2025JRAブリーズアップセール関連情報(事務局)

〇 2025JRAブリーズアップセール 育成馬展示会(宮崎)騎乗供覧映像ならびにX線画像(四肢)の公開について

 

平素よりJRAブリーズアップセールをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

4月8日(火)に宮崎育成牧場で開催した育成馬展示会における『騎乗供覧の映像』ならびに『X線画像(四肢)』を特設サイト(https://auction.jbis.or.jp/jra/25bus.php)にて公開いたしました。

ご購買を検討される際の参考としてご活用いただければ幸いです。

なお、4月15日(火)に日高育成牧場で育成馬展示会を開催いたします。

こちらの騎乗供覧映像についても後日、公開いたします。

24-25育成馬ブログ

調教見学会を開催しました

 いよいよ4月のブリーズアップセールまで約2ヶ月と迫る中、宮崎育成牧場にいる育成馬22頭は順調に調教が進んでおり、みなたくましい体つきになってきました。このまま無事に本番を迎えることができるよう引き続き職員一同頑張っていきます。

 さて、宮崎育成牧場では2月15日(土)に調教見学会を開催しました。調教見学会は育成馬の調教を一般公開するもので、ドリームサポーターズクラブの方々をはじめ、どなたでも参加できるイベントです。コロナ禍のためしばらく中止していましたが、昨年4年ぶりに開催したところ大変好評でしたので、今年も開催することといたしました。宮崎は年明けから比較的天気の良い日が多かった中、当日はあいにくの曇り空となったものの、雨には降られることなく無事に開催できました。

 そのような天候でしたが、100名近い方にご来場いただき、最も調教が進んでいる牡7頭、牝7頭の調教(ラスト2ハロン15秒-15秒)をご覧いただきました。普段、敷地内で調教している育成馬にとって、大勢のお客様の前で走行するのは初めてでしたが、供覧した14頭はみなしっかり走行できました。今後の育成馬展示会・ブリーズアップセールでの騎乗走行や、将来競馬場の大勢のお客様の前で走るためのいい経験となりました。ご来場いただいたお客様にも、なかなか間近で見ることができない育成馬の走行を、楽しくご覧いただけたかのではないかと思います。

 3月15日(土)には春の育成馬見学会を開催いたします。どなたでも参加できますので、たくさんの方のご来場をお待ちしております。調教見学会の様子は宮崎育成牧場公式インスタグラムにもアップしておりますので、ぜひご覧ください。

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(写真)スタンドのお客様の前を3頭併せ馬で走行(内:スタートアップ2023、中:リオグランデ2023、外:オーデュボンパーク2023)

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宮崎育成牧場のインスタグラム       



 

24-25育成馬ブログ(宮崎②)

〇育成馬の入厩と育成研究(UTC)について
 

 9月23日にセプテンバーセールで購買した4頭と輸送を延期していたサマーセール購買馬の1頭の5頭が北海道から長旅の末、宮崎育成牧場に到着しました。これをもって、本年も宮崎育成馬22頭(牡11頭、牝11頭)が揃いました。今年はミスチヴィアスアレックスをはじめ、キセキやダノンスマッシュ、ダノンキングリー、マテラスカイ、クリソベリルといった新種牡馬の産駒から、キタサンブラックやモーリスといった実績のある種牡馬の産駒まで22頭すべて種牡馬が違うバラエティ豊かなラインナップとなりました。すでに馴致が始まっていますが、彼らが将来、競走馬として活躍できるよう、職員一同精いっぱい育成していきたいと思います。11月2日には秋の育成馬見学会を開催します。皆様に実際に今年の育成馬をお披露目する機会となりますので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。

 さて、我々はこれまで育成馬の様々なデータを取り、育成研究として発表してきました。今年、宮崎育成牧場で実施する研究を1つ簡単に紹介したいと思います。今回我々はUTCという機器を用いて若馬の屈腱部の検査を定期的に実施していく計画を立てています。UTCとはUltrasound Tissue Characterizationの略で、腱・靭帯の横断像を0.2mm間隔で連続撮影できる超音波診断装置(エコー)です。撮影部位を三次元的に画像構築し、腱線維束の太さや連続性の違いにより腱線維配列を4段階に分類し腱全体に占める割合を百分率で評価することが可能で、新たな腱・靭帯の評価法として注目されています。本会では常磐リハビリテーションセンターにて、屈腱炎発症馬のリハビリ中の検査として使用されています。もともと馬用に開発された機器ですが、最近は人医療でもアキレス腱を評価するために使用されているようです。

