競走馬リハビリテーションセンター見学ツアー(再掲)
総務課の髙橋です。
以前もご紹介した競走馬リハビリテーションセンター見学ツアーですが、
お陰様でたくさんのご応募をいただいており、最終回は定員に達しました!
初回、第2回も、まもなく締切日となります。
ご興味のある方は、ぜひ詳細をご覧ください!!
詳細はこちら→JRAホームぺージ
総務課の髙橋です。
以前もご紹介した競走馬リハビリテーションセンター見学ツアーですが、
お陰様でたくさんのご応募をいただいており、最終回は定員に達しました!
初回、第2回も、まもなく締切日となります。
ご興味のある方は、ぜひ詳細をご覧ください!!
詳細はこちら→JRAホームぺージ
微生物研究室の丹羽です。
JRA競走馬総合研究所では馬医療の発展・普及のためにいくつかの獣医系大学の大学院と連携機関として協定を締結しています。現在、JRAでは3名の研究者が、山口大学大学院共同獣医学研究科で主指導教員の資格を持ち、大学院での講義や博士課程の学生指導に参画しています。
去る1月29日に、山口大学で行われた学位論文発表の審査員(副査)として参加しましたので、そのことについてご紹介します。
通常、博士となるには学士(学部:4年間)、修士(大学院前期:2年間)、博士(大学院後期:3年間)の9年間の教育課程を経ますが、獣医では学士(6年間)、修士課程はなく博士過程(4年間)の計10年間の教育課程となります。今回、ご紹介する学位論文発表会は、この長い教育課程を終了し博士を目指す研究者の卵達にとって最後の関門です。
今回は、2名の学生の発表について審査を行ってきました。それぞれ、ヒトへの感染の恐れのある野兎病菌、社会問題となっている薬剤耐性菌に関する発表でしたが、審査を行う立場でありながら、自分自身にとっても大変勉強となる内容でした。
もちろん、お二人とも審査に無事合格し、来春からは博士として研究や獣医臨床の場で活躍される予定です。昔から博士号は「足の裏の米粒(研究者にとっては取らないと気持ち悪いが、とっても食えない)」と言われていましたが、これからの獣医学の発展に博士号の存在は不可欠だと感じさせる発表会でした。
山口大学の最寄り駅は「湯田温泉駅」。
いかにも風情のある駅舎ですが、大学の施設は立派です。
総務課の髙橋です。
すでにホームページ等でもお知らせしていますが、今春、株式会社JTB様とタッグを組み、
競走馬リハビリテーションセンターの見学ツアーを開催します!
昨年も同時期に開催しましたが、参加したお客様より大変ご好評をいただいたことから、
本年も引き続き開催する運びとなりました。
「馬の温泉」で知られるリハビリ施設の見学のほか、本会獣医師によるウマを学べる馬学講座、
福島競馬場での競馬観戦(バックヤードツアー付)など、1泊2日の内容となっております。
詳細はJRAホームページからご確認ください。
たくさんのご応募、お待ちしております!!
微生物研究室の片山です。
微生物研究室では、馬の細菌感染症の病性鑑定を行っています。
昨年はJRAのトレーニング・センターなどから89件もの細菌検査の依頼がありました。平成31年も年明け早々、栗東トレセンから細菌検査の依頼がありました。
細菌検査は、まず現場で病馬の病変部から検査サンプルが採取され、当研究所に宅配便で送付されます。このサンプルを培地に塗布して原因の細菌を分離し、何と言う名前の細菌なのかを決めます(菌種の同定)。そしてこの原因菌に対して、どの抗菌薬が最も増殖を阻止できるかを調べます(抗菌薬感受性試験)。細菌感染症の治療で最も重要なことは、一番有効な抗菌薬をできるだけ早く投与することですので、これら一連の検査は迅速に行い、現場の獣医師に結果を速やかに知らせることが求められます。
当研究所では写真のような『マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型質量分析計(MALDI-TOF MS)』と言う検査機器を少し前に導入して、病原性細菌の同定時間短縮に取り組んでいます。
MALDI-TOF MS (ブルカー社製)
測定時の画面 (大腸菌のピークスペクトル)
従来の同定方法では1日以上の時間を要しましたが、MALDI-TOF MSでは1分以内に分離細菌の菌種を同定できます。ヒト医療では本装置は既にかなり普及して利用されていますが、馬医療では馬特有の細菌種を同定するための内部データが十分ではなく、当研究室では現在その点を補完するための研究を病性鑑定と合わせて実施しています。
総務課の高橋です。
先週日曜日は、年末の風物詩、日本中が競馬モードの「有馬記念」でした。
私は首都圏の某ウインズで、一日中ビギナーの方々に馬券の買い方などをご案内しておりました。
