オランダの国際学会(ICEL9)に参加-その2
運動科学研究室の杉山です。
まずは明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、皆さんは、お正月に色々な日本の食文化を堪能したことでしょう。それと遜色ないと思えるオランダの食文化があります。これ、昨年12月4日掲載の当ブログ
「国際ウマ・イヌ運動解析学会(ICEL9)に参加しました」(https://blog.jra.jp/kenkyudayori/2023/12/icel9-cec8.html)
で書ききれなかったので、もう少し説明させていただきます。
学会が実施されたユトレヒトは観光都市としてもにぎわいを見せており、オランダ料理を提供するレストランも多く営業されていました。皆様オランダといえばチーズが有名ですが、オランダ国内ではハーリングというニシンの一種を軽く塩漬けにした半生タイプの魚料理が大変ポピュラーなのをご存知でしょうか。オランダの伝統料理といえば欠かせない食材です。現地の食べ方は、頭だけ切ったハーリングの尻尾を持って、口を上に向けて腰に手をあてて直立したままお口の中に落とし込む一気食い!この食べ方は昔ながらの習慣です。観光客に優しい店主のおじさんは、私には小さく切って出してくれました(写真1)。久しぶりに食べたハーリング・・・美味しい!パンに挟むのも人気だそうです、ごちそうさまでした。
写真1.ピクルスと玉ねぎの付け合せは王道
次にお勧めなのが、ビターバレン;Bitterballenというクリームコロッケのような揚げ物です(写真2)。クロケット;Kroketという細長いタイプもあるのですが、こちらは日本のコロッケの語源になりました。ですが、お勧めはまん丸のビターバレンです。中身は牛肉をミンチにして小麦粉と混ぜ、バターと香辛料と塩で味付けしたものですが、たいへん美味です。オランダに行きましたらぜひ食べてみてください。
写真2. あと100個は食べられたかも
最後に紹介するのがアムステルダムの人気店マネケンピス;Mannekenpisのフライドポテトです。コスパがよく大人気です。皆さんがいつも食べているフライドポテト(フレンチフライが本当の名前かな)と同じものですが、食べ方がちょっと違います。フライドポテトを食べる時、皆様はソースに何を選んでいますか?大多数の方はケチャップかと思います。オランダ流の食べ方はなんとマヨネーズ。太めのあつあつフライドポテトにたっぷりのマヨネーズをつけてハフハフ・・・! マヨラーでなくても、ほら、口の中が潤ってきませんか? マヨネーズも、普通のマヨからスパイシーマヨ、カレーマヨなど20種類以上と豊富。私のおすすめはザーンセ・マヨ;Zaanse Mayoというオランダの伝統的なマヨネーズ(写真3)。これは塩分が非常に少ないので、卵の風味とお酢の酸味がしっかり効いていてフライドポテトに非常によく合います。ただ、お腹が空いているうちに食べきらないと・・・。
写真3. マネケンピス;Mannekenpisとは、小便小僧という意味。
ぎょっとしますが味は確かです。
以上おすすめの食べ物3選でした。オランダに行く機会があればこの3つは食べて欲しいです。そして、かつて日本の鎖国時代、世界で唯一交易があったオランダで、遠くは日本の長崎出島に向けて出航したオランダ船乗り達の勇気と根性にも思いを馳せてみてください!