 育成馬も馴致が始まり人が騎乗して調教をしていくと、一部の馬の中には屈腱部に症状が現れることがあります。その症状も様々でほとんどは一過性で病的なものではなく、生理的な反応と考えられます。これまで我々は、育成期の屈腱部に関する研究として一時的に浅屈腱が太くなる馬でも競走期の成績や浅屈腱炎の発症率に差はないということや、育成期には正常でも浅屈腱内に微小な血管が見られることがあるといったことを発表してきましたが、今回はこのUTCを用いて育成期に若馬の屈腱の配列がどのように変化するのかというのを調べていきたいと思っています。データを蓄積する必要があるため結果が出るのは何年か先のことになると思いますが、この研究が育成期の屈腱部の症状の解明につながることや、将来、競走馬の事故防止や、いまだ競走馬を悩ませている浅屈腱炎の予防につながる基礎研究となることを期待しています。

Utc1_3写真①実際に検査しているところ

Utc2_3写真②プローブが自動で動いていきますが、正確な検査画像を得るためには技術が必要です

Utc3_2写真③得られた画像は腱繊維の配列によって色が変わります(正常な馬の画像です)

24-25育成馬ブログ(宮崎①)

〇九州1歳市場と1歳馬の入厩

 6月になり新馬戦が始まりました。先日送り出した2022年産まれの育成馬たちもデビューし始めています。今後の活躍を期待しています。さて、新馬戦が始まり梅雨の時期を迎えると、早くも来年のブリーズアップセールに向けて動き始めます。
 6月18日にJBBA九州種馬場で九州1歳市場が開催されました。今年最初の1歳市場であり、今後次々と開催される1歳市場の動向を占う上でも注目されます。そして我々にとってはヨカヨカを購買した思い入れのある市場です。九州産馬はJRAでは小倉競馬場で、地方競馬では佐賀競馬場で九州産馬限定レースが組まれており、またヨカヨカや中山グランドジャンプを連覇したイロゴトシなどの活躍もあって人気があります。一時期は30頭程度まで減った生産頭数も100頭近くまで増えてきています。その人気を反映するように、セリ会場へ多くの購買者が来場し、このセリ特有の上場馬1頭ずつの展示にたくさんの熱い視線が送られていました。

 結果31頭の上場馬のうち、22頭が売却され18年ぶりに売却率が70%を超えました。また九州1歳市場最高価格の馬が出るなど、この後続く各地の1歳市場も昨年以上に活況になることを予感させる市場となりました。本会もタムロウイング2023(父ヴァンセンヌ)を550万円(税込)で購買しました。生産牧場はヨカヨカと同じ熊本県の本田土寿さんです。本馬の兄であるタムロドリーム(父ジャスタウェイ)も宮崎育成牧場出身のJRA育成馬で小倉競馬場の新馬戦で勝利をおさめています。

Photo 写真① 多くの来場者が注目する中での1頭ずつの展示

Photo_2 写真② 南国らしいセリ会場

 そのタムロウイング2023が6月25日に宮崎育成牧場に入厩しました。今年の1歳世代の最初の入厩となります。まだまだ幼い体つきをしていますが、青草をたくさん食べて成長し、第二のヨカヨカを目指して頑張って欲しいと思います。
 他の1歳馬が来るまで2週間ほどは1頭だけですが、寂しくないように乗馬と一緒に放牧管理していきます。

Photo_3 写真③乗馬と一緒に放牧(手前がタムロウイング2023)

宮崎育成牧場 公式Instagramを開設しました!

宮崎育成牧場 公式Instagramを開設!

 

宮崎育成牧場は昨年9月にリニューアルオープンしました。

宮崎市街の中心地にある宮崎育成牧場は、競走馬の育成牧場でありながら、大型遊具で遊んだり馬に会える公園🏇や馬券を購入できるウインズ宮崎もある魅力いっぱいの場所です。

これから宮崎育成牧場の情報をたくさん発信していきますので、よろしくお願いいたします。

https://www.instagram.com/jra_miyazaki?igsh=MXZyZmFsNHNnbWJ0Yg%3D%3D&utm_source=qr 

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23-24育成馬ブログ(宮崎④)

