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2022年5月18日 (水)

多血小板血漿(PRP)を使った屈腱炎治療

 臨床医学研究室の福田です。

 昨年、当ブログにて、私が今取り組んでいる多血小板血漿(PRP)治療の研究について簡単に紹介させていただきました。→こちらです! 

 先日、馬の屈腱炎治療のためにPRPを投与する機会がありましたので、簡単にレポートいたします。
競走馬の屈腱炎は不治の病といわれ、過去ではアグネスタキオン、クロフネといった多くの競走馬が引退に追い込まれています。

Ebi1 赤で囲まれた部分が腫れている屈腱部です。反対の足に比べて太くなっているのがわかりますか?

Ebiprp 腫れている部分にPRP(黄色い液体)を注射器で注入しています。
PRPの投与が有効であれば、投与された部分を中心に新しい組織が再生します。
この馬は乗用馬なのですがまだ若く、この治療で腱の具合が良くなればまだまだ人を乗せて活躍できることでしょう。

今後の治療経過に注目しています。