普段は競馬に接しない方も、この日ばかりはひっきりなしに訪れては、初めての馬券購入にドキドキし、
常連の方々も、いつも以上にあーでもない、こーでもないと悩み、それぞれ「夢」を買っていかれました。
いちファンから職員に立場が変わって久しいですが、有馬当日はいまだに気分が高揚します。
それだけ、特別なレースなのですよね。
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開催執務については、以前、企画調整室の太田もこのブログで紹介していましたが、
我々事務職も、全国の競馬場・ウインズに出張して、馬券の発売やお客様対応に務めています。
当然、お客様が多ければ多いほど忙しいですし、乗り切っても疲れが一気に押し寄せてきます。
でも、「外しちゃったよ~」なんて言いながら満面笑顔で帰路につく方を拝見すれば、
「ああ、自分たちが作っている競馬で、こんなにも楽しんでくれたんだ」と達成感で満たされます。
レース前のドキドキ・ワクワクが顔一面に表れて。
スタートすれば、真剣な眼差しで心の底から声援を送り。
ゴール後に広がる、本気の歓喜と、本気の落胆。
これだけ多くの人の「夢」に接し、間近で見ることができる仕事は、そうそうないんじゃないでしょうか。
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ラスト1日。
そして来年も。
中央競馬を通じて、皆さんが「夢」を見るお手伝いができれば幸いです。
ぜひ今後とも、競馬場に、ウインズに足を運んでください!
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さて、研究所の仕事納めも近付いてきました。
玄関では、門松の準備が進んでいます。
皆様、どうぞよいお年をお迎えください。
素敵な初夢、見られるといいですね。
分子生物研究室の坂内です。
12月8日から13日まで、馬の国際間移動に関する会議に出席するため、
香港の沙田(シャティン)競馬場へ出張してきました。
会議の前日(9日)には、香港ジョッキークラブが主催する国際競走が行われ、日本からも9頭が出走しました。
とても華やかな雰囲気の中、1日にG1レースが4つも組まれている大イベントです。
こうした国際競走の背景には、感染症など馬の衛生に関する国同士の合意が欠かせないわけですが、
今回参加した会議ではそうしたルール作りに関することが話し合われます。
ジャパンカップを始めとするJRAの国際競走を盛り上げるために、衛生を確保しつつ、
より多くの国から馬が来てくれるように私たちは取り組んでいます。
臨床医学研究室の笠嶋です。
本日は福島県いわき市にある競走馬リハビリテーションセンターで屈腱炎で療養中のウマに幹細胞を移植しに行きます。
この治療法は「再生医療」と言われ、屈腱炎というケガで傷ついた腱組織を万能細胞の一つである幹細胞の力を借りて再生しようとする治療法です。
幹細胞は移植予定のウマの骨髄液から分離して、今日まで2週間培養を続けて数を増やしてきました。そして、写真は移植当日の朝に幹細胞を準備しいている様子です。
現在、懸命にリハビリに励んでいる競走馬の下へ、今から幹細胞を持って向かいます。この治療法で1頭でも多くの競走馬がターフに復帰できることを願いつつ・・・。
総務課の髙橋です。
先週、所内で防災訓練を行いました。大地震発生を想定した避難・通報訓練、水消火器を使用した初期消火訓練のほか、屋外消火栓の使用方法を学び、実際に放水もしてみました。ポンプの起動方法やホースの重さなども知らないのはもちろん、そもそも屋外消火栓を開いて中を見る機会もなかった方がほとんどではないでしょうか。所員も「いい経験になった」という反応。
以前、浜松市の事業所に在籍したこともあるのですが、長年に渡って大地震の発生が懸念されている静岡県民は、真剣かつ活発に防災訓練を行っていました。それだけ災害を身近に感じている、ということなのでしょうが、当然、予測されていない地域でも災害は発生します。
有事に対する備えは、無事のときに。
運動科学研究室の高橋佑治です。
運動科学研究室では、トレーニングや馬の動きに主眼を置き、より効率的で安全なトレーニングを提言できるよう研究を行っています。
先週の木曜日に美浦トレーニングセンターで「スポーツ科学セミナー」を実施してきました。
このセミナーは1年に1回東西のトレセンで、厩舎関係者向けに運動科学研究室で行っている研究内容を普及するためのセミナーです。
今年は
・サラブレッドの骨格筋の特性とトレーニング
・サラブレッドのスポーツ栄養
・セルフキャリッジ(馬自身によるバランスの維持)と項靭帯の伸展を目的としたトレーニング
というテーマについて、講演してきました。
150名程度の厩舎関係者が参加し、時間を過ぎても質疑応答が続きました。