〇ドリームサポーターズクラブについて

 宮崎育成牧場では、一般のお客様に育成馬を間近で見ていただく機会として、育成馬が入厩した後に初めてお披露目する「秋の育成馬見学会」、2月にスピード調教を見学していただく「調教見学会」、ブリーズアップセール前に成長した姿を見ていただく「春の育成馬見学会」を開催しています。特に最後の「春の育成馬見学会」では、ご来場したお客様に牡牝1頭ずつお気に入りの馬を選んで応援していただき、来春のダービーまでの1年間、選んだ馬がJRA競走に勝利した際に優勝パネルをプレゼントするドリームサポーターズクラブという企画を以前から実施しています。昨年、そのドリームサポーターズクラブに登録していただいた方は100名で、現時点で勝ち上がっている牡馬メッエフアパラ(ビーナストリック2021)は4名の方が、牝馬ディーノサンライズ(ハタノファベルジェ2021)は3名の方が指名されています。中には両方を選ばれた目利きの方もいらっしゃり、我々もその相馬眼に驚かされました。

 今年も3月16日に「春の育成馬見学会」を開催し、昨年よりもはるかに多い150名の方にドリームサポーターズクラブに登録していただきました。今年の世代で1番人気だったのは、牡はスカイブルーダイヤ2022(父ブリックスアンドモルタル)、牝はホームタイム2022(父キズナ)と良血の2頭でした。牝馬の2番人気と3番人気にはレッドランタン2022(父エスケンデレヤ)、ダノンサイクロン2022(父サトノアラジン)という熊本県産馬2頭がランクインし、地元九州産を応援する方々の熱い気持ちが伝わってきました。ドリームサポーターズクラブの会員の方々には、今回選んでいただいた馬を中心に、間近でご覧になった育成馬たちが今後競走馬として活躍する姿を楽しみにしていただけたらと思います。また今後もこのイベントは続く予定ですので、興味を持たれた方は、ぜひ次の世代でのご来場と会員登録をお待ちしております

2022スカイブルーダイヤ2022(2月撮影)

2022_2ホームタイム2022(2月撮影)

23-24育成馬ブログ(宮崎③)

〇宮崎での昼夜放牧について

 
 新年あけましておめでとうございます。本年もJRA育成馬をどうぞよろしくお願いいたします。元旦に能登半島で大震災がありました。被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。
 9月中旬から馴致を始めた宮崎の育成馬22頭は、現在は本格的な騎乗調教を実施しています。宮崎では調教開始後も3~4頭の集団放牧を並行して実施しています。昨年、馬同士の社会性を醸成し、“馬見知り”をしない馬を育てることを目的に、定期的に放牧地の馬の組み合わせを変える試みを行いました。その結果、定期的にフレッシュな環境が与えられるため、放牧中の運動量が増えるといった良い感触を得ました。
 本年の22頭については、その感触を確かめる目的で昼夜放牧馬群にGPSを装着し、放牧中に実際どの程度運動しているのかを測定しました。その結果、組み合わせを変えた直後は16時間の放牧時間に10㎞程度移動がみられますたが、2週間ほど経過するとその移動距離が4㎞程度まで落ちることがわかりました。そこで再度メンバーや放牧地を変えると、また移動距離が10km程度まで戻るというデータが得られました。これらのデータも参考に、2~3週間おきにメンバーを入れ替えて昼夜放牧を実施し放牧中の運動量を確保してきました。また本来の目的の“馬見知り”をしないという面でも効果があったようで、安全に集団調教を実施できています。例年、宮崎では11月に昼夜放牧を終了していますが、今年の世代はさらに期間を延ばし、年明けまで昼夜放牧を続けました。今シーズンの冬は比較的暖かい日が多いですが、それでも日が落ちるとぐっと冷え込み、放牧地のウォーターカップに分厚い氷が張る日もあります。調教も少しずつハードになってきて、昼夜放牧をしながらの調教は育成馬たちにとっては精神的にも肉体的にもハードだったかもしれません。また昼夜放牧は夜間に外傷などのアクシデントが起きないか気にかかるところです。しかし、22頭とも大きな怪我や病気をすることなく、このハードな環境を乗り越えてくれました。競走馬になった時にこの経験が精神的なタフさに繋がってくれることを期待しています。
 年明けからは、ブリーズアップセールに向けて集団放牧管理から個体毎のパドック放牧管理に移行しています。調教後にパドックで暖かい日差しを浴びてリラックスする姿を見ると、馬たちにとって良いオフの状態になっていると感じます。今後はさらに調教強度が上がってきますので、オンとオフのメリハリのある環境で少しでもハッピーな精神状態にしてあげたいと思っています。

Photo

メンバーを入れ替える前日(左)と入れ替えた日(右)のGPS。一晩の移動距離は4.75キロから10.73キロに増加。

2022

調教後パドックで暖かい日差しを浴びてまどろむミキノセレナーデ2022

23-24育成馬ブログ(宮崎②)

〇2023~24年シーズン宮崎育成馬が揃いました!

