温泉療養馬の検査

こんにちは。

今日は、午前中に温泉spa療養馬の故障箇所の経過検査を行いました。

「屈腱炎」で療養している馬にはエコー検査を、「骨折」で療養している馬にはレントゲン検査

を、それぞれ行いました。

函館競馬場では、月に1回程度の割合で温泉spa療養馬の検査を実施しています。

この検査結果を管理する調教師に報告し、その後のリハビリ方針を決めていきます。

Photo

upwardright レントゲン検査をしているところです。

    レントゲン検査を行う場合、X線防護服(水色の服と手袋)というものを着用します。

081029

upwardright こういう写真が撮れます。

    この写真は、右前肢の腕節(わんせつ:ヒトの手首)という部分です。

今回の検査では、「骨折」で療養している馬の1頭が、騎乗運動を開始できるレベルになった

ことが分かり、明日函館競馬場を後にすることが決まりました。

また、「屈腱炎」で療養している馬の2頭も、曳き運動より強い負荷のかかる運動を開始する

レベルになり、2頭とも常磐支所に行くことになりました。

それぞれ、次のリハビリ先でもがんばってrun、1日も早く競馬に復帰してくれることを願って

います。

体重測定

こんにちは。

今日の函館は、天気が目まぐるしく変わる1日でした。

Photo_14

upwardright 吹雪いたsnowかと思えば、

Photo_15

upwardright 急にスカッと晴れたsunり、

まるで山の天気みたいでした。

今日の最高気温は、なんと-4度でした。

最高気温が、マイナスですよ、マイナス・・・。

そんな中、今日は温泉spa療養馬達の体重測定を行いました。

Photo_16

upwardright 温泉spa療養馬達は、週に1回体重測定をしています。

休養しているので(軽運動はしていますが)、すぐに太っちゃう馬もいますからね。

努力しなくても体重維持できる(羨ましい)馬もいるのは、人間界と同じですね。

体重は、競走出走時の+20kgを目安にしています。

太っちゃうと飼葉が減らされてしまうので、馬達も必死です(笑)。

謹賀新年

新年あけましておめでとうございますfuji

函館競馬場・温泉spa療養馬を代表し、僕達2頭がご挨拶申し上げます。

Photo     Photo_2

upwardright 今年もよろしくお願いしま~す。丑年だけど・・・。

昨年は、4月から温泉spaブログに参加し、皆様にご愛読いただきありがとうございました。

今年の温泉spaブログも、常磐支所と一緒に様々な情報を発信していきますので、どうぞ

よろしくお願いいたしますconfident

Photo_3

upwardright 今年もがんばりま~すrun

1年間ありがとうございました。

こんにちは。

2008年、最後の函館競馬場・温泉spaブログです。

今年1年間、温泉spaブログをご愛読いただき、本当にありがとうございました。

中央競馬も残すところあと1日、明日はいよいよ有馬記念(GⅠ)です。

今年まだ使わずに残っている運があれば、明日一気に使っちゃいましょう。

ところで、函館競馬場・馬温泉spa所も明日が仕事納めです。

大掃除も終わり、新年を迎える準備もすっかり整いました。

Photo_6

upwardright しめ飾りもバッチリ!

