髙木美帆選手と競走馬ナリタブライアン
こんにちは、運動科学研究室の吉田です。
2月の北京オリンピック、日本勢の活躍で大いに盛り上がりましたね。
中でもスピードスケートの髙木美帆選手、金メダルを含む4つのメダル獲得は素晴らしい記録でした。
そんな髙木選手のスピードスケートと競馬、なかでもナリタブライアンとの接点を探してみました。
○ ナリタブライアンの成績(それぞれの距離の最終走)
3200m(芝) 3分18秒2 96年 天皇賞(春) 2着
1600m(芝) 1分34秒4 93年 朝日杯3歳S 優勝
1200m(芝) 1分08秒2 96年 高松宮杯 4着
○ 髙木選手の成績(北京五輪)
3000m(氷) 4分1秒77 6位入賞
1500m(氷) 1分53秒72 銀メダル
1000m(氷) 1分13秒19 金メダル(五輪新)
競馬とスピードスケート、全く違う競技ですが、その距離設定・スピードはとても近いものがあります。競馬場(1周約1600m)に比べかなり小さい400mというコースを周回しながら、髙木選手は競走馬に近いスピードで走り続けていたのですね。
一方クラシック三冠のナリタブライアンですが、引退した5歳(旧6歳)時には3200mのGⅠレース後、たったの1か月で1200mのGⅠを走り、それぞれ上位に入賞してみせました。
今でも「最強馬」に推すファンも多いナリタブライアン、北京での髙木選手の活躍に重ねてしまうのはちょっと無理がありましたでしょうか?
一方、競馬の短距離戦(1200mなど)を陸上競技の100m、長距離戦(3200mなど)をマラソンになぞられたりすることがありますが、これにはかなりの無理があります。スポーツを分類するときはその競技時間から比較するのが良いようです。関連記事「競馬は陸上競技の中距離走」を以下に掲載していますので興味のある方はご覧ください。