カルガリー大学での研究留学
こんにちは、運動科学研究室の高橋です。
私は材料工学や運動力学に関する研究をするためにカルガリー大学のキネシオロジー学部Human Performance Labに来ています。
このHuman Performance Labは1988年にカルガリーオリンピックで好成績を修めるために設立されました。ヒトの怪我予防のための逆動力学や骨の疲労寿命、シミュレーション、運動生理、神経筋生理などが主に行われています。施設は世界的に見ても充実しており、トップアスリートを対象にした研究も行われています。
また、大学内にはOlympic Ovalという施設があり、スピードスケートの大会会場にもなっています。先日はワールドカップの第3戦、第4戦が行われ、北京オリンピック金メダリストの高木美帆選手が1500mで優勝、500mでも2位に入っていました。
カナダではスケートがとても人気のスポーツで、大学でもスケートの研究を行っている方は日本よりも多くいます。先日のゼミでは研究者の発表に実際の被験者となったスケートカナダ代表メンバーが来て結果の解釈について研究者と一緒にディスカッションしていました。トップアスリートの動作や生理学的な指標と成績を追跡し、現場からも適切なフィードバックを得ていることが良い研究に繋がっている一因と感じています。