今週も育成馬から勝ち名乗りをあげた馬が生まれました。
8/28 小倉競馬 第2レース(芝 1200m)に出走した
エーティーガンダム号
(湯窪幸雄厩舎 育成馬名:ディアーブリーズの08 牡2)が
優勝しました。同馬は前回惜しい競馬をしていましたが勝ち上がりました。
これで育成馬は6頭目の勝ち上がり(地方除く)となりました。


また、先週は2歳オープン競走にそれぞれ1頭が出走していました。
小倉競馬の『ひまわり賞』ではパティオ号(高市圭二厩舎)、
札幌競馬の『クローバー賞』ではトラストワン号(庄野靖志厩舎)の2頭です。
いずれも2着でした。次もがんばってほしいですね。

写真はクローバー賞のゴール前
今週も1頭勝ち上がりましたのでご報告いたします。
8/14の小倉競馬第1R2歳未勝利(芝1200m)に出走しましたパティオ号
(育成馬名:ローブモンタントの08 牝 鹿毛 高市圭二厩舎)です。
惜しいレースを続けていましたが、なんとか勝ちあがってくれました。
この馬は、昨年の九州1歳市場で取引された熊本県の生産牧場からの出身馬です。
この馬をいれて中央競馬の勝ち上がり馬は5頭になりました。
本日までに2010育成馬の売却馬のうち42頭(54.5%)が出走しています。
先週の函館2歳ステークスは、残念な結果でしたが、
次を期待することとして
小倉競馬で西園正都厩舎所属の
小倉競馬2歳新馬(ダート1000m)で優勝をおさめました。
今後の活躍を期待しております。
ブリーズアップセール時のムジョウ号の写真
先週の函館競馬でまたまた1頭が勝利をおさめてくれました。
森秀行厩舎所属のミューオン号(育成馬名:レイクミードの08 牝 2歳)です。
今回2戦目での初勝利です。

この馬の勝利で中央競馬で3頭が勝ちあがり、
大井競馬の新馬戦で1頭が勝ちあがっていますので
勝ち上がり馬の頭数は合計4頭となりました。
また、今週は函館2歳ステークスにトラストワン号が
特別登録されていますので活躍を期待しております。
またまたやってくれました。
2010JRAブリーズアップセールは欠場となってしまい、
6月8日のひだかトレーニングセールに上場し購買いただいた
「メモラブルワーズの08(牝・鹿毛・父:ストラヴィンスキー)」が、
昨日7/29の大井競馬の3Rの2歳新馬1000mに出走し見事優勝いたしました。
競走馬名は「ラブビジョン」で、大井競馬の市村誠厩舎の所属馬です。
当日あいにくの不良馬場ではありましたが圧勝の競馬でした。
本年売却予定のJRA育成馬でありながら調教進度が遅れていたため
残念ながらブリーズアップセールに間に合いませんでしたが
今回のように手塩にかけて育てた育成馬が活躍してくれるのはうれしいことです。
ひだかトレーニングセール上場時の写真
待ちに待っておりました『新馬勝ち』が出ました。
7月18日(日)の函館競馬第4R 2歳新馬(芝1200m)でトラストワン号(育成馬名:イソノスワローの08 牡 庄野厩舎)が見事優勝しました。

評判のよかった他馬をおさえての勝利は、育成馬の新馬勝ち一番乗りで今年の2勝目です。
今年の育成馬は現在35頭出走しております。
出走率は45.5%となっており順調な滑り出しを見せております。
写真の角度はあまりよくありませんが、ブリーズアップセール時のイソノスワローの08です。
夏競馬がスタートしました。
福島、阪神、福島の各競馬場で新馬戦が始まりちょうど1開催が終了いたしました。
本年4月26日に売却され十分に厩舎で鍛え上げられたJRA育成馬73頭と2次売却された4頭あわせて77頭の中から続々出走しております。第1節目11頭、第2節目7頭、第3節目3頭、第4節目5頭の合計26頭が出走を果たしました。出走率は33.8%で、過去5年の最高値です。なんと3頭に1頭が出走していることになります。
第3節目までは、2着4回(3頭)3着3回と惜しいレースを繰り返しておりました。しかしながら、先週7/11に阪神第1レース 2歳未勝利(芝1,600m)において、エイシンオスマン号(育成馬名:ゲルニカの08 父:ロックオブジブラルタル 牡 松永昌博厩舎 馬主:平井 豊光氏)が2010ブリーズアップセールで売却したJRA育成馬の初勝利を飾ってくれました。

