AAEPコンベンション2024
臨床医学研究室の黒田です。
昨年12月7~11日に米国のオーランドで開催されたアメリカ馬臨床獣医師協会(AAEP)コンベンションに参加しましたので紹介します。AAEPは、ウマの健康と福祉の向上のため1954年に設立された協会で現在9000人以上の馬臨床獣医師が所属している。AAEPコンベンションはアメリカのみならず世界各国から馬臨床獣医師の集まる世界最大の馬獣医師学会です。2024年のAAEPコンベンションは、「馬臨床のマジック」とのタイトルでオーランドのオレンジコンベンションセンターで開催されました。
オレンジコンベンションセンター
本年は、私を含めJRAから4名、その他生産地からも数名参加しており、交流することが出来ました。JRAの獣医師2名は本学会前にフロリダ大学で眼科研修を行っており、著名なDennis Brooks先生にもお世話になったとのことでした。先生からも、2人ともナイスガイで今後に期待しているよとのお言葉をいただきました。今後の活躍を期待したいですね。
AAEPといえば、おそらく馬医療分野では世界最大の業者展示であるトレードショーが有名です。日本を含め、世界中の馬医療機器、薬品、飼料、馬具などが集まっており、見応え十分です。下の写真は馬用OCT(光干渉断層撮影)で、角膜の形状や混濁を診断することができる機器です。
Dennis Brooks先生
AAEPは教育講演を中心とする学会で、一般公演の数は限られ採択率は半分くらいでして、私としても3回投稿して2回目の発表になります。私は、Surgery and medicineのセッションで、一昨年より行っている心房細動に対する硫酸キニジン投与法に関する20分間の発表を行いました。世界中の馬獣医師に対してJRAの研究をアピールする良い機会になったと思います。
黒田泰輔