩するため、24時間の馬運車輸送も待ち構えています。

 普段よりさらに細心の注意が必要になるこれからの時期、各馬の状態に応じた調教・調整を心がけ、肉体的にも精神的にも健康な状態でブリーズアップセールに臨めるよう努力する所存です。育成馬のゴール地点はブリーズアップセールではありません。夏に始まる競馬デビューに向けて、最高の状態を作る準備をすることこそが、我々宮崎育成牧場 育成チームの「仕事」なのです。