同馬は、セールにおいて最高価格で落札された馬です。新種牡馬ロックオブジブラルタルで優勝したところも目を引きます。
ブリーズアップセール直前のゲルニカの08

益々の活躍を期待しております。
日頃から、当ブログをご覧いただきまして誠にありがとうございます。当ブログはJRAが行っている生産育成活動を通した技術開発および調査研究の成果を普及・広報するために開設しているものであり、少しでも生産者・育成業者の皆様方の業務に役立てば幸いと考えております。
さて、「妊娠後期の繁殖牝馬に対するウォーキングマシーンの効果」について、読者の方から下記のようなご質問がございましたので、担当者からの回答と併せて掲載させていただきます。
【読者からの質問】
生産牧場で働いており、育成馬日誌を業務の参考にしております。さて、2月19日付けの日誌(リンク添付)において、妊娠馬に対するウォーキングマシーン(以下WM)による運動に関する記載がありました。妊娠馬に対するWMによる運動の重要性については理解しているつもりですが、具体的に「なぜ?」といわれると説明ができないので、教えていただけないでしょうか?ちなみに、自分が働いている牧場では出産前におけるWMでの運動を一切していません。
【担当者からの回答】
◎妊娠馬の運動の重要性
妊娠後期の適度な運動は、心臓血管系機能維持に効果的です。すなわち、子宮動脈の血流を増加させ、胎子への酸素供給量を増大させるために、低酸素脳症に起因する虚弱子の誕生リスクを軽減させられると考えられています。その他、ヒトでもいわれているような子宮内の胎子スペースを確保するための肥満(体重の過度な増加と脂肪の蓄積)の予防、さらに分娩に耐えうる健康状態および体力の維持にも効果的であり、これらが難産を予防すると考えられています。そのほか、ヒトでは妊娠末期に適度な運動によって生じる努力性の呼吸が、出産時の呼吸状態に類似していることからも、適度な運動が推奨されているようです。
また、ウマでは胎子の出生時体重の60%程度が妊娠後期の3ヶ月間に増体していることからも、妊娠後期の運動は母体の難産予防のみならず、急激に成長する胎子の正常な発育のためにも不可欠と考えられます。
◎妊娠馬の運動不足のサイン
妊娠後期、特に分娩1~2週間前に運動不足に陥ると、下肢部や下腹部(乳房前方から帯径にかけて)に浮腫を認めることがあります。このような浮腫を認めた馬を観察していると、放牧地や馬房でも一箇所に駐立している場合が多いように思われます。この場合には、WMや引き馬を行って循環を改善させる必要があります。
一般的に、1~2haほどの青草が茂った放牧地で放牧を行っていれば、運動不足になることはないと考えられています。しかしながら、北海道の冬は雪で覆われ、青草どころか放牧地内での歩行すら困難となるために、強制的な運動が不可欠であると考えられています。理想を言えば馬の息づかいを感じながらの引き運動が最適なのでしょうが、効率を考えた場合にはWMの利用に勝るものはないのでしょう。
実際、WMが普及し、妊娠後期の運動として使用されるようになってから、難産が減少したとの印象が持っている生産者もいるようです。
◎適度な運動量とは?
ヒトでは妊娠後期の過度の運動は、子宮血流量を過度に増加させ、それに伴う胎児の心拍数の増加が胎児にストレスを与える可能性が示唆されています。しかし、この胎児の心拍数の増加は一時的な変化であるために、胎児への影響は無いとも考えられています。
ウマにおいても、妊娠後期の運動負荷に対する母馬および胎子のストレスに関する研究が行われています。6%の傾斜のトレッドミル上で、360m/分の速歩を3分間実施した実験では、胎子の心拍数は運動前後で有意な変化は無く、ストレスは受けていないものと結論づけられています。また、母馬の心拍数は、当然、安静時よりも上昇を認めたものの、出産6ヶ月後に実施した同様の運動負荷試験時と比較すると、その上昇程度は有意に低く、さらに、ストレスの指標となる血中コルチゾル濃度も出産後よりも低いことが証明されています。これらのことから、妊娠馬は心臓血管系機能が通常より高まっており、さらにストレスに対する閾値も通常より高まっていると示唆されています。これは、ヒトでは妊娠期には、心臓血管系や呼吸器系、さらには全身の代謝活動が高まるという報告と類似しているようです。
◎WMによる運動負荷
前述の研究でのトレッドミルによる運動負荷での最大心拍数は160回/分であったために、この程度の運動負荷であれば母体および胎子に対してストレスはないと考えられています。当場で実施しているWMによる運動は、5km/hの速度で、20~30分間実施しています。この時の最大心拍数は50~60回/分程度であるために、WMによる常歩運動は、ストレスをかけることなく、適度の運動であると考えています。
しかしながら、繁殖牝馬にストレスをかけることは避けなければならないので、WMに入れる前の歩様等のチェックは不可欠です。
◎その他
ヒトでは、妊娠中に運動を行うことによって、出生後の新生児が周囲の変化に対してより敏感でありながらも、刺激に対して穏やかで落ち着いているとも報告されており、妊娠期の運動が新生児に及ぼす影響に関する研究も行われています。ウマにおいても、急激に胎子が成長する妊娠後期の3ヶ月間からすでに馴致は始まっているのかもしれません。
ひだかトレーニングセール上場予定馬をお知らせいたします。
2009年に80頭購買し、手塩にかけて育てた育成馬ではありますが、ケガなどから調教の立ち上げが遅れ、2010JRAブリーズアップセールに上場出来なかった馬が数頭おります。しかし、セールから約1ヶ月経過し、順調に調教を積み、この度数頭の馬が『ひだかトレーニングセール』に上場することになりました。ぜひ足をお運びいただければと考えております。
☆ひだかトレーニングセール
平成22年6月8日(火) 場所:JRA 日高育成牧場
(主催:ひだか東農業協同組合 0146-22-1500)
公開調教 10時
比較展示 12時
セリ開始 13時

上記リーフレットの拡大写真は
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