植え込みに咲いていた美しい花
臨床医学研究室の田村です。
栄養豊富な乾物食品として知られる干瓢は、全国生産量の98%を栃木県が占めているそうです(栃木県干瓢商業協同組合より)。
干瓢の花は夕顔(ウリ科)と呼ばれています。
白くてかわらいしい花が夕方に咲くため、その名前がつけられていますが、一年だけで咲き終わってしまう一年草です。
今回のブログで紹介する写真は、その夕顔ではなく、昼顔です。
JRA競走馬総合研究所の植え込みの中で、まるでこちらを見るように力強く咲いていました。
雨に濡れた部分がピカピカと輝き、
白とピンクのグラデーションが爽やかに感じられたため、写真をとりました。
いかにも雰囲気の良い花だと思い、興味をもって調べたところ、
万葉集の時代から題材にされていると知りました。
納得の美しさです。
昼顔は午前10時くらいから夕方まで咲いています。
夕顔とは異なり何年にもわたって花が咲く多年草(ヒルガオ科)です。
しっかりした根とツルによって成長するため、昔から強い生命力を連想させる花として知られてきたようです。
そんな昼顔の花言葉は絆です。
あの東日本大震災の後からは絆を意識する機会が増えました。
平常時においても重要なことではありますが、非常時においては殊更に絆の重みを感じます。
鑑賞用としての人気もありますが、昼顔は古くから薬草としても好まれてきたようです。
絆と薬、現在の状況に必要とされる二つのキーワードを兼ねそろえた花です。
8月くらいまでは咲いているようですので、かわいらしいピンクの花を探してみてください。