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季節の変わり目(宮﨑)

師走に入り、ここ南国宮崎も肌寒い日が増えてきました。

宮崎育成牧場で、最も季節の移り変わりを実感するのは、育成馬達の放牧場所・や放牧頭数などの放牧形態の切り替えではないでしょうか。

入厩時より実施してきた夜間放牧も調教がすすむにつれ、順次グループ毎に昼間放牧に切り替えてきました。

現在早期に入厩し先に馴致を開始した第1群は、駆歩で500mの内馬場を2周した後、1600m馬場で22/ハロン程度のスピードで2000m、合計3000mの駆歩調教を実施しています。9月に入厩した第2群も1600m馬場に入り本格的な調教を開始しています。

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【写真1】 初めての1600馬場での速歩調教

騎乗者の表情には緊張感に加えて、無事に本馬場入りした喜びも漂います。

  

夜間から昼間の放牧への変化に加えて、運動量も個体毎の管理を行うために、単独のパドック放牧へと管理形態が大きく変化しています。

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【写真2】 単独のパドックに放牧されたロマンスビコーの10(父シンボリクリスエス)

パドックにはイタリアンライグラスが青々と茂り、喜び、リラックスした馬の様子がうかがえます。また、宮崎育成牧場では、冬場の被毛管理としてクリッピングを実施しています。

  

これまでは、約16時間広い放牧地で複数頭で自由に運動していた訳ですが、これからは単独で4時間程度の放牧に運動の質・量共に管理されることになります。朝一番に見る馬の顔も大きな変化が見られます。夜間放牧時は、心地よい疲労感を漂わせていた朝の表情は一変し早く外に出て運動したいと眼を輝かせて訴えています。放牧形態など環境の変化に伴う心の変化をストレスとして溜め込むのではなく、走りたい気持ちに変換し調教で十分に発散できるよう我々も工夫を重ねていく所存です。

また、宮崎育成牧場では毎週土曜日に場外発売所や公園にお越しくださったお客様に調教の様子を公開しています。

当日の調教メニュー、取り組んでいる課題、週替わりの育成馬紹介などパンフレットを作成配布し、番号ゼッケンをつけた育成馬達をご覧になっていただいております。宮崎にお越しの際には是非スケジュールに加えてみてください。

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【写真3】 調教公開にお越しいただいたお客様の前で番号ゼッケンを装着し一列で駆歩調教を披露する育成馬達

前から⑯クイーンズバンダムの10(父ザール)、⑮フラワーブリーズの10(父ブラックタイド)、⑬フェアリーステップの10(父ネオユニヴァース)