年に一度の「こども馬学講座」を開催しました!
総務課の甲斐谷です。
11月3日(祝)に、競走馬総合研究所(以下、総研)では「こども馬学講座」を開催しました。このイベントは、小学校高学年のお子様に「ウマとはどんな生き物なのか」を知ってもらおうと、総研職員一丸となって“知識”と“体験”を提供するという年一回だけの総研イベントです。コロナでしばらく開催できませんでしたが、昨年再開し、今年は再開後2回目となりました。
今年の講義は、獣医師の杉山研究員から馬体の仕組みや運動能力について優しく解説してもらいました。質問コーナーでは、子供たちは興味津々、積極的に応答してくれていました(写真1)。
写真1. 質問コーナーにて積極的に挙手で応える子供達
実技では、馬用の大型ルームランナーである「トレッドミル」で馬の走る姿を見学していただきました(写真2)。間近で走る馬の迫力に子供たちばかりでなく、保護者の方々も驚きと感動を持って食い入るように見学されていたのが印象的でした。
写真2. トレッドミルでは実際に馬を走らせて、そのフォームを解説しました。
そして、ポニーとのふれあいタイム(写真3)、乗馬体験(写真4)、さらには装蹄師による「蹄鉄造り実演」(写真5)、来場者自ら行う「蹄鉄コースターづくり」(写真6)と盛りだくさんな内容が次から次へと。「蹄鉄造り実演」では、一本の鉄の棒が蹄鉄の形になっていく様子をじっくりと見てもらうとともに、出来あがった蹄鉄をゲットできる「ジャンケン大会」は大いに盛り上がりました。「蹄鉄コースターづくり」では、皆さん良いお土産ができたと喜んでいました。総じて、非常に濃い馬との1日を体験してもらえたと思います。
写真3(左上) ポニーとの触れ合いタイム 写真4(右上)乗馬体験
写真5(左下) 職員装蹄師による蹄鉄造り実演 写真6(右下)蹄鉄コースターづくり
「研究所」という特性上、普段からお客様が見学することができないため、「近くに住んでいるけれど、何をしている施設だったか分からなかった」などという感想を頂くこともあります。この企画は、日本で唯一の競走馬の研究施設を皆様にご理解いただく場としても提供されています。帰っていく皆さんが笑顔で「楽しかった」「勉強になった」と言ってくださり、私も嬉しい気持ちでいっぱいでした。参加者は保護者の方も含めて40人の定員制で、応募が多ければ抽選となります。来年も、同様に開催しようと考えておりますので、新しいお客様との出会いを期待しております。