ところで、函館はもう銀世界snowですが、温泉spa療養馬達は皆元気に過ごしていますよ。

馬達の温泉入浴は明日までですが、大晦日まで休まず運動runし、リハビリに励みます。

Photo_5

upwardright 今日は天気がいいです(ちょっと小雪が舞っていますが・・・)。

来年も、引き続き温泉spaブログをよろしくお願いしますconfident

では、よいお年をお迎え下さい。

「屈腱炎」の治療方法

こんにちは。

今回は、前回から引き続いて「屈腱炎」のお話です。

前回は、その検査方法についてご紹介しましたが、今回は、最近研究が始まった新しい

治療方法について、簡単にご紹介したいと思います。

その治療方法は、「幹細胞移植:かんさいぼういしょく」というものです。

この方法は再生医療を応用したもので、日本の馬の分野では数年前から始まりました。

まず、「屈腱炎」を発症した競走馬の骨髄や脂肪組織等から、体内の色々な細胞に変化

できる細胞(幹細胞)を取り出します。

この幹細胞は、病気(屈腱炎)によって失われた細胞に変化し、その(腱の)機能を元どおり

に再生することが期待されています。

Photo

upwardright JRAでは、競走馬の胸骨から幹細胞を取り出しています。

取り出した幹細胞は、約3週間かけて必要な量になるまで培養し、細胞数を増やします。

細胞数が十分に増えたところで、「屈腱炎」を発症した部分(前回お話した浅屈腱中央の

黒い部分)に移植します。

Photo_5

upwardright エコーで炎症部位を確認しながら、注意深く注入します。

通常、炎症部位は「かさぶた」のような組織で埋められてしまい、元通りにはなりません。

このため再発しやすく、「競走馬の不治の病」と言われてきました。

この治療方法において、移植された幹細胞は『「自分は腱の細胞になるんだ」と思い込み、

元通りの腱組織を再生しようと働く』と考えられています。

この治療方法は始まったばかりで多くの課題がありますが、今後の研究に期待しましょう。

「屈腱炎」の検査方法

こんにちは。

前々回、函館競馬場・馬温泉spa所には「屈腱炎」を治しにやって来る馬がいることを

お話しましたよね。

函館競馬場に限らず、競走馬総合研究所・常磐支所にも、これまで数多くの競走馬が

「屈腱炎」を治すために湯治にやって来ています。

そこで今回は、「屈腱炎」の検査・診断法について、簡単にお話したいと思います。

「屈腱炎」は、超音波画像診断装置(エコー)を使って検査・診断しています。

Photo_12

upwardright これが超音波画像診断装置です。

    ヒトの病院で一般的に使われている、いわゆるヒト用の機械です。

Photo_4    Photo_3

upwardright 検査風景です。獣医さんがプローブというものを馬の肢に当て、屈腱を観察しています。

    左の写真では、屈腱を輪切りにし、腱の太さや炎症の程度を観察しています。

    右の写真では、屈腱を縦切りにし、腱繊維の走行の乱れを観察しています。

Photo_13

upwardright 屈腱を輪切りにした時の写真です。

    A1の囲みが浅屈腱(せんくっけん)、A2の囲みが屈腱炎を起こしている部分です。

    このように屈腱が炎症を起こしている部分は、黒く見えるんです。

    競走馬の「屈腱炎」のほとんどは、この浅屈腱に起こる「浅屈腱炎」なんです。

このような画像が見られた馬は「屈腱炎」と診断され、休養することになります。

函館競馬場スタンド工事の進捗状況です。

こんにちは。

以前、本ブログで函館競馬場のスタンドの取り壊しが開始されたことをお知らせしましたが、

ついに旧スタンドが完全に姿を消してしまいましたweep

081029_2

upwardright 10月下旬時の状況です。取り壊しが始まったばかりです。

Photo

upwardright 11月中旬には、こうなりました。ほぼ取り壊されています。

Photo_2

upwardright 現在の状況です。旧スタンドは、完全に姿を消しました。

現在、取り壊した旧スタンドの廃材の搬出作業と新スタンドの基礎工事が平行して進めら

れています。

Photo_3

upwardright 上から見た、現在の状況です。

新しいスタンドへの期待が膨らみながら、一方で一抹の寂しさも感じられる今日この頃です。

新しい仲間

こんにちは。

先週の函館は最低気温が-5度になり、今年初めての積雪がありました。

今年初めての積雪量は、20cmくらいでした(まあ、例年並みですかね)。

そんな中、先週と今週、函館競馬場の馬温泉spa所に新しい仲間が入りました。

1頭は、まさにその雪の中での到着となり、結構びっくりしていましたよ。

Photo

upwardright 先週の函館競馬場です。滑らないように、気をつけてcoldsweats01

今週の1頭は、その雪もほとんど溶け、穏やかな中での到着となりました。

Photo_2

upwardright 今週の函館競馬場です。別の場所みたいですよね。

今週到着した馬は、「屈腱炎」という病気を治すためにやってきました。

「屈腱炎」という病名は、おそらく皆さんも一度は耳にしたことがあると思います。

温泉spaには、この「屈腱炎」を治すためにやって来る馬達もいるんですよ。

この「屈腱炎」については、機会があればまたご紹介しますね。

怪物再来!

こんにちは。

一昨日、東京競馬場で無事にお披露目会を終えたオグリキャップ号が再び来函しました。

Photo

upwardright 21:00に、函館競馬場に到着しました。

東京競馬場では、大変多くのお客様にお越しいただき、ありがとうございましたconfident

Photo_2

upwardright お昼休みに、パドックを周回!

特に、午後からのローズガーデンでのお披露目は大盛況だったようです。

Photo_3

upwardright 涙ぐんで見ているお客様もいらっしゃったそうです。

当のオグリキャップ号は、お疲れで到着すると思っていたのですが、長旅busもなんのその、

いつもと変わらず元気一杯でした。

Photo_4

upwardright 着いたら、早速乾草をむしゃむしゃ。

さすがは怪物!

オグリキャップ号は、函館競馬場に2泊滞在し、今朝新冠へと帰っていきました。

怪物来函!

こんにちは。

一昨日から昨日にかけて、函館競馬場に超VIPなお客様がありました。

芦毛の怪物こと、オグリキャップ号です。

彼の来函は、新冠から東京競馬場に輸送busする途中での休憩が目的でした。

23歳とは思えない見事な馬体で、悠然と馬運車から降りてきましたよ。

Photo_8

upwardright 「俺がオグリだ!」という感じでした。

競走生活を離れて十数年経つにも関わらず、ものすごいオーラshineを放っていました。

Photo_9

upwardright 環境適応能力も、さすがでした。

Photo_10

upwardright 到着し、落ち着いてから体重測定をしました。

昨日の夕方に函館競馬場を出発し、本日の早朝に東京競馬場に到着しました。

11月9日(日)の東京競馬場では、オグリキャップ号がファンの皆様の前に登場します。

20歳を越えて、なお元気なオグリキャップ号の勇姿を、是非ご覧くださいconfident

あの、有馬記念での感動が、蘇ってくるかもしれませんよ。