国際学会への参加
微生物研究室の木下です。
6月19日から22日まで、タイのチェンマイで行われた国際学会 (International symposium of the World Association of Veterinary Laboratory Diagnosticians) に参加してきました。
今回参加した学会は、獣医療における検査法に特化した学会ということで、鼻疽や腺疫といったウマの感染症に関する発表の他にもウシやブタに関する内容も多く、中にはタイということもあってゾウについての発表も行われていました。私からは近年、北海道を中心とした軽種馬の生産地で問題となることが増加しているローソニア感染症について口頭発表を行い、参加していた研究者の方と意見交換を行いました。
このような学会への参加を通じ、海外の研究者と交流を持ちつつ情報を常にアップデートし、新たな検査法や診断法を取り入れていくことで、日本で飼育される馬を感染症から守ることがJRAの研究所に所属する我々にとって重要な業務です。
なお、畜産関係者にはお馴染みの消毒槽が会場入り口に設置されており、獣医療関係者によって「感染症を持ち込ませない、さらに自国に持って帰らせない」という学会からの強いメッセージであると感じました。