 
 去る9月末日、セプテンバーセールで購買した4頭が日高からの長旅の末、宮崎育成牧場に到着しました。これをもって、本年の宮崎育成馬22頭(牡11頭、牝11頭)が揃いました。今年もバラエティ豊かなラインナップとなった22頭のうち、一部を紹介いたします。

 牡馬の購買価格最高馬はスカイブルーダイヤ2022で、セレクションセールにて1,980万円で購買しました。今年JRAが1歳市場で購買した74頭の中でも最高価格であり、唯一のブリックスアンドモルタル産駒になります。母父はロードカナロア、近親にジェミードレス、ネオヴァンドーム、タスカータソルテといった重賞勝ち馬がいます。

 牝馬の購買価格最高馬はホームタイム2022で、セレクションセールにて1,100万円で購買しました。父はキズナ、母父はDubai Destination、従兄弟にはドバイワールドカップを2回勝ち、現在日本で種牡馬となっているサンダースノーがいる良血です。

 その他、アクティブミノルの半弟であるピエナアマゾン2022(父ノーブルミッション)、ウインテンダネスの半弟であるモエレメルシー2022(父アルアイン)といった重賞勝ち馬の弟や、全姉が昨年の宮崎育成馬だったローマンクィーン2022(父シュヴァルグラン)やエアブライス2022(父バゴ)と、2年連続で弟が宮崎に来た血統もいます。

 また、お馴染みの九州産馬も2頭います。その他、この1歳世代が初年度産駒となるルヴァンスレーヴ、ゴールドドリーム、フィエールマンといった新種牡馬の産駒もおり、楽しみな22頭が揃いました。

 そんな育成馬たちですが、牡牝共に9月から人を乗せるための馴致を始めており、11月時点では、1,600mトラックで集団調教できるところまで進んでおります。彼らが将来、競走馬として活躍できるよう、引き続き職員一同精いっぱい育成していきたいと思います。

 

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スカイブルーダイヤ2022

 

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ホームタイム2022

 

〇秋の育成馬見学会を開催しました

 
 育成馬が全頭入厩したことを受けて、10月28日には、本年の宮崎育成馬の初お披露目の機会となる「秋の育成馬見学会」を開催しました。

 当日は、日頃からJRA育成馬や宮崎育成牧場を応援してくださっている近隣にお住いの方々、ドリームサポーターズクラブの方々だけでなく、HPなどで開催日時を調べて訪れてくださった熱心なファンや、リニューアルオープンした公園に遊びに来ていた家族連れなど100名を超えるお客様にご来場いただきました。

 育成馬のお披露目にあたっては、日々の取り扱いの中で駐立の練習や、音が出るスピーカーに馴らす訓練を実施し、展示のリハーサルも行いました。その成果もあって全馬ともお行儀よく、かつ堂々とした姿を見ていただくことができました。なかなか普段見る機会がない「競走馬のたまご」をお客様に見ていただき、少しでもJRA育成馬や宮崎育成牧場に親近感を持っていただけたとしたら幸いです。

 中には毎回このイベントを楽しみにしてくださっているお客様も多く、過去の育成馬と比較して今年の育成馬たちにどのような印象を持たれたのか管理者としては気になるところです。来春にはさらに成長した姿をお披露目したいと思っております。ぜひ楽しみにしていただき、足をお運びいただければと思います。

 

Photo_5見学会の様子。多くのお客様にご来場いただきました。

23-24育成馬ブログ(宮崎)

〇 4年ぶりに「馬に親しむ日」を開催しました

 夏真っ盛り、太陽がまぶしい宮崎育成牧場は、1歳馬が入厩し始めています。現在は、九州1歳市場と八戸市場で購買した4頭と日高育成牧場で生産したホームブレッド2頭の6頭が、昼夜放牧をしながら元気に過ごしています。また、全頭揃いましたら当ブログで紹介したいと思っています。今回は宮崎育成牧場のビッグイベント「馬に親しむ日」が4年ぶりに開催されましたので紹介いたします。


 8月11日、山の日に「第32回 馬に親しむ日」を開催しました。新型コロナウイルス感染症の影響で2019年を最後に中止を余儀なくされており、4年ぶりの開催となりました。馬に親しむ日は、普段なかなか競馬や馬に馴染みのない方、特にファミリー層を中心に少しでも競馬や馬を知ってもらうため、さまざまなイベントを楽しんでもらう日です。今年で32回目を迎える歴史あるイベントで宮崎育成牧場の職員が総出で準備をします。しかしながら、4年ぶりともなると実際に馬を親しむ日を実施したことがある職員の数も少なくなり、手探りでの準備、開催となりました。しかも、開催日直前には台風6号が接近。台風のスピードが自転車なみの遅さということでぎりぎりまで開催が危ぶまれましたが、台風6号は前日に何とか抜けてくれました。しかし、東京競馬場から来るホースショーの人馬は宮崎に来る日と台風がぶつかってしまい、予定を色々と変更しながら何とか前日に到着。我々も準備していた会場設営を台風対策のため一度片付け、前日に台風で落ちてきた大量のヤシの木の葉っぱを片付けてから再度設営しなおすなど、バタバタしながら馬に親しむ日を迎えました。

 それでも準備の甲斐もあり、当日は好天に恵まれ5000人近い多くのお客様にご来場いただきました。宮崎育成牧場のアイドル、ミニチュアホースの“くろまめ”と“おかか”のお出迎えに始まり、東京競馬場から来たアンダルシアンやロングレーン、当場の職員による障害飛越の3つのホースショー、伝統馬事芸能である流鏑馬、体験乗馬など数多くのイベントでご来場いただいたお客様に馬に親しんでいただけたのではないかと思っております。

Photo写真1)ミニチュアホースの“くろまめ”と“おかか”が着飾ってお出迎え

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写真2)流鏑馬

 馬に親しむ日の1つのイベントとして全国ポニー競馬選手権「第13回ジョッキーベイビーズ」九州地区代表決定戦が開催されました。ジョッキーベイビーズは、小学4年生から中学1年生までを対象としたポニーによる競走で、全国7か所の地区代表決定戦・選考会を勝ち抜いた8名が、東京競馬場の芝コース直線400mで行われる決勝大会に出場します。過去の出場者から多くのジョッキーを輩出しており、ジョッキーを目指して乗馬に励む子供たちにとっては、まさに夢の舞台です。

 本年の九州地区代表決定戦には、宮崎と鹿児島から4名の乗馬キッズが愛馬とともに参加してくれました。勝負は決勝レースの一発勝負。昨年はコロナ禍のため、関係者のみの観覧でしたが、今年は多くのお客様の見守る中、日頃の練習の成果を発揮して白熱したレースを繰り広げてくれました。優勝を勝ち取ったのは、出場者の中で最年少、小学4年生の川﨑瑛太くん。初出場とは思えない落ち着いた手綱さばきで、見事に東京競馬場へのチケットを勝ち取りました。決勝大会での活躍を期待しています!

Photo_3 写真3)1枠から好スタートを決め先頭で駆け抜けました

Photo_4写真4)決勝大会への切符を手にしました

22-23育成馬ブログ(宮崎④)

〇育成馬見学会を開催しました

 3月18日(土)に「春の育成馬見学会」を開催いたしました。育成馬見学会は、日頃からJRA育成馬や宮崎育成牧場を応援してくださっている近隣にお住いの方々やファンの方々に、なかなか普段ご覧いただく機会のない育成馬を間近で見てもらうため、春と秋の2回実施しています。当日は天気が心配されましたが、朝には雨が止み予定通り開催することができました。大阪や神奈川など遠方からHPなどで開催日時を調べて訪れてくださった熱心なファンの方もいらっしゃり、100名を超えるお客様にご来場いただきました。昨年秋にもご来場された方は育成馬の成長を感じていただけたかと思います。

 また、この育成馬見学会ではご来場したお客様に牡牝1頭ずつお気に入りの馬を選んで応援していただき、来春のダービーまでの1年間、選んだ馬がJRA競走に勝利した際には優勝パネルをプレゼントするドリームサポーターズクラブという企画を実施しています。

 今回、1番人気だったのは、牡はタムロブライト2021(写真1)、牝はプリンセスゴールド2021(写真2)でした。タムロブライト2021は当場で育成しGⅠを勝利したタムロチェリーの孫です。兄に重賞を勝ったミライヘノツバサがいます。プリンセスゴールド2021は当場で育成し重賞を勝ったヨカヨカと同じ本田牧場生産で熊本産です。当場にゆかりのある2頭に多くの注目をいただき、我々もとても嬉しく思います。

 今後、競走馬として活躍する姿を楽しみにしていただけたらと思います。

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(写真1) タムロブライト2021の横見写真

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(写真2) プリンセスゴールド2021の横見写真